狐の嫁入り
日が差しているのに雨が降る天気のことを『狐の嫁入り』と言うけど、僕はそれが大好きだ。
今日の午後は、シアトルでは結構長い時間、狐の嫁入りが続いていた。太陽が輝いているのに雨がザーザー降っているのを見ると、なぜかちょっと興奮してしまう。嵐や台風の時にワクワクしてしまうのと、なんだか似ているかもしれない。狐の嫁入りの最中には虹がどこかに出ていることが多いので、虹がラッキーシンボルと決めている僕にとっては、それも特別感を増す理由の一つだ。

狐の嫁入りでいつも思い出すのは、10年前まで一緒にいた柴犬のFox(フォックス)のこと。狐顔なのでFoxと名付けただけなんだけど、狐の嫁入りがある度に、「ほら、お前の嫁入りだよ!」と外を指差してFoxに言っていたっけ。Foxは「何言ってんだ、この人は」みたいな顔をしていたけど、今となってはそんな思い出が、とても愛おしく思える。

Foxが歩く時に爪がフローリングに当たる「チャッチャッチャッ」という音を聞かなくなって久しくなるけど、こんな狐の嫁入りの時には、Foxとの思い出にどっぷりと浸かってしまう自分がいる。
Fox、17年も一緒に過ごせて嬉しかったよ。本当にありがとうね。Foxがいなくて寂しいよ。
