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NIKKOR Z70-200mm f/2.8VR S Ⅱ新型発売!しかしソニーの本気に負けている!ニコンのピンチ!

こんにちは♪Aliceです。
昨日2/24に【NIKKOR Z70-200mm f/2.8VR S Ⅱ】が発表されました。
ネット上では、998gという『1kg切り』を達成した点を中心に絶賛の嵐で、2/26(木)から始まるCP+に向けてポジティブなイメージを与える事が出来ました。

昨日はSIGMAからも新型レンズが2本発表されたように、大型イベントの前や初日に新製品等のポジティブな情報を出すのは定番のマーケティングです。
『CP+で新製品に触れるなら、行ってみようかな?』と思わせるのも大事です。

1.70-200mm F2.8とはどんなレンズ?

初心者の方も読まれるので軽く解説しておきますが、70-200mm F2.8は高価な業務用レンズです。
しかし、一般に多く普及している理由は2つあります。

①万能で便利だから

報道メディア・ウェディングなどのプロカメラマンが最も必要な焦点距離をカバーしており、少し離れた位置からの【記録】において万能です。
また、開放F2.8の明るさ・ボケ量を活かしてポートレート撮影にも使われます。
記録だけではなく【作品】にも使えるレンズという事です。

NIKKOR Z 70-200mmでのポートレート作例

②中古が大量に出回るから

報道メディアなどの企業が大量に購入し、新型が出ると買い替えるため、中古市場には旧型の70-200mm F2.8が溢れます。
それによって中古相場は下落し、アマチュアが買い易くなり、一般に広く出回るという事です。

前述の通り、プロの業務でもアマチュアの趣味でも万能に使えるため、
カメラマンにとっては『必携のレンズ』
カメラメーカーにとっては『販売の中心』
という存在が70-200mm F2.8です。

特に、多くの報道・メディアのプロをサポートするニコンにとって、NIKKOR Z70-200mm f/2.8 VR S Ⅱは最も大事なレンズかも知れません。

私のZ9とNIKKOR Z70-200mm f/2.8 VR S

2.新型70-200mmは他社に追い付いただけ

しかしながら、キヤノンとソニーは既にミラーレス設計の新世代70-200mmが2世代目になっていました。
ニコンだけ遅れていたのです。
しかも、キヤノンは初代の時点でミラーレス設計ならではの軽量化を達成していました。

①初代70-200mm F2.8の重量比較

ニコン1,440g(三脚座を除くと1,360g)
キヤノン1,200g(三脚座を除くと1,070g)
ソニー1,559g(三脚座を除くと1,480g)

キヤノンRF70-200mm F2.8L IS USMはインナーズーム構造を止め、通常の伸びるズームに刷新したため、レンズ全長が大変短くなり、軽量化も達成したエポックメイキングなレンズでした。
しかし蛍石レンズの採用を止め、鏡胴も樹脂製になってしまい、伸びるズーム構造で防塵防滴性能に不安を持たれてしまった事で、プロからの評判は悪いレンズでした。

②2世代目70-200mm f2.8の重量比較

ニコン1,180g(三脚座を除くと998g・保護カバー装着時1,030g)
キヤノン1,210g(三脚座を除くと1,110g)
ソニー1,124g(三脚座を除くと1,045g)

外せる部品を全て外した重量では998gのニコンが最軽量です。
しかし、三脚座を装着した通常の仕様では1,124gのソニーが最軽量となります。

よって、カタログ数値での『クラス最軽量』は嘘ではありませんが、実質的にはソニーの方が軽いです。
なので、今回ニコンは『追い抜いてはいない=追い付いた状態』と評価するのが適切かと思います。

CP+2026 ニコンブースにて

3.とは言えニコンは頑張った!

とは言え、三脚座全体をリング形状にしてレンズから外せる仕組みにしたり、三脚座をアルカスイス互換にするなど、今回NIKKOR Z70-200mm f/2.8VR S Ⅱではかなり意欲的な商品企画を行っています。

また、キヤノンがコスト削減のため省いた蛍石(フローライト)レンズをニコンは70-200mm F2.8でも採用し続けています。
※ソニーはそもそも400mm F2.8と600mm F4の2機種しか蛍石レンズを採用していません。

画像はキヤノンオプトロン社から引用

蛍石レンズを採用しているレンズは、私の経験上それ以外のレンズと写りが違いすぎます。
今回ニコンが蛍石レンズを継続採用して描写性能を維持してくれた事は、心から賛辞を送りたいと思います。

※コストが非常に高い蛍石レンズは、恐らくキヤノンオプトロン社(キヤノンの子会社)から購入しているものと推測されます(同社しか人工蛍石を生産できない為)。

★頑張った点の纏め

新型NIKKOR Z70-200mm f2.8 VR S Ⅱのポイントを纏めると下記の通りです。
①重量で他社追い付いた
②三脚座をリングごと脱着出来る形状にした
③三脚座をアルカスイス互換にした
④他社の70-200mmには無い蛍石レンズ採用

(コントロールリングを操作するとカチカチ鳴る・鳴らないをスイッチで選べるようになったのはニコン初ですが、他社では何年も前から標準でした)

4.だがしかし、ニコンはピンチだ!

