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世界が日本なしでは動かない」ならなぜ家事代行はいまだに“昭和OS”で回っているのか


最近、投資界隈では
「日本の半導体素材は強い」
「FAロボットが世界を支えてる」
「電子部品は日本が握ってる」
みたいな、“構造的優位性”の話が人気だ。

たしかにそう。
世界が日本なしでは回らない領域は確実に存在する。

でも、家事代行の現場に5年いる私からすると、
毎回こう思う。

——じゃあ、なんで生活インフラ側はこんなに雑なんだ?

と。

日本は、
洗剤も、住宅設備も、収納用品も、家電も、衛生概念も、
世界トップクラスに細かい。

なのに。

それを扱う「生活労働の設計」は、
驚くほど属人的で、感覚論で、
いまだに“昭和の善意”で埋められている。



たとえば現場。

・「センス良く置いてください」
・「いい感じにお願いします」
・「主婦さんなら分かりますよね?」
・「空気読んで」

出た。
日本のお家芸、“ふんわり運用”。

半導体工場で
「いい感じにフォトレジスト塗っといて」
なんて言わないだろ。

でも生活労働では、なぜか成立してしまう。

いや、成立してない。
現場スタッフが“察知力”で血を流してるだけだ。



しかも面白いのが、
日本の家庭って、住宅性能も家電性能もめちゃくちゃ上がったのに、
運用思想だけ昭和で止まってる。

・物は増える
・情報も増える
・育児難易度も上がる
・共働き化も進む
・でも「妻がなんとかする前提」は残る

これ、完全にOS不一致。

令和のハードウェアに、
昭和の精神論を無理やりインストールしてる。

そりゃフリーズする。



私、最近よく思う。

日本が本当に世界に誇れるのって、
実は「生活設計力」だったんじゃないか?って。

清潔。
動線。
静音。
収納。
季節運用。
弁当文化。
家電進化。
“生活を壊さず回す技術”。

これ、全部かなり高度。

なのに、その知識体系が社会化されていない。

現場では今も、

「なんとなく出来るベテラン女性」

に依存してる。

いや、それ職人技術なんですよ。



しかも最近の私は、
掃除そのものよりも、

「この仕事を長く続けられる移動設計と回復導線」

の方が重要だと気づき始めた。

金町で回復できる店。
西船橋の図書館。
京成津田沼マックの常連文化。
移動中に脳ノイズを下げる席選び。

全部、“労働インフラ”。

つまり私はもう、
掃除だけしてるんじゃない。

生活UXを設計してる。



半導体みたいに派手じゃない。
株価も爆上がりしない。

でも。

人間が壊れず暮らすためのインフラ。

それを現場で毎日観測してる。

だから最近、
「家事代行スタッフ」という言葉に違和感がある。

もっと近い名前は、

“生活UXデザイナー”

なんじゃないかと思ってる。

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