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初めてのiPad選びは、「Proかどうか」ではなく“どこで使うか”で決める

iPadを初めて買う人にとって、今のラインナップは少しややこしい。

iPad Pro。
iPad Air。
iPad。
iPad mini。

名前だけ見ると、Proが一番良くて、Airが中間で、無印が安くて、miniが小さい。
たしかに大きくは間違っていない。

しかし、iPad選びで本当に大事なのは、性能の序列ではない。

どこで使うのか。
何をするのか。
手で持つのか。
机に置くのか。
Apple Pencilを使うのか。
キーボードをつけるのか。
Apple Intelligenceを使いたいのか。

ここを考えないまま選ぶと、妙に高いものを買って持て余したり、安く買ったあとに「もう少し上にしておけばよかった」となる。

iPadは、パソコンよりも生活の中に入り込む道具だ。
だからこそ、スペック表よりも、使っている自分の姿を先に想像したほうがいい。


迷ったら、まずiPad Airを見る

初めてのiPadで一番失敗しにくいのは、iPad Airだと思う。

理由は、性能、価格、画面サイズ、Apple Pencil、キーボード対応のバランスがかなりいいからだ。

現行のiPad AirはM4チップを搭載し、11インチと13インチから選べる。Apple Intelligenceにも対応し、Apple Pencil ProやApple Pencil USB-C、Magic Keyboardにも対応している。つまり、手書きノート、動画視聴、電子書籍、写真整理、軽い動画編集、文章作成までかなり広く受け止められるモデルである。

初めて買う人が「何に使うか、まだ完全には決まっていない」という場合、Airはかなり強い。

動画を見るだけなら少し贅沢。
しかし、あとからメモを取りたくなったり、キーボードをつけたくなったり、画像編集をしたくなったりしても対応できる。

この余裕がAirの良さである。


無印iPadは、“まず使ってみたい人”に向いている

無印iPadは、iPadの入口としてかなり優秀だ。

現行の11インチiPadはA16チップを搭載し、Liquid Retinaディスプレイ、Magic Keyboard Folio、Apple Pencil USB-Cに対応している。普段使いのタブレットとしては、これで十分な人もかなり多い。

YouTubeを見る。
Netflixを見る。
Safariで調べものをする。
Kindleを読む。
レシピを見る。
家族で使う。
子ども用にする。
ちょっとしたメモを取る。

こういう使い方なら、無印iPadでかなり満足できる。

ただし、無印iPadは「安くて便利なiPad」であって、「全部入りのiPad」ではない。Apple Pencil Proを使いたい人、Apple Intelligenceを重視したい人、長く創作にも使いたい人は、最初からAir以上を見たほうがいい。

無印iPadは、iPadを生活に入れるための入口。
Airは、iPadを生活と作業の両方に使うための標準機。
この違いで考えるとわかりやすい。


iPad miniは、“小さいから使う”人のためのiPad

iPad miniは、単なる小型版ではない。

現行のiPad miniは8.3インチのLiquid Retinaディスプレイ、A17 Proチップ、Apple Intelligence対応、Apple Pencil Pro対応という構成になっている。小さいのに、かなり現代的な中身を持っている。

miniの魅力は、性能よりも持ち出しやすさにある。

片手で持ちやすい。
カバンに入れやすい。
電車で読みやすい。
ベッドで使いやすい。
外出先でメモしやすい。

これは、11インチ以上のiPadとはかなり違う感覚だ。

iPad miniは、机に置いてじっくり作業するというより、生活の隙間に入り込むiPadである。

電子書籍を読む。
旅行先で地図を見る。
カフェでメモする。
カメラバッグに入れて写真を確認する。
寝る前に軽く読む。

こういう使い方なら、miniはかなり気持ちいい。

一方で、長文を書く、動画編集をする、資料を作る、Split Viewで複数アプリを並べる、といった作業には画面が小さい。小さいことが魅力であり、小さいことが制限にもなる。

だからminiは、「小さいiPadでいい人」ではなく、「小さくないと持ち歩かない人」に向いている。


iPad Proは、最初の1台としてはかなり贅沢

iPad Proは、もちろん強い。

現行のiPad ProはM5チップを搭載し、Ultra Retina XDRディスプレイ、タンデムOLED、ProMotion、Apple Pencil Pro対応など、iPadの中でも最上位の構成になっている。11インチと13インチのモデルがあり、画面の美しさ、薄さ、滑らかさ、処理性能は明確にProの領域である。

ただ、初めてのiPadでいきなりProが必要な人は限られる。

イラストを本気で描く。
写真編集をする。
動画編集をする。
仕事の資料作成をiPad中心にしたい。
外部ディスプレイやキーボードと組み合わせて使い倒したい。
画面品質に強いこだわりがある。

