上高地の清流に癒された日
友人の発案で、1泊2日の長野旅行を楽しんできた。1日目は松本観光、2日目は上高地。メインは上高地だ。
メンバーは私を含めて4人グループで、全員が同じ高校の同級生。卒業して5年以上経った今でも、定期的に集まって遊びに行ったりしている、かけがえない友人たちである。
1日目 松本観光
新宿駅に集合し、13時発の特急あずさ号に乗って、いざ松本へ。

松本駅に着くと、名探偵コナンの看板やポスターなどが視界に飛び込んできた。そういえば今年の映画は長野県警の話だったか。未視聴なので、全くわからないのが少し悔しかった。
松本駅周辺のホテルを取っていたので、軽く松本観光を楽しんだ。
東京は雨だったけれど、松本は快晴! 空気がとにかく綺麗で、日差しは強いけれどベタつきはなく、風が爽やかで心地よかった。


メインは上高地だったので、少ししか周れなかったけれど、松本もまたゆっくり周りに来たいな、と思える良い土地だった。
2日目 上高地へ
そして翌日、5時起床。始発のバスに間に合うように、急いで支度して駅へ向かった。
大きな荷物はコインロッカーに預け入れ、電車に乗って新島々駅へ。交通系電子マネーが使えず、久しぶりに切符を購入した。上高地線はなんだか懐かしい雰囲気。
7時ごろ、新島々駅に到着し、予約していたバスに乗車。向かうのは大正池。
今回はスニーカーで歩ける大正池〜河童橋のルートを巡ることに決めていた。
バスから見える風景が美しい大自然になっていくのを眺めながら、バス酔いしないように気を付けつつ移動。
8時ごろ、バスが大正池に到着した。
散策前に、ベンチで少し休憩する。空気がとにかく澄んでいて、肺が洗われるように心地いい。しかし朝の上高地は思ったより肌寒く、よく見たら周囲にちょこちょこ雪が残っている。私はワイシャツに薄手のパーカーで来ていたので、寒がっていると、友人が「私は着ないから着ていいよ」と上着を貸してくれた。歩いていてもなかなか暖かくならなかったので、すごく助かった。
散策前にバス停付近のお店で、目に留まった花の図鑑と上高地の地図を購入。レジの店員さんに「こういうものがあると楽しいですよ」と言われて、わくわくした。これが道中でけっこう役に立って、いい買い物をしたと思う。

大正池の水が綺麗で、初っ端からびっくりした。皆で記念撮影をしてから、散策を開始。



思ったより高低差が少なくて歩きやすい。終始水辺の音が聞こえて、歩きながら癒されていた。

ところどころで野草観察も。どうやら今はスミレの季節らしく、あちこちにタチツボスミレが咲いていた。ありすぎて、友人らはタチツボスミレの名前を完全に覚えていた。私は覚えられなかったので、書きながら図鑑で確認している。
そうしているうちに9時ごろになり、焼岳前に到着。


水に少し触れてみると、思ったよりずっとひんやりしていてびっくりした。それにしても綺麗な水だ。お茶を持ってきてはいたが、「これ飲みたい……」と言わずにはいられなかった。(なおその後、河童橋付近にて飲料用の蛇口に遭遇したので、ありがたくペットボトルに入れて持ち帰った)
付近に桜が咲いていて、何の桜だろうと図鑑を見ていたところ、近くにいたご婦人に「これはヤマザクラよ」と教えていただいた。同じグループの男性が、ヤマザクラのことを「たんぽぽ」と呼んで、さらに焼岳を「あれは富士山ね」と言っていたのも面白かった。別れ際、念押しに言われたのもかなり愉快。
ちょうど記念写真を撮ろうとしていたそうなので、お互いに撮りあうなどした。旅の出会い、楽しい。

焼岳を過ぎ、次の目的地は田代池。近くに湿原もある場所だ。
のんびり進んでいたので、マップには25分で着くと書いてあったのに、1時間ほど経過していた。流石にちょっと急ごう、と歩き始めた。

