爆音問題(2026/8/22の日記)
今日は午後に楽団の練習があって、たくさん楽器を吹いてきた。今日の楽団は大編成の楽団で、もしかしたらアマチュア楽団の中でこれだけ大きな常設団は珍しいのかもしれない。
60人越えの団員がいる。演奏会プログラムもボリュームがあり、大曲をたくさんやる。たくさんやるんです。普通は演奏会のメイン曲と言われるものは1曲だけなのですが、通常であればメイン曲としてプラグラミングされるであろう曲が1回の演奏会の中に4,5曲入っているのです。ぶっとんでますが、それをヒーヒー言いながらやり切るのがこの団の特徴になりつつある。数あるアマチュア吹奏楽団の中で差別化できていいのではないでしょうかね?(多分。)
メイン級の曲が多いので、なんというか派手な曲が多いのです。人数もたくさんいるので迫力満点の演奏になります。大きなホールでやるし、ドカンドカンと打ち上げ花火みたいな演奏を何曲もやっても、割と客受けは良いのです。(アンケート見る限り)
奏者側も演奏しているうちにどんどんテンションが上がってきて、アクセル踏みまくってもうコントロールできないくらいスピードが出てきて勢いのまま豪快にフィニッシュみたいな感じ。荒削りで豪快、とにかく大曲を力一杯演奏したい!って人にとっては楽しいのかもしれない。
個人的には、この演奏どうなの?と思うこともある。本当にこんなんでいいのか?と。単にでかい音で吹き散らかして何が楽しいんだ?と思ったりすることもある。私はクラリネットを吹いているのだけど、クラリネットはそもそも大きな音が出る楽器ではない。だけど、この集団の中にいるととにかく吹き込め!とくにかくでかい音を!求められている気がするし、同じパートの中にもそう思っている人もいるようだ。
別の楽団でも演奏している中でこの楽団の方向性はちょっと違うのでは?と思うこともある。吹奏楽ってこんな感じなんだっけ?人数が多いから仕方ないのか?といろいろ考える。どうして音量至上主義みたいになってしまうのだろうか・・・
これまで私が経験してきた事から考える爆音が生まれる背景は5つかなぁ。
聞こえないのは音量が小さいから?
合奏していて、「メロディーが聞こえない。」と言われることがあるけれど、それの回答が「音量を出す。」という選択肢しか持ち合わせていない。「聞こえない」→「出す」しかないので、どんどん音量がでかくなってくる。「メロディーが聞こえない」→「メロディー以外の音量を落とす。」ということができないのね。もちろん指揮者の先生から指摘はされる。その時はできてもいつの間にか元に戻ってしまう。伴奏がでかいと、メロディー担当は「もっと出さないと」と自然に思うもので、結局、音量はでかいままになる。強弱記号の「p」が存在しない。確かに、「p」で吹くよりも音量を出す方が楽ではあるからね。
ハイトーンに気合い入れまくる。
一般的には高い音は低い音よりも聞こえやすい。ハイトーンなんかは何もしなくても良く聞こえる。高音は出すのが難しい場合も多いけど、ものすごく気合いを入れて高音域の部分を吹いてしまうと、これまた音量出せ出せの原因になると思っている。音が高くなってくるのは曲が盛り上がってくる部分でもあることが多いからテンションが上がってくるのもわからなくはない。
例えばクラリネットの場合、1stがハイトーンで吹いていて、2ndや3rdの中音域が聞こえないから「もっと吹いて」と言われたりもする。高音に合わせて、もっと音量だして、もっと、もっとって、え?本当に?と思ってしまう。高音は何もしなくても聞こえるのだから、そんなに張り切ってフルパワーで吹くなよ。って思っている。もっと肩の力を抜いて楽に出してくれ。じゃないと下の音域はどんな爆音で吹けばいいのか?
自分の音が聞こえない。
大人数で練習をしているからなのか、合奏中に自分で吹いている音が聞こえないことがある。そうすると「音量が足りない」→「もっと吹かないと。」ということになりまたどんどん音量がでかくなってくる。これの解決方法がわからない。どんだけ吹いても自分の音が聞こえない。多分みんなが同じ状況でそれぞれが「もっと、もっと」ってなっているので収拾がつかない。
とにかく「気合い!」の精神で吹いている。
難易度が高い、そして15分~20分くらいの曲を頭から最後まで同じだけのパワーで吹き切らないといけないと思っている。「p」という音量が存在しないので、とにかく吹いて吹いて吹きまくることになり、当然疲弊する。なので、とにかく人員を増やそうとする。そんなにたくさん人要りますか?と思ってしまうこともない。もっと力を抜くところは抜いて、音量を落とすところは落として、ここぞというポイントでバーン!と鳴らすっていうメリハリが付けられたらもう少し一人一人の負担が減るのでは?と思うのだけど、どうなのだろうか。
そもそもユニゾンのところでそんなに気合い入れまくって吹く必要があるのか、メロディーだから気合い入ってしまうのか。みんなで吹いているのだから音量よりも音程や音色、アーティキュレーションなどに意識の8割位を向けたらいいのに。多分、「f」という記号に意識の8割位をもっていかれていると思う。
それぞれの楽器の特徴を理解していない。
そもそも大きな音が出ない楽器もあるんだよ。って言いたい。フルートやクラリネット、ファゴットなんかもそうだと思う。でもサックスやトランペットは大きな音がでる楽器だと思う。
それを理解してなくて、「聞こえない」と言われてもな。それはあなたの音がでかすぎるのでは?と思うのですが、あまり理解されない。
音量が出て勢いがあって派手に聞こえたら、なんとなく上手に聞こえるのかもしれないけど、なんだか平坦でおもしろくない。と思ってしまう。単に大きな音が出ているだけだと、それぞれの楽器の特徴や良さが活かし切れていないのではないかとも思う。大人数で「p」を丁寧に演奏できたらもっと表現の幅が広がる気がしている。
おりゃー!って力一杯演奏するのもまぁ楽しいことは楽しいよ。ただ、とにかくでかい音量で吹けばいいとは思わないし、こういう環境にいると自分の吹き方や音色も変わってきてしまうので、どんな環境で吹くかは結構大事なのかなと最近はよく思う。
