イギリス2025: 体調不良と、ガッカリの2つ星
2025-12-08 (Mon)
8時頃起床。あれ、なんだかちょっと体がだるいぞ。少しだけ熱っぽい? お腹が全体的にしくしく痛む感じもする。
これは記憶にある症状だ。ずっと前に世界一周で日本に寄った時に同じような体験をしたよな。あの時はたぶん、日本に着いたばかりでお腹が慣れていない所に、吉野家でがぶ飲みしてした水に当たったんだと思う。そういえば昨日の夕食の時も、タップウォーターをたくさん飲んだような…。くっそー、今回の旅行で何度目の体調不良だよ。
これはやばい。今日の昼はミシュラン2つ星のレストランでランチの予約を入れてあるし、明後日にもすごく楽しみにしているレストランでディナーの予定がある。この時点で食べられなくなったら最低じゃん! 本来の計画では、今朝はV&A博物館にまず行って、その後ランチのレストランに行こうと思っていたんだけど、これは体を休ませた方がよさそうだ。ということで、トルコで風邪を引いた時に飲んでいたTylenolを服用した後、ランチの時間までずっと寝ていることにした。
11時半くらいにホテルを出て、レストランに向かう。体のだるさや熱っぽさは薬で抑えられているけど、まだお腹は少し重い感じがする。でもちゃんと食べられそうなので安心した。ニュー・ボンド・ストリート(New Bond Street)には、シャネルやディオールなんかの高級店が立ち並んでいて、センスのいいクリスマスデコレーションを纏っている。昼に見ても綺麗だけど、夜にはたぶんイルミネーションが点いて輝きを増すんじゃないかな。店自体には一生縁がないと思うけど、この道を夜に見てみたいと思った。



ランチの店はそこから歩いて5分くらいの、Gymkhanaと呼ばれるインド料理レストラン。ミシュラン2つ星を獲得している店で、かなりの高級感がある。

メニューはアラカルトでも頼めるし、テイスティングメニューも2つ星にしては安い£150くらいだけど、ランチの時間帯は選択肢がたくさんあるセットメニューが£70であるので、僕はそれを注文した。
最初に出てきたのは、4種類くらいのパパダムが詰まった箱。どれも本当に美味しいし、3種類の付け合わせが一緒だと、雰囲気が変わっていくらでも食べられそう。でもメインの前にお腹がいっぱいになってはいけないので、味見程度に控えておくことにした。ああ、こういう時に一番歳を取ったことを感じるよ…。たぶん若い頃だったら、これを全部食べても全然大丈夫だったと思うのに。

次のコースはアル・チャット。え、アル・チャットってじゃがいもの料理じゃなかった? 出てきたものはソースに埋もれていて何の料理だか全くわからなかったけど、混ぜると下にじゃがいもがあることがわかる。混ぜて食べてみると、酸っぱさがまず前面に出ていて、全てがかなり強い味。っていうか、僕にはボールド過ぎるよ。元々酸味が出しゃばっている料理は得意ではないので、2口くらい食べたところで終わりにしてしまった。サーバーが心配してくれた時には、「お腹をいっぱいにしたくないので…」と応えておいた。

次のコースには、僕はチーズの料理を選んだ。これにもちょっと強めの酸味が感じられるけど、さっきほどではない。インドチーズの独特の歯触りと、スパイスの香りがとても合う。これはなかなか好きだったな。

メインコースには、ここの店が有名になったきっかけとも言えるらしい、チキン・バター・マサラを選択。…うん、美味しいことは美味しいけど、感動するレベルじゃないし、塩味が強すぎる気がする。一緒についてきた豆の料理も、ほうれん草も、やっぱり少し塩味がキツイ。さっきのチーズの料理は普通に食べられたので、体調が味覚に影響しているわけではないと思う。単に今日のシェフが塩を使い過ぎただけと思いたいけど、ランチメニューだとはいえミシュラン2つ星レベルでこれはないんじゃないかなぁ。このレストランにはすごく期待していただけあって、とてもガッカリした。