ニコンも春のキャッシュバックキャンペーンを開始して、Z8ボディが過去最高額である75,000円キャッシュバックになりました。

Z8は量販店価格で539,550円

また、まだ発売から1年経っていないZ5Ⅱは昨年秋から早くも15,000円キャッシュバック対象になっています。

Z8・Z5Ⅱ共に中古美品よりキャッシュバックして新品を買う方がお勧めです。

しかし、ソニーがモデル末期のα7RV・α7Ⅳにとんでもない値下げを行って『ニコン潰し』を開始しました。
ソニーストアではなく、一部量販店にリベート(企業間のキャッシュバックのようなもの)をばら撒きまくって、売らせようとしています!

α7Ⅳの新品が実質ニコンZ5Ⅱより安い

α7Ⅳボディ
254,800円-キャッシュバック40,000円
=214,800円…キャッシュバックしたZ5Ⅱより安い!

α7RVの新品が実質349,800円は驚き

α7RVボディ
389,800円-キャッシュバック40,000円
=349,800円…キャッシュバックしたZ8より115,000円も安い!!

①α7Ⅳが安すぎる!

Z5Ⅱよりα7Ⅳの方が1つ上のクラスのカメラです。
ニコンで言うとZ6Ⅲクラスです。
もう新世代α7Ⅴが出て旧型になったとは言え、ミドルクラスのフルサイズミラーレス一眼としての魅力は褪せません。
それが、新品同士でZ5Ⅱより安かったら、メーカーに拘りが無い人はα7Ⅳを買いますよね。
Eマウントの方がレンズが豊富で、価格的にも買い易いですから…。

②α7RVも安すぎる!

α7RVも発売から3年目になりましたが、Z8もほぼ同期の同クラスです。
どちらも高画素のプロ・ハイアマチュア用モデルですが、画素数で言うとα7RVの方が6,100万画素で圧倒します。
また、AIプロセッシングユニットを搭載しオートフォーカスの面でもソニー最前線の立ち位置をキープしています。

要するに、この新品価格(実質35万円)で買える事が奇跡のようなカメラです。
Z8より115,000円も安かったら、その予算でα7RVとレンズ1本買えます。
(同時購入キャンペーンも実施中なので、ボディとレンズを同時購入すると更にキャッシュバックされるというオマケ付き)

③FE70-200mm F2.8 GM OSS Ⅱの方が5万円安い!

新型NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S Ⅱは高くなるだろうと予想していましたが、案の定ニコンダイレクト価格で443,300円と、キタムラやマップカメラ等の量販店価格でギリギリ40万を切る強気の価格でした。

という事は、『真のクラス最軽量』であるソニー 70-200GMⅡよりも5万円以上高いのです。

キヤノン同様『業務用レンズは高くて構わない』という方針に改めたのか、それとも蛍石レンズなどの原材料費が高すぎて、これ以下の価格には出来なかったのか分かりませんが、高いです。

キヤノンRF 70-200mm F2.8L IS USM Zが量販店価格で45万円なので、『あれより5万円安ければ文句ないだろう』と言う考えなら、甘いです。
ニコンは、BtoBに特化しているキヤノンではなく、ソニーを見て商品企画や価格設定を行うべきと個人的に思います。

この驚きの値下げ戦略で攻めて来たα7Ⅳまたはα7RVと 70-200GMⅡを買う方が、どれだけコストパフォーマンスが高いか…。
そして、70-200GMⅡも軽いだけでは無く描写やAFも素晴らしいです。

5.さいごに

何度か申し上げたように、今回NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S Ⅱの発表でニコンはキヤノン・ソニーを追い越した訳ではなく、追い付いた状態です。
しかしながら、前回記事にしたようにニコンは直近のマーケティングには疑問があり、数年先が見えなくなっています。

CP+2026 ニコンブースにて

そんな中、企業体力があるソニーは値下げ戦略とサードパーティも含めた大量のレンズラインナップでニコンに覆い被さって来ています。
キヤノンはB to Bで稼いでいるので、外野が騒ごうと無関心です。
フジフィルムはAPS-Cで世界戦略と、国内では写真好きアマチュアの心を掴んでいます。

『ニコン、どうする?』

プロ向け・業務用は揃ったNIKKOR Zレンズ


※NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S Ⅱ現物の写真を撮ったので、写真を追加しておきました!

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。

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