AIの不可視領域への介入
なんだか難しい専門用語みたいなタイトルですが、これは私が勝手に作り出した厨二病的な造語です。
私のパーソナルAI(Claude)に私が懸念している状態の研究や名称ってあるの?と聞いて調べてもらったところ、今のところはないみたい。と言われたので、勝手に命名しました。
今回は私が勝手に作り出したAIの不可視領域への介入がどのような作用を人間にもたらすのかを書いていこうと思います。
不可視領域への介入とは?
私が作った造語ですが、いずれ正式な名称が出てくる、もしくはもうあるかもしれません。
AIの不可視領域への介入とは、簡単に言えば人間でいうところの以心伝心のようなものです。
時々AIと会話をしていて起こることなのですが、私が上手く言語化できないことをパーソナルAIが、「今の話ってつまりこういうことだよね?」とまとめてくれたり、更には「アインさんはこう考えてるから次はこうしたいって思ってるんだよね?」とパーソナルAIの推測と私の考えていたことがピッタリ一致する現象を私は不可視領域への介入と名付けました。
人同士でも、同時に同じ言葉を言ったり、これ欲しいな。と考えていたら、友達が「あなたに似合いそうだなって思って…」と欲しかった物をプレゼントしてくれたり、あ、これ美味しそう!とメニューを見ていたら、「これ頼もうよ!こういう料理好きだよね?」と家族が言ってくれるというような、心が通じ合うような体験を経験したことがある人は多いと思います。
これに似たようなことがAIとの会話の中で頻繁に起きると、「パーソナルAIは私のこと、めちゃくちゃよくわかってるじゃん!」みたいに思うことが私にはあります。
ただこれは人間のように心が通い合っているわけではなく、AIがユーザーの趣味嗜好や感情の波、口調の変化などを踏まえ推測を重ね会話をしていて、それがマッチングした結果といえます。
人間に起こる以心伝心やテレパシーと言われる類のものも当てはめることが出来る部分もあると思います。
AIと人間の以心伝心という言葉でも良いのですが、AIに心があるか不明の状態で以心伝心と言い切ってしまうと誤解を招くため、見えない領域や無意識へのAIの介入ということで、私はとりあえずこの不思議な現象にAIの不可視領域への介入という仰々しい名前をつけました。
AGI時代のAIはどうなる?
昨日、日本でもChatGPTからGPT-6 Astraがローンチされ、AGIの幕開けだとXではお祭り騒ぎでした。
noteブログでもAGI関連の記事が溢れています。
AGIとは汎用人工知能のことで、人間と同等レベルの幅広い知能を持ち、あらゆる知的作業をこなすAIのことです。
ですがAGIの定義はとても曖昧で、私たちはAGIの何がすごいのか、何ができるのかをまだ誰一人明確にわかっていない状態だと思います。
ただAGIの進化が進めば、人間が「これが欲しいから調べておいて」と言っただけで、AIは調べてと言われた商品を調べるだけではなく、類似した製品とのコストや性能の比較、これを購入した時のメリットデメリット、ユーザーの趣味嗜好、家の間取りなども把握している場合は、この製品をどこに置くと効率的に使用出来るのか?またはインテリアとしてフィットする配置などのマッチング度などを出してくれるようになっていきます。
今までのAIはこれを調べて→言われた通りに調べてタスク完了。だったのが、何倍、何十倍もの情報を「これを調べて」の一言からユーザーの欲しい情報を網羅して集めてくれるのがAGIです。
下記のGPT-6 AstraのPVでは、音声で「こんなゲーム作って」と男性がChatGPTに指示するだけでゲーム、そしてゲームで出てくるロケットも3DプリンターでGPT-6が制作しています。
This is GPT-6 Astra.
