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まじめな優等生さんのES(意外と難しい!)

いよいよ就活生の個人面談が始まりました。

ゼミの教授に連れられて研究室に来たIさん。教授折り紙付きの「優等生」で、自他ともに認める真面目な性格。ゼミの仲間からも信頼されています。申し分ないところですが、ESとなるとまた別。
冒険や試練、失敗や挫折といったドラマになりそうな材料が少なく
真面目な優等生=面白くない、という印象を与えがち。

まずは、あらかじめ準備していた自己PRとガクチカを見せていただきました。
もちろん、きちんと書けています。
ただ、記憶にまったく残らない・・
「真面目な学生」であることはわかっても、それ以上の印象がないのです。
とくに、採りたいと思えるポイントがない。

そこで、用意されたESはそれとして、ふだんのゼミでの動きや周囲とのやりとりなど、何気ない話を深掘りしていきました。

本人が書いた自己PRには「課題を見つけ、解決することに全力を尽くす」とありました。その文からは、社会課題に果敢に取り組むリーダーが想像されます。
しかし、実物はまったく逆。「自分から新しく行動を起こすタイプではない」と本人も言っていました。
じつは、「課題を見つけ~」というのは、自分が担当している役割について、何か欠点があればそれを適当にしておかず、ちゃんとできる状態になるまで丁寧に努力する、という意味でした。
本人のその人となりは非常に魅力的で、志望企業との相性もバッチリですが、文章からそれが伝わらないのは致命的です。

そこで、言いたいことがよりリアルにわかるエピソードをピックアップし、「正確さにこだわる」「始めたらやめない」「つねに改善をめざす」という三つのキーフレーズに集約。キーフレーズをちりばめる形でPRを作成するようにアドバイスしました。

「ガクチカ」のほうも、本人はゼミのサブの役回りとのことですが、ゼミ全体のプロジェクトについて書いてしまったため、本人が何をしたか、周囲とどうかかわったかなどが埋没していました。採用担当者が知りたいのはゼミのプロジェクトの話ではなく、その人がどんな人なのか。自分たちが育てたい人材なのか、です。
ここでも、彼女の話からキーワードを抽出。
「そういえば、ゼミ仲間からパワポでも書類でも、提出前に『Iちゃん確認して』と頼まれるんです」
しかも、一回のみならず、毎回のように頼まれるのだとか。
この話を使わない手はありません。このエピソードから、本人の真面目さ、いい加減にしないところ、またゼミの仲間から信頼されていることがわかります。

ESは文字数が限られていますから、少ない文字でいかに多くの効果を生むかが大事です。
能力や性格を記す欄でも、表情や行動様式、周囲における役割、ふだんの人間関係、教授との関係性など、その人の全体像をイメージさせましょう


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