【スペシャルリポート】英国競馬の崩壊を止めるのは大胆な改革だけ(イギリス)
英国競馬界は持続できないフェーズに突入しつつある。生産頭数も入場者数も減少し、馬券発売も低調で、「競馬税(Racing Tax)」は状況をさらに悪化させるだけだ。トップクラスの馬が強くても、競馬界全体の弱点は覆い隠せない。かつての競馬関係者であり、現在投資アナリストとして外部から観察することで、私はどちらの視点からも同じ真実を見出している。それは、競馬界には改革が必要だということだ。
英国競馬界にとって「成功」とはいったい何だろうか?発売金の増加か、賞金増額か、満員のグランドスタンドか、それともテレビ視聴率の上昇か?関係者によって答えは異なるだろう。健全なシステムであれば、魅力的なレースの発売金は増加し、グランドスタンドは満員になり、放映権収入は堅調になる。その収入が賞金を増額させ、投資しつづける馬主に報酬をもたらし、競馬を支える好循環を生み出すのだ。[訳注:turnoverは賭け金全体を示す言葉で、JRAが用いる「発売金」を採用した。ちなみにJRAでは競走除外などによる返還金を発売金を差し引いたものを「売得金」としている]。
現実はまったく違う。競馬界は正反対の方向に進んでいる。平地競走の入場者数は2015年以降100万人近く減少し、2022年から2024年のわずか2年間で発売金は17%減少し、2026年までに生産頭数は25%減少すると予測されている。こうしたプレッシャーは好循環を引き起こすどころか、逆効果を招いている。競走馬が減少することで出走頭数は少なくなり、馬券発売は勢いを失い、競馬界に還元される資金は縮小している。このモデルはすでに耐えられないほどのプレッシャーを受けているが、競馬税はそれをさらに増幅させるだろう。
[以下、有料とさせていただきます。なぜ英国競馬の資金調達モデルがうまく機能していないのか、とても示唆に富んだ記事でした。]
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