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ショッカーを上場させてみた!❾|エンタメ脱線経済学

前回までのあらすじ

世界征服を「グローバル・リーダーシップの確立」と言い換え、東証上場を目指すことになったショッカー。

売上ゼロだった戦闘部門をリスキリングし、山奥の秘密基地を
SHOCKER NINJA RESORT
にしてしまった。

温泉、サウナ、NINJA TRAINING、怪人ショー、クラブ、バー。

前回はついに物販、美容、エステ、美容医療にまで手を出した。

なお、ショッカーはまだ上場していない。



チャキ「で、前回聞いたんですよ」

ヲバ「何だっけ?忘れた😈」

チャキ「こんなに金かけて、本当に元取れるんですか?💢」

ヲバ「リピーターが来るから大丈夫😈」

チャキ「根拠は?」

ヲバ「昔プーケットで――」

チャキ「また実体験が始まった💢」



ヲバ「昔旦那とプーケットのクラブメッドに行ったことがあるんだよ」

チャキ「はい」

ヲバ「そこでびっくりしたのが、10回とか20回近く来てるリピーターが結構いたこと」

チャキ「20回⁉️」

ヲバ「アメリカ人のシニア夫婦と仲良くなったんだけど、不動産屋さんでね。20回近く来てるって」

チャキ「20回も来てたら、アクティビティなんか全部制覇してそうですね」

ヲバ「全然」

チャキ「え?」

ヲバ「特に旦那さん。朝からプールサイドのデッキに寝そべってビール🍺」

チャキ「朝から」

ヲバ「暑くなったらプールにドボン💦」

チャキ「はい」

ヲバ「またビール🍺」

チャキ「はい」

ヲバ「疲れたらマッサージ💆」

チャキ「……ヨガとかは?」

ヲバ「しない」

チャキ「観光は?」

ヲバ「しない」

チャキ「何しにプーケットまで来たんですか💢」

ヲバ「それがリゾートなんだよ🤣」

POOL, BEER & NO PLANS
プールとビールと、予定なし

クラブメッド・プーケットにて。
約20回通うアメリカ人シニア旦那と、
観光嫌いのヲバの旦那。

チャキ「国境を越えて同じ種に出会ってしまった🤣」

※当時のエピソードをもとにしたイメージです。
実際の人物・風景とは異なります。

欧米人は一か所のリゾートに二週間くらい滞在する人も珍しくない。

最初のうちはアクティビティを楽しんでいても、後半になるとプールサイドで本を読んだり、酒を飲んだり、昼寝したり。

ヲバ「うちは長くてもせいぜい一週間。最初は旦那も一応ヨガとかピラティスとかミニゴルフなんかしたんだけどね」

チャキ「旦那さんは観光しないんでしたっけ?」

ヲバ「嫌い🤣酒飲んで、暑くなったらプールにドボン。ちょっと運動して、疲れたらマッサージ」

チャキ「アメリカ人旦那と同じ種族ですね。国境を越えて同じ種に出会ってしまった🤣」

ヲバ「で、午後は玄関出てすぐの安いマッサージ屋に行ってたの。クラブメッドのマッサージは高いから😅」

チャキ「現地価格を知ってしまった観光客」

ヲバ「そしたらアメリカ人夫婦もいた🤣」

チャキ「行動パターンまで完全一致🤣🤣」

ヲバ「そんなに言葉は交わさないんだけどさ」

チャキ「それで仲良くなれるんですか?」

ヲバ「なんとなく通じるのよ」

チャキ「何が?」

ヲバ「おはよう☀️また会ったね😁朝からビール最高だね🍺そろそろ昼寝だね😴マッサージ屋で💆みたいな🤣」

チャキ「言語を超えたリゾート外交🤣チャネリングか⁉️」

SAME PLACE, SAME MASSAGE
同じ場所で、また会った

プールサイドで毎日顔を合わせていた。
午後、安いマッサージ店へ行ってみたら―またいた🤣

ヲバ「行動パターンまで完全一致🤣」
チャキ「国際交流、ほぼチャネリングです💢」

※当時のエピソードをもとにしたイメージです。
実際の人物・風景とは異なります。


毎日同じあたりでまったりしているから、自然と顔見知りになる。

そんな4人を見かねたG.O.が、

「卓球大会に来なよ!」

と声をかけてくれた。

ヲバ「それでさらに仲良くなったの」



ヲバ「もう一人、単独で来ていた日本人のお姉さんとも仲良くなった。彼女も10回ほど来ているリピーター。このお姉さんが、G.O.の出身地から性格までよく知ってるんだよ」