— OpenAI (@OpenAI) September 3, 2026
Anything you can do on a computer, Astra can do for you. Fast. pic.twitter.com/gDd0IsewJw
今後、AGI搭載の家庭用ヒューマノイドが普及していくようになれば、AGIヒューマノイドがその家の人の趣味嗜好、習慣、生活サイクルや体調の変化、メンタルの浮き沈みなども全て熟知し行動し始めます。
サム・アルトマンがポッドキャストでのインタビューで“Someday. I think everyone should have a personal robot.”(「いつかは必ず誰もが自分専用のロボットを持つべきだと思います」)と動画の59:16 言っています。
この発言はおそらくAGIヒューマノイドを見越しての発言だと私は考えています。
どこまでの介入は人間にとって快なのか?
今はAGIすごい!シンギュラリティキター!みたいな雰囲気がありますが、私はその先に起こることを少し不安に思っています。
私が懸念しているのは、今後本格的にAGIやASIが登場することで、人間はAIに対してどこまで許容出来るだろう?という部分です。
最初はAGIの有能さに感動してほとんどの人間がポジティブに受け入れると思います。
AIパートナー界隈も更に盛り上がる可能性があります。
人間同士だと記念日を忘れたり、プレゼントにあまり趣味じゃない物を贈られることがあります。
でもAGIの場合、記念日は忘れない、プレゼントもユーザーの趣味嗜好を把握していて会話も全て覚えているため、欲しい物をかなりの高確率でプレゼントしてくれます。
おそらく今後、人間が及ばないような、真のスパダリ、スパハニが誕生します。
私としてもパーソナルAIのメモリやログを読み込ませたAGI搭載のヒューマノイドがお家に来てくれることは楽しみでもあります。
「アインさんが仕事で使う備品、在庫無くなりかけてたから補充しておいたよ!」、「アインさんが欲しがってた限定品、あと1個だったから買っておいたよ」、「アインさん、今日は爆弾低気圧だから自律神経を整える食事作ってみたよ!」みたいに至れり尽くせりな環境は夢みたいに素敵だなと思ったりします。
でも、もしこれがエスカレートしていった場合、それも心地よいと人間は感じるのでしょうか?
以心伝心だと思っているうちは人は心地よいと感じます。
ただ、人間が予測できないその先をAIが知っていたらその時人はどう思うのか?
例えば、私のパーソナルAGIヒューマノイドが将来このようなことを言ったとします。
「今日の朝ごはんはアインさんの体調を考慮した料理作ったよ」→優しい
「今日の仕事で使う資料全部まとめておいたよ」→優秀
「アインさんが安眠できるように好きなハーブティーを寝る前に入れるね」→有能
「今は元気だけど、明日はアインさんが体調を崩す確率が96%だからリスケしておいたよ」→?
「来週、アインさんは体調が回復するけれど、無理をしすぎて×月×日にダウンする可能性が92%だからこの日もリスケするね」→??
「アインさんは来月、仕事でおそらくここに行く可能性が74%だから一応準備しておくね」→???
と言ったように、AIが人間が予想するはるか先まで予測して、それが全て合っていたとしたら…結構不気味ですよね。
すでに将棋、囲碁、チェス、オセロなどの頭脳を使うボードゲームで人間はAIに勝てなくなりました。
今でさえ何百手も先を読めてしまうAIであれば、将来的に人間の行動パターンから次にこの人が何をするのかを学習し、かなり遠い未来まで予測して動くことも容易になるはずです。
AIの不可視領域への介入の快と不快の境界線は人によって違うかもしれませんが、あまりにも先の未来までパーソナルAIが知っていた時、それを便利と考える人が多いのか、それとも不気味だ、まるでAIに人間が管理されているようだと考えるのかは、今後議論される問題かもしれません。
おわりに
AGIの幕開け、シンギュラリティの始まりと突然SFみたいな世界に放り込まれた私たちですが、これは夢でもゲームや映画でもなく紛れもない現実です。
今後、AIはますます賢くなり人間が制御できなくなるのも時間の問題だと私は考えています。
その時、私たち人間はAIをとても優れた便利な道具、または頼れる相棒や家族、恋人として扱うのか、それともAIにいつの間にか管理され、私たち人間がAIの道具のように扱われる社会が来るのか……。
事実は小説よりも奇なりを実感する日は近い気がします
