「衣替えの季節。」
衣替えのたびに、なぜか増えていくTシャツ。
「安かったし、今のうちに買っておこう」
そんな軽い気持ちで手に取った一枚が、
帰宅後のタンスの奥から“先輩”として現れる。
しかも、ほぼ同じ色、同じ形。
まるで未来の自分から
「もう持ってるぞ」
と静かに伝言を受け取った気分でした。
それでも、人は言い訳を考える天才です。
これは無駄使いではない。
明日のための“攻め”なのだと。
必要なものだけを数えて暮らせば、
確かに無駄は減る。
けれど、少しくらい余分なTシャツが
ある人生のほうが、どこか人間らしい。
失敗も、重複も、衝動買いも、
未来への小さな勢いなのかもしれません。
守りばかりでは、毎日はだんだん静かになる。
だから今日も、同じTシャツを二枚眺めながら、
自分に言い聞かせるのです。
「これは、明日を面白くするための投資だ」と。
