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にわかがロックフェス「ミリオンロック」に行ってみたら楽しかった

 百万石音楽祭、またの名を「ミリオンロックフェスティバル」。様々なロックバンドが集まるロックフェスである。タイムテーブルに従っていろんな場所でいろんなバンドが演奏するので、これまで聞いたことがないバンドのライブにふらっと参加することができるイベントだ。

 僕は先輩に誘われ、このフェスの大トリを務める「ヤバイTシャツ屋さん」が好きという理由だけでフェスに参加してきた。他のバンドは名前を聞いたことがあるか、名前すら聞いたことないくらいのレベルだった。

公式HPより

 そんなにわかがフェスでいろんなバンドのライブを巡ったので感想を記していく。

〇超能力戦士ドリアン

 一緒に行った先輩に「多分好きだと思う」と言われて参戦。非常に好感が持てるバンドだった。ノリ・フリについて「できる範囲で大丈夫!こうしたら楽しいよっていう提案でしかないから!」と広範囲の気遣いがあったり、歌詞が面白いバンドということで映像で歌詞が見られるようになっていたり。

 また、「〇〇して、いいですか~?」「興味ある~!」というお決まりのコールアンドレスポンスがあるようで、これもよかった。「いいですよ」ではなく「興味ある」なのが強要しない感じでいい。総じて令和の時代に合わせた気遣いの見えるバンドだなと思った。

 ダンボールでメンバーの顔がでかでかと印刷されたオブジェクトを作ってそれを観客が頭上で運ぶなどのイベントもあり、バンド側が初見を含めたこちら側を楽しませようとしてくれている感じがして好きだった。

 バンドのキャラクターが桃なの、ヤバイTシャツ屋さんのキャラクターがタンクトップくんなのと同じタイプのボケなのだろうか。

〇Wienners

 ふらりと寄ってから調べたら戦隊ものの挿入歌を歌っているバンドで、観客には親子連れもちらほら。子供にも愛されるバンドっていいな。全体的に朝に合うような突き抜けた明るさで良かった。

〇キュウソネコカミ

 先輩がファンなので参加。「キュウソネコカミは知ってる?」と訊かれたので「ファイナルファンタジーX-2に登場する、瀕死状態だと与えるダメージが9999になるアクセサリですよね?」と答えたが違うようだった。由来ってこれじゃないんだろうか。

 ライブハウス然としたライブはヤバTのものしか参加したことがなかったが、こちらはヤバTよりももっと激しかった。ところどころにヤバTみを感じたので、「やっぱこの方々は偉大な先輩なのかな」と思うなどした。真偽不明。

〇Sundae May Club

 「名前にメイクラブ入ってるじゃん」「じゃあ行くか」となり参加。同じタイミングで演奏があったバンドがあまりに住む世界が違いそうだったのも大きい。

 会場に入ってみると観客はまばら。この時かなり疲労が溜まってきていたので、観客目線だとこの小ぢんまりさが心地よかった。

 調べてみるとメジャーデビューしたのが今年で、本拠地は長崎。となるとここ金沢は互いに全く知らない土地で、名を売るために参加したのだろう。

 全体的な感想としては非常に真面目。曲を聴いてもらうためなのだろう、他のバンドに比べてMCを減らしてどんどん次の曲に行っていた。

 曲もメロディ部分は非常に真面目で聴きやすく、ただ当たり障りない曲だと埋もれてしまうからとあいだにずらしを入れてくる感じがとても真面目で好感が持てた(本人たちがそう思ってやっているかは知らない)。

 演奏終了後は全国ツアーのチケットを手売りしていた。大都市のみならず金沢にまで足を伸ばしてくれるのは非常にありがたい。

〇SCANDAL

 今回一番の衝撃。当初、僕が愛してやまない「鋼の錬金術師」のアニメの主題歌を担当していたなというくらいしか知識がなかった。少し遅れて会場の前に到着すると、中から明らかに歌が上手いとわかる声が突き抜けてきた。

 慌てて会場に入ると麗しき女性たち。なんだ、全員ハチャメチャに美しいぞ……?

