毎回同じ指示を書くのをやめた。Claude CodeのSkillに仕事の「型」を保存してみた
noteの記事を書くたびに、Claude Codeへ同じような指示を書き直していないだろうか。私も、しばらくそうしていました。
CLAUDE.mdには、常に適用したい前提を置けます。ただ、私が次に保存したかったのは「前提」ではありませんでした。記事を書くたびに、企画を確認し、本文を書き、編集し、評価するという一連の手順そのものを、毎回自分で思い出しながら指示していたのです。
そこで、その手順ごと呼び出せる形で保存してみました。
「常に守らせたいルール」と「必要なときだけ使いたい仕事の手順」は違った
Claude Codeには、CLAUDE.mdというファイルがあります。プロジェクトのフォルダに置いておくと、毎セッションの開始時に自動で読み込まれます。私はここに、記事のルールをいくつかまとめていました。
一方、Skillという仕組みもあります。指示や作業手順を`SKILL.md`というファイルに書いておくと、Claudeが関連する場面で使うか、`/スキル名`という形で自分から呼び出せます。名前と説明はセッション開始時からコンテキストに入っていますが、本文が実際に読み込まれるのは、呼び出されたときだけです。
この2つは、どちらが優れているという話ではありません。Claude Codeの公式ドキュメントでも、毎セッション適用したいルールはCLAUDE.md、オンデマンドで使う複数手順のワークフローはSkillに向いている、という用途の違いが示されています(Claude Code公式ドキュメント、2026年9月9日確認)。私が気づいていなかったのは、この用途の違いでした。CLAUDE.mdに書いていたのは前提やルールで、記事を書く・編集する・評価するという一連の手順そのものは、結局そのつど自分で指示し直していたのです。
仕事の手順そのものをSkillとして保存した
そこで、note記事を作る一連の手順を、`.claude/skills/note/`というフォルダの`SKILL.md`に書き出しました。実際に保存したのは、次のような流れです。
`/note`でテーマを渡す → 材料・新しさ・読者にとっての価値を確認する → 条件を満たさなければそこで止める → 満たした場合だけ企画を立てる → 本文を書く → 編集する → 評価する
これはClaude Code公式のワークフローではありません。Skillの本文には複数の手順を書けますし、必要に応じて別のAIに評価だけを任せることもできますが、何を確認したら本文に進んでよいか、何を確認したら止めるかという判定基準や工程の設計は、すべて自分で作ったものです。
保存した後は、`/note <テーマ>`と入力するだけで、この一連の手順が呼び出されます。`/note`は、自分で作ったnote Skillを、スラッシュコマンドの形式で呼び出しているだけで、Skillとは別の機能を使っているわけではありません。
実際に使うと、3件は本文を書く前に止まった
実際に使ってみて分かったのは、これが単なる保存用のメモではなく、判断を含む仕組みとして機能したことです。
仕事の型の中に、実行してよい条件と止める条件の判定も組み込んでおきました。たとえば「ChatGPTとClaude Codeをどう使い分けるか」というテーマを入力したときは、既刊記事と中心の結論がほぼ重なると判定され、本文を書く前に停止しました。同様の停止は、現時点で3件あります。理由はどれも、以前扱った内容と中心の結論や判断基準がほとんど同じだったことでした。
一方で、判定基準を満たしたテーマは、企画・執筆・編集・評価まで進み、公開候補まで到達したものもあります。
型として保存しておくと、思いついたテーマをそのまま書き始めるのではなく、着手する前に一度立ち止まる場面ができます。3件止まったからこの仕組みが有効だと証明されたわけではありませんが、少なくとも今のところ、書いてから無駄に気づくより先に、無駄に気づけています。
週報作成に置き換えるなら
これはnote記事に限った話ではないはずです。たとえば週報作成に置き換えるなら、次のように分けられます。
CLAUDE.md的に常時持たせておくもの
部署名や用語の表記
避けたい言い回し
文体や基本ルール
Skill的に呼び出す仕事の型
元データを読む
必要な項目を抽出する
前週と比較する
指定のフォーマットへ整理する
本文を作成する
提出前に確認する
これは私自身が実際に週報で検証した事例ではありません。この考え方を週報作成へ置き換えるなら、という説明用のケースです。
何でもSkill化するわけではない
だからといって、思いついた作業を片っ端からSkillにすればいいわけではありません。
常に適用したい、短くて変わらないルールは、これまで通りCLAUDE.mdに書いておけばいいはずです。わざわざSkillにする必要はありません。Skillにする価値があるのは、複数の手順をまたぎ、判断を含み、繰り返し発生する仕事です。
Claude Codeの公式ドキュメントでも、複数手順にまたがる作業や、一部の場面でしか使わない内容は、CLAUDE.mdではなくSkillへ移すべきだと示されています(Claude Code公式ドキュメント、2026年9月9日確認)。ただ、これは「だからSkill化すべきだ」という話ではありません。常に守るルールと、必要なときにだけ呼び出す手順を、自分の仕事の中でどう分けるかという判断が先にあって、その結果としてSkillという保存先を選んだ、という順番だと考えています。
自分が繰り返している作業の中に、毎回同じ手順を思い出しながら指示しているものがあれば、それが最初の候補になります。