少し山道に入り込む。とはいえ、高低差はほとんどなく、なだらかな道。
道中にクマベルが設置されていたりして、ハイキング感が増してきた。通りすがりにカーンと鳴らして歩いていく。

水辺を少し離れたからか、鳥の鳴き声がよく聞こえてきた。なんだかジブリの世界のようで、頭の中で「風の通り道」が流れ出す。風が心地よかったので、連想されやすかった。

なお、バードウォッチングの用意はなかったので、何がいたのかほとんどわからなかった。ウグイスの鳴き声が聞こえた、メジロとマガモを目撃した、友人がキセキレイを目撃した、という程度である。

9時半ごろ、田代湿原に到着した。ちょうど、ベンチがあったので、軽く腹拵えをした。
この辺りまでくると、だんだんと日差しも出てきて、暑くなってきた。借りていた上着を友人に返却し、日焼け止めも塗り直す。

湿原のすぐそばにある田代池は、やや赤銅色。この付近の水辺は、ところどころ赤銅色になっていた。成分の関係だろうか。
田代池から、林間コースを歩いて田代橋へ。自然豊かで、道中にはキノコや山菜が生えていた。大量のオタマジャクシにも遭遇した。


10時ごろ、田代橋に到着。これでようやく目的地の河童橋まであと半分といったところだ。

ようやく川辺に戻ってきた。やはり梓川が一番綺麗!
晴れてきたので、いっそう川の青さが映えて、惚れ惚れする。

橋を渡り、ここからはずんずん進んでいった。お腹が空いてきていたのもあり、早く目的地に辿り着きたかったのだ。
そして11時前、ついに目的地の河童橋に到着!



梓川と北アルプスの山々を眺められる、圧巻の絶景スポット。上高地でも特に人気の場所で、上高地バスターミナルからも程近いので、他の場所と比べるとかなり混み合っていた。海外からの観光客も多く、いろいろな言語が飛び交っている。
写真撮影をほどほどに済ませて、昼ごはんはどうしようか……と悩んでいたところ、おやきが売っているのを発見。この旅行ではまだ食べていなかったので、食べたい! ということで、ひとまずおやきを食べることに。

ベンチに座り、おやきを食べつつ、お喋りに興じる。ずっと歩いていたので、一度座るとなかなか立つ気にはなれなかった。
しかし、そうしてのんびりしていると、蜂がすぐ側までやってきた。私たちの周りでやたらブンブン飛び回る。「もう席を空けろって言われてるのかも」「タイムキーパーなのかな」なんて言いながら、立ち上がってもう一度河童橋へ向かった。
河童橋でもう一度記念撮影。今度は他人に撮ってもらった。フォトスポットでの記念撮影は、これであらかたできたと思う。満足である。
少し移動して、山々と川を眺めていた。

眺めながら、友人が「来世は上高地の鳥になりたい」と言った。道中も何度か言っていたのだが、ここで決意を固めた(?)らしい。私も、ここに住めたら毎日気持ち良いだろうね……と、妄想せずにはいられなかった。
そうしていると、またタイムキーパーの蜂がやってきたので、慌ててまた移動した。
お土産屋さんで各々お買い物をしてから、近くにあったアップルパイ屋さんを覗いてみよう、ということになり、そのまま全員アップルパイを頼むことに決めた。

アップルパイ、というよりもはや、アップルwithパイ。というくらい、ゴロゴロ林檎が入っている。こんなに林檎がたっぷりのアップルパイを未だかつて食べたことがあっただろうか。たいへん美味でした。
ということで結局、お昼ご飯はおやきとアップルパイになった。
そうして、食後はバスターミナルに向かい、14時に上高地を発った。旅の終わりを感じて寂しかったけれど、本当に来られて良かったな、としみじみした。誘ってくれた友人には感謝が尽きない。
また4人で自然の多い場所に行きたいね、と話した。旅行するたび、こうして次の話ができるのが嬉しい。大人になってもこうやって定期的に会って話せる友達がいるのは幸せなことだな、と思う。
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