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オフラインOCRアプリを審査へ提出。出したけど、待つのもしんどい | toB向けアプリ開発記 #4

前回は「残り1割が一番遠い」という話を書きました。あれから課金設定、スクリーンショット、説明文…全部やって、ようやくApp Storeの審査に提出しました。今回はその話と、開発中に悩んだ「どこまで作り込むか問題」について。

一通り形にした

提出時点でアプリに入っている機能はこんな感じです。

オフラインでOCRが完結する。クラウドへのアップロードは発生しない。外部に出す手段はiOS標準の「ファイル」アプリだけに絞った。保存した書類はアプリ内で全文検索できる。操作履歴(転送、削除)も記録される。FaceID / 指紋認証はもちろん、再認証やPhotos保存の抑制など、漏えいしにくい導線を最初から設計に組み込んでいる…e.t.c

ファイル周りも、検索可能PDFの書き出し、転送後の削除ルール、ゴミ箱からの復元まで用意した。原本画像の保持、タイムスタンプ、監査ログ、監査レポートの出力もある。証跡確認や監査対応が必要な現場を意識した構成になっています。

書き出すとそれなりの機能数になる。でも正直、ここに至るまでに一番悩んだのは「何を入れるか」じゃなくて「何を入れないか」だった。

どこまで作り込むか、ずっと悩んでいた

自営業や零細規模の士業の方を想定して作り始めたアプリだけど、開発している最中にずっとモヤモヤしていたことがある。どこまで作り込むべきなのか、という話。

たとえば全ての書類を暗号化して保存すべきかどうか。「士業向け」を名乗るなら当然やるべきに見える。でも暗号化を入れると処理速度が落ちるし、万が一復号に失敗したときのリカバリが複雑になる。ユーザーが「なんか遅い」と感じた時点で使われなくなるアプリにそこまでやるのか。

操作履歴も悩んだ。監査対応を考えるなら、転送・削除の履歴は残すべき。でも「個人の自営業者がそこまで求めるか?」という疑問もあった。結局入れたけど、粒度をどこに置くかで何日も迷った。

ファイル共有の手段も考えた。AirDropに対応すべきかどうか。AirDrop便利なんですよ。でも「送れる先が増える=事故の入口が増える」ということでもある。結局、外部出力はFilesアプリ経由だけに絞った。

(この「便利にしたい vs 事故を防ぎたい」のせめぎ合い、開発中ずっとやってた。正解は今でもわからない)

完全士業向けにはしないことにした

最終的に、現段階では完全な士業特化にしないことにした。

理由は単純で、まだユーザーの声を聞いていないから。自分の想像だけで「士業はこう使うはず」と決め打ちして機能を盛ると、的外れな方向に尖るリスクがある。

だからまず出す。ダウンロード数やレビュー、問い合わせの内容を見ながら、どっちに尖らせるか決める。セキュリティ重視の士業向けに振るのか、もう少しライトな自営業者向けに広げるのか。使っている人の声が一番の判断材料になるはず。

(とはいえ「セキュリティ意識がある人」をメインターゲットにしている以上、最低限の監査対応と漏えい防止策は外せなかった。このバランスが難しい。)

審査に出した、が…

ここまで来て、ようやく審査に提出。

ただ、正直に言うと完璧な状態で出したわけではない。初回審査はこれまで別アプリも含めて全てリジェクトを食らってきている。UI周りで不完全な挙動が残っている部分もあるけど、まずは最初の審査を通すことを優先した。公開できたらすぐにアップデート版を出す予定。

(完璧に仕上げてから出したい気持ちはあるけど、完璧を待ってたら永遠にリリースできない。個人開発でこの判断をするのが毎回しんどい)

待つのもしんどい

自身がタイ好き(像は神聖な生き物)なのと安全の象徴としてアイコンに像を採用しました

そして今、審査待ち。これがまた地味にしんどい。

AppleのApp Reviewページには今も「平均すると90%の提出物は24時間未満でレビューされる」と案内されている。でも実態はそうでもない。別アプリのアップデート審査に4日以上かかっている。去年までは審査は2日以内で全て終わっていたのに。

審査が混雑しているのか、何か変わったのか。いずれにせよ開発者側にできることは提出してひたすら待つだけ。コードを書いてない時間が一番落ち着かない。

(待ってる間にバグを見つけて直したくなるけど、審査中にビルド差し替えると最初からやり直しになるので別ビルドを用意するところまでしかできない)

イーロンマスクも遅いと苦言。

この先やること

審査が通ったら、すぐにアップデート版の準備に入る。

  • UI周りの細かい不具合の修正

  • ユーザーからのフィードバック収集と対応方針の検討

  • セキュリティ周りの追加機能の優先度決め

まずは公開すること。そこからが本当のスタートだと思っています。

では、また進捗が出たら書きます。

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