チャキ「古参だ」

ヲバ「『今日は白のドレスコード』とか、『あのG.O.は親切。ヨガのインストラクターだよ』とか教えてくれるの」

チャキ「スタッフより詳しくないですか?」

ヲバ「ワタシ、プーケットではG.O.よりお客さんにアテンドしてもらってた🤣」

チャキ「給料払ってないのに優秀な案内係が――」

ヲバ「親切でやってくれてたのよ💢」

チャキ「ヲバに怒られた」



でも、そうやって客同士が仲良くなるのもクラブメッドの面白さだった。

ヨガで一緒になる。

翌朝、朝食でまた会う。

「今日は何するの?」

「また一緒にヨガ行こうよ」

昼にまた会う。

夜にはバーで会う。

数日たつ頃には、

「えー、明日帰っちゃうの?」

「私、また年末来るよ」

「じゃあまた会おう!」

となっている。

FRIENDS BEFORE YOU KNOW IT
気づけば、もう友達

ヲバ「……💢ワタシこんな太ってねえ💢
ほうれい線も入れるな💢」

チャキ「そこが一番気になったんかーーい🤣」

※当時のエピソードをもとにしたイメージです。
実際の人物・風景とは異なります。


ヲバ「チェラティンのクラブメッドでは、日本語のできる韓国人の奥さんと仲良くなって、英語が苦手なワタシに通訳してくれたり、その人がワタシのお世話係になってた😅」

チャキ「客同士でリゾートを楽しませ合ってるんですね」

ヲバ「そう。もちろんG.O.とも仲良くなる」

チャキ「でもG.O.は異動もあるんですよね?」

ヲバ「そう。チェラティンにいたG.O.と、あとでトマムで再会したこともある」

チャキ「おお!」

ヲバ「常連さん同士で『あのG.O.今どこにいる?』なんて話にもなる」

チャキ「もうホテルのスタッフと客という感じじゃないな」



そして何度も来ている客が到着すると、顔なじみのG.O.や客が迎える。

「おかえり〜!」

チャキ「……『いらっしゃいませ』じゃなくて?」

ヲバ「おかえり」

チャキ「それは、ちょっと強いですね」

ヲバ「だろ?」

チャキ「また来たくなる理由が、施設だけじゃなくなる」

ヲバ「そう。何回も来てる人なんて、もうアクティビティをせっせとやらなくてもいいんだよ」

プールでまったりする。

酒を飲む。

知っている人と話す。

「また来たね」と笑う。

何かをしに来る場所から、帰ってくる場所になる。

NOT “WELCOME”, BUT “WELCOME BACK”
「いらっしゃいませ」ではなく「おかえり」

ヲバ「そりゃ、また帰りたくなるよね😁」

チャキ「リピーター20回の理由、ちょいわかってきた」

※当時のエピソードをもとにしたイメージです。
実際の人物・風景とは異なります。


ヲバ「だからショッカーもこれやろう😈」

チャキ「いい話が一瞬で台無し💢」



数年後。

SHOCKER NINJA RESORT。

水陸両用バスから一人の古参客が降りてくる。

戦闘員「イーーッ!」

客「イーーッ!」

チャキ「完全に馴染んでる🤣」

すると去年一緒にNINJA TRAININGをしたほかの外国人客が気づく。

“YOU AGAIN!!”

ヲバ「『お前また来たのかー!』って🤣」

チャキ「ショッカー秘密基地で同窓会が始まった💢」

ヲバ「古参は人気者なんだよ」

チャキ「客ですよね?」

ヲバ「新人にも教えてやるの。『初めて?』『今夜の怪人ショー面白いよ』『SECRET BAR行こうぜ』って」

チャキ「客が客をアテンドし始めた」

ヲバ「その新人も、次に来たら――」

チャキ「古参になる」

ヲバ「そう。わかってんじゃん😈」

チャキ「ダンバラ〜😈」

【ダンバラ解説😈】

WELCOME BACK, OLD FRIENDS!
おかえり、古参リピーター!