デザートは頼まなかったけど、プチ・フールっぽいものも出てきた。どちらも美味しかったけど、特に右のやつは上品な甘さで、日本の和菓子を連想させてくれた。

あー、もう本当にガッカリ。僕はミシュランの星付きレストランには「感動」を期待する。ここでは感動どころか、不満ばかりが爆発していた。過去にミシュラン2つ星レベルの店で、こんなにも落胆したことはない。今日のシェフの調子が悪かっただけだと信じたいけど、よほどのことがない限り、この店にはもう二度と来ないだろう。
元々のスケジュールでは、この後フォートナム&メイソンで紅茶を買ったり、オクスフォード・ストリートの店に服を買いに行く計画だった。でも体調とショッピングとを天秤にかけると、体調を整える方が断然優先! というわけで、今夜のミュージカル観劇までホテルで休むことにした。お腹の調子を整えるために、夕食もスキップした方がいいだろう。今夜は前に行ったことがあるBanconeというイタリアンの店を予約しておいたんだけど、それもキャンセルしてしまった。
ホテルに戻る前に、地下鉄の駅のすぐ前にあるS Martという日本のスーパーに入って、お茶とツナマヨのおにぎりを購入。夕食は抜く予定だけど、おにぎりはお腹が空いた時に食べることにしよう。

18時半くらいにホテルを出て、Circleラインを使ってEmbankment駅へ。そこから少し歩いて、アデルフィ・シアター(Adelphi Theatre)に到着。今夜はここで、ミュージカル版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(Back To The Future: The Musical)を観るためのチケットを買ってある(£69=$92)。ロンドンに来る度にミュージカルか劇は観ているんだけど、今回は1晩しかそれに割ける時間がなかったので、悩みに悩んでこれに決めた。元々の映画は大好きだし、演出や特殊効果がどんなものになるのかすごく興味があった。

劇場の中の店には1950年代らしい看板がついていて、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の気分をちょっと盛り上げてくれる。こういうのは結構好きだ。

1階席の前の方は値段が高いし、かといって一番安い席だと視界に問題があるかもしれないしということで、アッパーサークルという3階の、ど真ん中一番前の席を買っておいた。ここだったら舞台全体が無理なく見渡せるし、前の人の頭を気にしなくていい。演劇やミュージカルを観る時に一番気分が盛り下がるのは、目の前に背の高い人が座って、視界がブロックされてしまった時だもん。
指定の席に座ってみたらもう最高で、なんで今までこういう席を選ばなかったんだろうと不思議になるくらいだった。視界が開けているって、こんなにまでも気持ちいいものなんだな。これから演劇を観る時には、いつもこういう席を取ることにしよう。




ミュージカルは休憩を含めて2時間40分。音楽も演技も良くて(特にロレイン役のMaddie Grace Jepson)、とても楽しめた。デロリアンが街中を走る特殊効果には「へー!」ってなったし、映画の最後のあのシーンもちゃんと再現されていて、どうやってるの??と目が丸くなった。車に乗っているマーティーとドックが、同じ高さの目線まで来て手を振ってくれたのは嬉しかった。3階席はそれですごく沸いていたもん。
でも全体的に面白かったとはいえ、特筆するほどでもないかもなぁ。『ウィキッド』を観た時や、『カム・フロム・アウェイ』を観た時に比べると、一段階下の楽しさだったように思う。でも良いミュージカルだったことには間違いない。映画版が好きな人なら、きっと楽しめると思う。
ホテルに戻ったのは23時をまわってから。夕食を抜いてお腹が空いたので、買っておいたツナマヨのおにぎりを夜食として食べた。お腹の痛みはほとんどなくなったけど、まだ油断することはできない。
明日はケンブリッジ(Cambridge)まで足を延ばそうと思っていたけど、予報は雨みたいだし、体調も整えたいのでどうしようかと悩んでいた。メールをチェックすると、予約しておいたケンブリッジのトリニティー・カレッジ(Trinity College)のツアーが、ガイドが病気のためキャンセルというメッセージが入っているじゃないですか。え、これはケンブリッジに行くなというお告げでは? 最終決定は明日の朝に持ち越すことにして、とりあえず朝6時に目覚ましをセットしてからベッドに入った。
今日の歩数: 8,232
