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【衝撃】ロシアの「変な名前禁止法」子どもに付けられた悪夢の名前が話題に

2017年、ロシア政府は世界でも類を見ない法律を施行しました。それが「子どもの命名規制法」。数字、記号、暴言、肩書を名前に付けることを禁止する法律です。しかし、この法律が生まれた背景には、想像を絶するほど奇抜な名前を付けられた子どもたちの悲劇がありました。

「何だこの名前は…」パスポート発行拒否事件

最も有名なのが、モスクワに住む一人の男児のケース。彼の名前は「ボチ・エル・ヴェ・フェ」―――正式には「ビオロギーチェスキー・オブエークト・チェロヴェーク・ローダ・ヴォローニヌィフ・フローロヴィフ、26.06.2002」。

翻訳すると「ヴォローニン家とフローロフ家の生物学的オブジェクト―人間、2002年6月26日」という意味です。両親は芸術家で、自分たちの芸術表現として子どもに付けたそうですが、ロシア国家はこれを認めませんでした。

パスポート発行を何度も拒否された少年。成長するにつれ、学校も病院も、あらゆる行政手続きで名前による差別と混乱に直面することになります。やっと2016年、つまり14年後にパスポートが発行されたのです。当時メディアは「この少年の生存を危ぶむ」という見出しまで出していました。

「バイアグラ」という名前の少女

コロリョフ(モスクワ近郊)の親は、子どもに「ヴィアーグラ」と名付けました。バイアグラのロシア語読みです。親たちの言い分は「この薬のおかげで妊娠できたから」「ウクライナのダンスグループへのリスペクト」というもの。

想像してみてください。学校で名前を呼ばれるたび、周りの大人たちが薬のCMを思い出す。友達に「なんでそんな名前なの?」と聞かれるたび、親の感謝の気持ちを聞かされる。この子どもの人生は、最初から社会的な困難が約束されていたのです。

「悪魔の子」として生まれた少年

さらに衝撃的なのが、「リュツィフェール」(ルシファー)という名前の事件。ナタリア・メンシコワとコンスタンチン・メンシコフという親が、悪魔の名前を子どもに付けたいと主張しました。

ロシアの社会福祉機関が「やめてくれ」と介入しても、親たちは譲りませんでした。親曰く「神は人々を操り人形にするだけだが、ルシファーは個性を発揮することを促してくれる」と。最終的にこの子どもは「リュツィフェール」として登録されました。

この子どもが学校に行ったとき、他の子どもたちにどう見られるのか。親の哲学的主張と、子ども本人の人生の重さは全く別の問題です。

ソビエト遺産の奇想天外な名前たち

さらに奇想天外なのが、ソビエト時代の遺物として存在した共産主義関連の造語ネームたち。

ポフィスタール=「ファシズムに対する勝利者ヨシフ・スターリン」の略。ソビエト時代の政治思想を名前に込めるという親の熱い思い(?)の産物です。

ダズドラペールマ=「5月1日(メーデー)万歳」を略したもの。確かに音は不思議と音楽的ですが、これが子どもの一生を左右する名前だと考えるとゾクゾクします。

キム=単なる朝鮮系の名前に見えますが、実は「コムニスティーチェスキー・インテルナツィオナール・モロデョージ」(共産主義青年インターナショナル)の略。通常の名前に見せかけているからこそ、歴史的背景を知る者にしか分からない秘密の名前になっているのです。

なぜロシアは動いたのか?

これらのキラキラネームは、実はロシアに限った現象ではありません。ニュージーランドやオーストラリアでも「ナンバー・シックスティーン・バス・シェルター」や「マフィア・ノー・フィア」という名前の子どもたちが誕生していました。

しかし、ロシア政府が本気で動いたのは、子どもの人権を実際に脅かす事例が相次いだからです。

- パスポート取得の拒否
- 学校への入学手続きの混乱
- 医療機関での受診困難
- 将来の就職時の差別

子どもの名前は親の所有物ではなく、その子が一生背負わなければならない社会的なアイデンティティです。親の自己表現や思想を無制限に投影する自由が、子ども本人の生きる権利を侵害するという判断がなされたのです。

現在の禁止項目

2017年から施行されたロシアの命名規制法では、以下が禁止されています:

- 数字や記号(@など)
- 肩書や職業名(大統領、ローマ法王など)
- 暴言や下品な言葉
- 男女の性別と合致しない名前

それでも「ルシファー」のように、法の抜け穴を通す子どもたちは存在します。

日本への警告

日本では「キラキラネーム」が一定程度浸透しており、法的な制限はありません。「月野うさぎ」「勇気龍」「光宙」―――これらの名前は子どもたちを悩ませているのか、それとも個性として受け入れられているのか。

ロシアの事例から見えるのは、個人の自由と子どもの権利のバランスを、社会全体で真摯に考える必要性です。親の価値観や美学がどんなに素晴らしくても、それが子ども本人の人生に与える影響を無視することはできません。

あなたの子どもが、学校で、職場で、医療機関で、名前のせいで困難に直面することを想像できますか?ロシアの親たちはそれを経験しました。そして国家が動いたのです。

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