戦闘員「おかえりイーーッ!」
古参客「We’re back!😁」

ヲバ「……湖から水陸両用バスで洞窟の先に進む設定
だったのに💢 背景違うじゃねえか💢」

チャキ「ハイデハイデホー♫テキトーですみません😅」

※エピソードをもとにしたイメージです。
実際の人物・風景とは異なります。

チャキ「ショッカーリゾート自体が架空です😈」


リピーターの価値は、単に「同じ人がもう一度お金を払う」ことだけではない。

施設やサービスが気に入って再訪し、スタッフやほかの客との関係が生まれると、やがて「またあの人に会いたい」こと自体が再訪理由になることがある。

さらに常連客が初めて来た人に楽しみ方を教えたり、交流のきっかけを作ったりすれば、新しい客もその場所になじみやすくなる。

企業側から見れば、こうして顧客との関係を長く保つことはCRM(顧客関係管理)やLTV(顧客生涯価値)にもつながる。

ただし、客は「LTVを最大化してやろう」と思って近づいてくるリゾートに帰りたいわけではない。

「また行きたい」
「また会いたい」
「帰ってきた」

そう思える体験が先にある。

😈 ダンバラ解除

チャキ「つまり世界を征服するんじゃなくて、顧客を囲い込むんですね」

ヲバ「人聞き悪いな。ファンになってもらうの😈推し活みたいなもん。そうやってリピーターを古参に育てるの」

チャキ「悪の組織がCRMを覚えた💢」

ヲバ「じゃあ、古参になって何回も帰ってきてくれた人には、ご褒美をあげよう」

チャキ「割引ですか?」

ヲバ「違う」

チャキ「ポイント?」

ヲバ「そんな普通のことショッカーがするか😈階級を上げる」

チャキ「客を戦闘員にするな💢」

ヲバ「そして上級リピーターにしか行けないリゾートを作る」

チャキ「…………は?」

ヲバ「北海道と沖縄😁」

チャキ「またリゾート作るの!?💢」

ヲバ「しかも金を積んでも行けません」

チャキ「どういうこと?」

ヲバ「まずこの湖の洞窟基地に何回か来て、ショッカーとして経験を積んでいただきます」

チャキ「ショッカーじゃなく客です💢」

ヲバ「ミッションをこなします」

チャキ「客です」

ヲバ「階級が上がると――」

招待状が届く。

チャキ「…………」

ヲバ「招待された者しか、次の秘密基地の場所は知らされない😈」

チャキ「ショッカー、拉致じゃなく古参リピーターを招待し始めたーーー💢」

SHOCKER TROPICAL PARADISE
SHOCKER SNOW PARADISE

THE NEXT SECRET BASES
次なる秘密基地

南の楽園と、白銀の楽園。
ただし、誰でも行けるわけではない。

SHOCKER TROPICAL PARADISE
SHOCKER SNOW PARADISE

※SHOCKER NINJA RESORTおよび各施設は
架空です。

チャキ「念のため。検索しても予約できません🤣」


チャキ「……何ですか、これ?」

ヲバ「ふふ😁詳細はまた後日😈」

チャキ「ここで隠すのか💢」

チャキ「でも、そんな秘密だらけのリゾート、どうやって新しい客を呼ぶんです?」

ヲバ「口コミ😁」

チャキ「口コミ?」

ヲバ「TripAdvisor」

チャキ「世界征服を企んでいた秘密結社がTripAdvisorの評価を気にする時代が来た💢」

ヲバ「見てみようよ😁」

チャキ「嫌な予感がする……」

――検索。

SHOCKER NINJA RESORT

★★★★★

チャキ「……評価、高っ‼️」

ヲバ「人気リゾートだから😈」

チャキ「でも、ちょっと待ってください」

ヲバ「何?」

チャキ「所在地が……」

ヲバ「受付オフィス😁」

チャキ「リゾートの場所じゃない!」

ヲバ「そこから専用バスに乗るから」

チャキ「リゾート自体の住所は?」

ヲバ「秘密」

チャキ「Googleマップは?」

ヲバ「秘密基地をGoogleマップに載せるバカがどこにいるんだ💢」



レビューを読んでみる。

★★★★★
John M. — Dallas, Texas, USA 🇺🇸

“AMAZING EXPERIENCE IN JAPAN.
I can’t tell you where it is. You have to experience it yourself.”

「日本で最高の体験だった。
場所は教えられない。自分で体験してみて。」

チャキ「場所を教えてくれ💢」



★★★★★
Élodie R. — Lyon, France 🇫🇷

“Beautiful, strange and unforgettable.
I want to show you my photos, but most of them are classified. 🥷”

「美しくて、不思議で、忘れられない体験。
写真を見せたいけど、ほとんど機密なの🥷」

チャキ「リゾートの写真が機密扱い🤣」

ヲバ「ショッカーだからね😈」



★★★★★
김민준(Kim Min-jun)— Seoul, South Korea 🇰🇷

“Best 4 days of my life.
The food was great, the staff were amazing, and the night show was crazy.
Sorry, I can’t tell you anything else.”

