理想と現実【せりふ三題噺】【置き配コンビニ雪うさぎ】
今日2月3日は節分。暦の上では立春なのに、昨夜から降っている雪が、薄っすらと地面を覆っていた。
寒くても娘は元気だ。学校で豆まきやるよ〜、と張り切って登校して行った。
お昼過ぎ、今夜我が家でも節分の行事をすべく準備をする。
節分の夜はやはり恵方巻きだ。娘も大好きなサーモンを入れた海鮮恵方巻き。
春を意識した菜の花のおひたしは、ちょっと苦味もあるけど、黄色いお花かわいい!と娘も気に入って食べてくれる。
あとはチューリップ唐揚げと、お吸い物。
豆まき用の豆も用意した。鬼のお面は娘が学校で作るみたいだから、それを使用して。
ただいまぁ!
元気な声が響く。
出迎えに玄関へ行くと、寒さのため鼻の頭を赤くした娘が高揚した顔で靴も脱がず立っている。両手に持つ板切れの上には、雪うさぎが載っていた。
目は赤い南天の実、耳は柊の葉の雪うさぎ。校庭の芝生の上のキレイな雪だけをかき集めて作ったのだと言う。
かわいく出来たね、と言うと嬉しそうに頷いた。家の中だと溶けてしまうので、お外にいてもらおうね、玄関横の椅子に雪うさぎを置いた。娘は気になるようで、ちょこちょこ窓を覗きそれを確認していた。
夜になり帰宅した夫が玄関先の雪うさぎに気付き、娘に雪うさぎ可愛いねと言い、娘も嬉しそうにしていた。
夕食後、豆まきをした。鬼の面を被り、娘に豆をぶつけられる夫は嬉しそうに家中を逃げ回っていた。
と、幸せで穏やかな風景を思いながら現実は、、、
今日も残業でへとへと。混んだ電車に揺られ帰宅する。電車を降りいつものスーパーへ。今日は節分だから、恵方巻きを買おう。後、昨夜の残りのシチュー。組み合わせに文句が出そうだが、気にしない。
が、恵方巻き売り場には人が群がり、たどり着いた時は売り切れ。くっ!と敗北感を感じつつ、それでも恵方巻きを諦めきれず、最終的にコンビニで家族分の恵方巻きをゲットした。夕食作りを手抜きするためのはずの恵方巻きで、余計に疲れて帰宅。以前頼んでいた健康食品が置き配で届いていた。
一息つきたいけど、つけずに夕飯の支度。
シチューを温め、恵方巻きを皿に置き、一緒に買ってきたサラダをパックのまま並べた。
帰宅時間はバラバラなので、それぞれのタイミングで食事。塾で帰宅が遅い高校生の娘が一番最後。その頃にはソファーに寝落ちしている私。あ、さっき届いてた疲労困憊の人用の健康食品飲まなきゃ。意識が遠のく中、そんなことを思う。
