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男と女に友情は芽生えるのか?と言う問題~cheektime

高校時代の部活で2つ年下の女性の後輩が居た。
現役当時から仲は良く、俺が卒業して引っ越したある日、家に電話が掛かってきた。

「先輩、引っ越したらしいやん。しかも、同じ区民!w」

「何で、この電話番号知ってるねん?まぁ〜いいわ…」

「先輩、○○先輩に告白されたんやろ?何で付き合わんかったん?」

「ん...何となく。後輩だから…かな?」

「な〜んやそれ!」

俺が卒業して、1つ年下の同じ部だった後輩に告白されたことも何故か知っていた。

このやり取りをきっかけに時々会うようになった。

現役時代も妹分だったような存在で、その後輩には俺と同学年の好きな人が居たので、それ以上の関係には至らなかった。

とは言え、後輩が高校を卒業して、短大に入った当時は俺がバイトの帰りに迎えに行って家まで送り届けていた。

当時は俺に彼女的な存在も居なかったけど、その後輩を彼女にする気持ちはなく、男兄弟しか居なかったから妹が出来たような感覚だった。

後輩には俺より1つ年上のお姉さんも居て、何ならお姉さんともランチを偶にするような間柄で、本当に姉と妹が出来たような感覚だった。

おまけに、俺がバイト帰りに送っていくからお母さんとも顔なじみになっていたし…

そんなある日、後輩が俺に...

「先輩、ホテルに行ったことある?」

と聞いてきた。

アホな当時の俺は...

「無いよ」

の一言で済ませてしまった。

後輩にしたら意を決しての質問だっただろうに...

しかしながら、その関係性はそれでは終わらず、互いに気に入った人が出来てお互いに応援していた。

俺が彼女にしたい女性が出来た時、その事を話すと

「誕生日がもう直ぐならチャンスやん!私がプレゼントを選んであげる!」

と言って、二人で誕生日プレゼントを選びに行き、背中を押されて誕生石の入った指輪を購入。おまけに後輩がバイトしていた花屋さんで花束を買わされて、更にもう1軒掛け持ちしていたバイト先のフレンチ割烹のお店の予約まで入れて貰って、気になる女性の誕生日を祝った。

そこから、暫くして俺はその女性と半同棲生活を始める。

時は流れ、その後輩がある日、

「会わせたい人が居るから会って欲しい」

と言われ、指定されたレストランに行くと、結婚相手を紹介された。

内心、嬉しい”兄”としての気分と『えっ!』という逃してしまったような感覚が交錯した。

今考えるとそれは後輩にとっての”ケジメ”だったのだろう。

「おめでとう。良かったな」

とは言ったものの料理の味は全然分からなかった。

そう言う俺も当時は半同棲していた女性とは別れ別の付き合っている女性が居た。
それが、後の元嫁。

それも後輩は知っていたので、俺と元嫁を結婚式の二次会に呼んでくれた。

その会場はKENTO’Sというオールディーズ系のライブハウスレストラン。

新郎の趣味で、新郎はバッチリとリーゼントを決めて来ていた。

生バンドの演奏で時よりダンスフロアーでダンスが行われ、新郎が生バンドを率いて歌うシーンもあった。

その光景は宛ら往年のアメリカ映画のワンシーンみたいだった。

見ている俺は1脇役にもならなかったけどね。

そうこうしていると、終盤でチークタイムが始まった。

その時、新婦の後輩は席を立ち俺の元へ…

「先輩、踊って...」

と一言だけ言って、俺をダンスフロアーに連れ出した。

「いやいや、踊る相手違うやろ?」

「いいから…私のお願い聞いて...」

と言われるがまま、フロアーのセンターで彼女の肩を抱き踊り始めた。

「おめでとう。ホント、よかったな」

「ありがとう...」

この時はオールディーズのバラードに浸り、何となくこれまでの後輩と過ごした出来事が頭の中で走馬灯のように巡って回想していた。

それ以上、二人の会話も無く、暫くその時間が流れた時、

「TETSUちゃん、次は私の番!」

と言って割って入ってきたのは後輩のお姉ちゃんだった。

俺は内心どこかでホッとしていた。

あの映画のラストシーンのように後輩を連れて、その場を出そうだったので…

お姉ちゃんとバトンタッチして、そのままチークタイムが続く中、お姉ちゃんに...

「TETSUちゃん、実はあの子の事好きだったんでしょ...」

「いや...」


脇役の俺が、映画の主人公に”なりそこなった”お話でした。




男と女って…なんだろうね。

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