こういう理由があるなら、Proはかなり魅力的だ。

しかし、動画視聴、読書、Web閲覧、SNS、軽いメモが中心なら、Proはかなり過剰になる。
性能を買うというより、画面と制作環境を買うモデルである。

Proは「iPadが欲しい人」より、「iPadを仕事道具・制作道具にしたい人」のためのモデルだ。


11インチか、13インチか

iPad AirとiPad Proには、11インチと13インチがある。

初めての人には、基本的に11インチが扱いやすい。

ソファで使う。
ベッドで使う。
カバンに入れる。
手で持つ。
外にも持ち出す。

こういう使い方なら、11インチが自然だ。

13インチは、画面が広い。
雑誌、PDF、資料、動画編集、イラスト、キーボード作業にはかなり良い。

しかし、持ち歩くには少し大きい。
家の中でも、片手で気軽に持つ感じではなくなる。

13インチは、タブレットというより、キーボードと組み合わせて小さな作業環境を作るためのサイズだ。

読むなら11インチ。
作るなら13インチ。
外に持ち出すなら11インチ。
机で使うなら13インチ。

この感覚で選ぶと失敗しにくい。


Apple Pencilを使うなら、Air以上が安心

iPadで手書きノートを取りたい人は多い。

この場合、Apple Pencilの対応はかなり重要になる。Apple Pencil Proは、iPad Pro、iPad Air、iPad mini A17 Proなどに対応している。一方、無印iPadはApple Pencil USB-CやApple Pencil第1世代の対応が中心になる。

ただ文字を書くなら、無印iPadでも十分使える。

しかし、イラスト、細かいメモ、手書き中心の勉強、PDFへの書き込み、アイデアスケッチまで考えるなら、Apple Pencil Pro対応モデルのほうが気持ちよく使える。

手書きノートを本気で使う人は、Air。
持ち歩きメモなら、mini。
イラストや制作まで行くなら、Pro。

この分け方がわかりやすい。


初めての人は、こう選ぶといい

とにかく安くiPadを試したいなら、無印iPad。

動画視聴、Web閲覧、電子書籍、軽いメモが中心なら、無印iPadでかなり満足できる。初めてのiPadとして、価格を抑えたい人にも向いている。

長く使いたいなら、iPad Air。

初めてだけど、あとからPencilやキーボードも使いたくなりそうな人。Apple Intelligenceも見据えたい人。作業にも遊びにも使いたい人。そういう人にはAirが一番無難で、一番失敗しにくい。

毎日持ち歩きたいなら、iPad mini。

電車、カフェ、旅行、読書、メモ。バッグに常に入れておきたいならminiが強い。小さいからこそ使う頻度が上がるタイプのiPadである。

本気で作るなら、iPad Pro。

イラスト、写真、動画、資料作成、仕事道具としての運用。そこまで考えているならProを選ぶ理由がある。画面の良さと処理性能に投資するモデルだ。


ストレージはケチりすぎないほうがいい

iPadは、買った直後よりも、使い始めてから容量を使う。

写真。
動画。
電子書籍。
PDF。
Goodnotes系のノート。
動画配信アプリのダウンロード。
ゲーム。
編集アプリ。

気づくと、意外と容量が埋まる。

初めて買うなら、最低容量でも使えなくはない。
しかし、長く使うつもりなら128GB以上を見ておくと安心感がある。

写真や動画を扱う人、電子書籍を大量に入れる人、オフラインで動画を保存する人は、さらに上の容量を考えていい。

iCloud Driveや外付けSSDを使いこなせる人なら、本体容量を抑える選択もできる。
しかし、初めての人ほど「本体に入れておきたい」が増えやすい。

容量不足は、あとから地味にストレスになる。


初めてのiPad選びで大事なのは、背伸びしすぎないこと

iPad選びでありがちなのは、「どうせ買うならPro」と考えてしまうことだ。

もちろん、それも悪くない。
Proは美しいし、速いし、所有感もある。

しかし、iPadは毎日触ってこそ価値が出る道具だ。

高性能でも、重くて持ち出さないなら意味がない。
安くても、やりたいことに足りないならストレスになる。
小さくても、画面が狭くて作業しないなら合わない。
大きくても、机で使うなら最高の相棒になる。

つまり、iPadは「どれが一番良いか」ではなく、「自分の生活にどれが一番自然に入るか」で決めるものだ。


生活の置き場所を決める作業

初めてのiPad選びで迷ったら、まずAirを基準に考える。

Airで高いと感じるなら、無印iPad。
Airでも大きいと感じるなら、iPad mini。
Airでは物足りない理由がはっきりあるなら、iPad Pro。

この順番で考えると、かなり整理しやすい。

iPadは、パソコンの代わりにもなる。
ノートにもなる。
本棚にもなる。
動画プレーヤーにもなる。
写真確認端末にもなる。
小さな制作環境にもなる。

しかし、全部を一度に求める必要はない。

最初の1台で大事なのは、自分が一番よく使う場面に合っていることだ。

家でくつろぎながら使うのか。
外に持ち出すのか。
机で作業するのか。
手書きするのか。
読むだけなのか。
作るところまで行くのか。

その姿が自然に浮かぶモデルを選べばいい。

iPad選びは、スペック選びではなく、生活の置き場所を決める。

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