 知っている楽曲は上記の主題歌である「瞬間センチメンタル」と、何かで聴いたことがある「少女S」だけであったが、いや歌が上手い。昔からこんなに歌が上手かったのだろうか。生で聴いたことがなかったからこの印象がなかったのだろうか。

 あとめちゃくちゃかわいい。特に向かって右側にいたのはペグの大きさから判断するにギターの人だろうか、スンとした表情で手元を見ながら演奏しているかと思えば急に大きく飛び跳ねるし、かと思えば客席にちっちゃく手を振るしで、なんなんだこの気持ちは。視線が釘付けになってしまう。

 MCでは「20周年を迎えまして」という話があった。

 え、20周年???仮に15歳でバンドを組んだとしても今35歳??????

 見えない。当然に20代だと思って見ていた。いやいや聞き間違いでしょとライブ終了後に調べたら最年少のメンバーが34歳だった。うっそでしょ。最高すぎるだろ。

 遠くから見たからかなと思い直近の画像を検索してみても感想は変わらなかった。しかもドタイプの眼鏡のお姉さんが写っていた。爆速でTwitterをフォローした。

 全員がバチかわいいことをさておいても楽曲が非常によく、すんなりと体に入ってくる感じがした。なんでもっと早く教えてくれなかったんですか!でもここで知れてよかった。フェス、来てみるものだ。

〇ヤバイTシャツ屋さん

 満を持して大トリ。かなり早めに会場入りしたが、それでも一番広い会場には既に多くの人が待ち構えていた。

 このフェス全体の話だが、リハを公開でやっている。それが見たくて早めに会場に入ったところ、サービス精神旺盛な彼らは何曲かを演奏してくれた。曲の間奏にボーカルのこやまさんが「僕の音量をもうちょっとください」と音量調整をしていて、器用なリハだなと感心した。

 開演時間を迎えると、「15秒後に戻ってきます」とステージを降りるメンバーたち。「はじまるよ♪」という子供向け番組を想起させる音楽とともにメンバーが登場する。この登場、フェスとかでもやるんだ。

 「ヤバイTシャツ屋さんが、はっじまっるよ~~~~~~~!!!!!!!」

 その掛け声を聴くや否や、そこは既にヤバTの世界だった。

 溢れ出すのは感謝の気持ち。いい演奏を聴かせてくれてありがとう。

 ついこの間、志摩スペイン村のフェス&ワンマンでヤバTの演奏を聴いたばかりであったが、それでも新鮮で楽しく、それでいて落ち着き、安心する。ここが僕たちのホームなのだ。

 全楽曲に馴染みがある。ここは手拍子。ここは腕振り。ここは\マジかわいそう!/。自分がどうすればいいか、周りを見なくてもわかる。なんて快適な世界。

 ベースのありぼぼ氏が手拍子を促す際、ニコニコしている曲の時は右手で自分の頭をポンポン叩いてそれを表現するのだが、険しい顔をしている曲の時は右手首で側頭部をポンポンしていて、それがかっこよくて好きだった。

 前方で激しくはしゃぐファンにこやま氏は「禁止されてるよ?出禁になるけどいいの?いいのね?まぁ自分のことは自分で決めなさい。よくできました~~~~!!!」と声をかける。ミリオンロックはモッシュ・ダイブなどは禁止されている。おそらく大人の事情だろう。6曲目に収録するはずだった曲が大人の事情で入れられなくなったヤバTは誰よりも大人の事情に詳しいだろう。大人のいい対応だなと思った。

 「喜志駅周辺何にもない」では、恒例の会場スタッフを褒めるコールアンドレスポンス。ドラムのもりもと氏に「媚びすぎ」と突っ込まれていた。

 フェスの大トリと言えど割り振られた時間は他のバンドと同じ40分。しかし僕にとってはどのバンドよりも濃密な40分だった。

〇おわり

 知らないバンドばっかりだからと敬遠していたフェスだったが、行って良かった。10時頃から参加して、終わりは20時、ちゃんと知っているバンドは1グループのみというイベントだったが、しっかりと楽しむことができた。知らない世界に飛び込むのは果てしなく腰が重いが、それでもやるべきだなと再認識した。

部屋のCO2濃度もヤバT日和でした

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くずみー これも人助けと思って。

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