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『ナース一匹、ちいちゃん。』


今日は、どういう風の吹きまわしか、「ナース一匹ちいちゃん」として、現場をうろつくことになった。


いつもなら、せめて二匹、調子が良ければ三匹は生息しているはずのナース界隈なのだけれど、急な勤務変更というやつで、私が一人で全部を背負う羽目になったのよ。



ひどいよねえ(笑)



現場責任者という、ちょっと偉そうな肩書きを背負わされながら、あっちで血圧を測り、こっちでパソコンをカタカタ叩き、処置をあれこれこなしていく。



心の中では、「何か起きたらどうするんだぁ? 頼むよ、介護士のみなさん。今日は平和にやっておくれよ」と、てるてる坊主でも拝むような気持ちでいた。


普段であれば、ナースコールも電話もひっきりなしにかかってきて、それこそ記録を一行書くごとに作業を中断され、私の心の中は、余裕0%で充満しているというのに。今日は珍しく、電話のベルも大人しかった。




私の願いが通じたのだろうか。



驚いたことに何も起きなかった。何も起きないどころか、みんなと雑談をしてヘラヘラ笑う余裕さえあったのだ。


嵐のような日々を知っているからこそ、凪の時間がどれほど奇跡的で、恐ろしいほどにありがたいものか……。


一昨日なんて、もっと人数がいたはずなのに、ひっくり返るほどカオスだったというのに。まったく、予測がつかない。


いつもこうありたいものである。


まあ、無事に終わったから良しとしよう。


ちゃんちゃん。



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