好きだから、理解して残したい人たち
【Ⅳ|分析・収集型】
考察し、
保存し、
記録し、
意味を見出す。
推し活には、いろんな好き方がある。
感情で動く人がいれば、行動に変える人がいる。
自分を重ねる人がいれば、ただ深く知りたくなる人がいる。
今回は、そのなかでも——見終わったあとに、本番が始まる人たちの話。
MVを見終わった。
でも、本番はそこからだった。
歌詞を読む。背景を調べる。
過去曲と並べてみる。
気づいたら、2時間経っていた。
今回は、そういう人たちの話。
プラス反応
新曲が出た。
まず歌詞を見る。
次に過去曲を見る。
コンセプトの変化を追う。
点と点が線になった瞬間、
静かに興奮した。
好奇心が、感情より先に動いていた。
―――――――
昔の映像を見つけた。
そのまま2016年まで遡った。
当時の雰囲気。
当時の表情。
当時の言葉。
今と見比べると、見えてくるものがある。
発掘は、ひとつの宝探しだった。
マイナス反応
あの配信のアーカイブが消えていた。
それだけなのに、少しショックだった。
見逃したことより、
もう二度と見られないことが苦しかった。
―――――――
見逃した供給がある。
あとから知った。
保存もできなかった。
記録にも残せなかった。
たぶん誰も気にしていない。
でも、自分だけは少し引きずっていた。
名前をつけるなら
私は、こういう人たちを
分析・収集型|
好きだから、理解して残したい人たち
と呼ぶことにした。
推しを見て終わらない人。
理解したい人。
覚えていたい人。
残したい人。
好きなものの意味を、大切にしている。
それが、このタイプの核にある。
深めるものは、人それぞれ
ひとことで分析・収集型といっても、
何を深めるかは同じじゃない。
例えば──
・歌詞や世界観の意味を読み解く「考察・分析型」
・供給や歴史を記録し続ける「図書館・アーカイブ型」
・特定の領域を極める「担当職人型」
どれに近いかは、また別の記事で。
好きになると、全部知りたくなりますか。
調べたことがあるかもしれない。
保存したことがあるかもしれない。
まとめたことがあるかもしれない。
残したくなるのも——愛情の形のひとつだった。
次回
理解して残す人がいれば、空気ごと愛する人もいる。
次回は「関係性・空気型」の話。
推しだけじゃなく、関係性や空間そのものを愛する人たち——そういう推し方。