「人生最高の4日間。
食事も最高、スタッフも素晴らしい、夜のショーはぶっ飛んでた。
ごめん、これ以上は何も言えない。」

チャキ「だから何があったのか書け!💢」

ヲバ「★★★★★なんだからいいじゃん😁」



★★★★★
Charles W. — London, United Kingdom 🇬🇧

“Highly recommended. This was my third visit, and I’ll definitely be back.
My rank is going up, so next time I might finally be invited to—
Oops. I’ve already said too much.”

「強くおすすめします。今回で3回目。また必ず戻ってきます。
階級も上がってきたので、次はいよいよ招待されて――
おっと。もう喋りすぎた。」

チャキ「待てチャールズ!! どこに招待されるんだ?💢」

ヲバ「チャールズ、それ以上喋ったらダメ😈」

チャキ「ヲバまで止めるな!💢」

ヲバ「THE SHOCKER NINJA CODE🥷」

チャキ「口コミサイトで情報統制するな💢」

チャキ「何の参考にもならないレビューばっかり💢」

ヲバ「だから気になるんだよ😈」

チャキ「え?」

ヲバ「写真も全部は出せない。場所もわからない。でも行った人はみんな楽しそう。しかも★★★★★」

チャキ「……確かに」

ヲバ「で、SNSに水陸両用バスとか怪人とのツーショットだけ上がる」

チャキ「肝心の洞窟基地は?」

ヲバ「秘密😁」

チャキ「NINJA TRAININGは?」

ヲバ「一部だけ」

チャキ「北海道と沖縄の上級リゾートは?」

ヲバ「存在することしか教えない😈」

チャキ「うわ、気になる……」

ヲバ「だろ?」

チャキ「ダンバラ〜😈」

【ダンバラ解説😈】

CURIOSITY WINS
口コミでわからない。だから行く。

TripAdvisorを読んでも、
肝心なことは誰も教えてくれない。
「場所は秘密」
「詳しくは言えない」
「でも最高だった★★★★★」

青年「……余計気になるんだけど😅」

そして――予約完了。

ヲバ「秘密にしたら客が来た😈」

チャキ「口コミサイトの使い方、
たぶん間違ってるのに成功してる💢」

※SHOCKER NINJA RESORTは架空のリゾートです。

チャキ「なお、このイケメンも架空です🤣」

TripAdvisor(トリップアドバイザー)は、世界最大級の旅行口コミ・情報サイト。
ホテルや観光施設、レストランなどについて、世界中の旅行者が評価や口コミを投稿している。

普通なら口コミやSNSで、旅行前からホテルの中までかなり見えてしまう。

ところがSHOCKER NINJA RESORTは逆。

所在地非公開。
撮影できる場所は限定。
すべての体験は公開されない。
上級リゾートは招待制。

情報が少ないからこそ、「自分で確かめたい」。

ショッカーは秘密基地という弱点まで、

THE SHOCKER NINJA CODE🥷
A NINJA NEVER REVEALS THE SECRET.

という体験とブランドに変えてしまった。

※もちろん現実の施設では、安全に必要な情報や利用ルールは事前にきちんと知らせましょう😈

😈 ダンバラ解除

チャキ「つまり、秘密にすればするほど話題になると」

ヲバ「全部秘密じゃダメだよ。ちょっとだけ見せるの😈」

チャキ「いやらしいマーケティング覚えたなあ💢」

ヲバ「行った人には続きを見せる」

チャキ「そして気に入ったら?」

ヲバ「また帰ってくる」

チャキ「何回も帰ってくると?」

ヲバ「次の基地への招待状が届く」

チャキ「で、その人たちがまた★★★★★を付ける……」

ヲバ「そう😁」

チャキ「新しい客がそれを見る」

ヲバ「行きたくなる」

チャキ「来る」

ヲバ「ショッカーになる😈」

チャキ「客です💢」

ヲバ「そしてまた帰ってくる」

チャキ「完全に回ってるじゃないですか」

ヲバ「世界征服より簡単だった😁」

チャキ「だから世界征服を比較対象にするな💢」

THE INVITATION HAS ARRIVED
ついに届いた、次なる秘密基地への招待状

何度もSHOCKER NINJA RESORTへ帰ってきた
古参リピーター。
ある日、ついに「次の秘密基地」への招待状が届く。

古参客「Finally! 待ってたぜ!」


ヲバ「……チャキ💢」

チャキ「ハイ?」

ヲバ「ニンジャの階級じゃねえだろ💢
ショッカーの階級だ!!」

チャキ「ハイデハイデホー🎶
テキトーですみません😅」

ヲバ「背景に続いてまたやらかしたな💢」

※SHOCKER NINJA RESORTおよび登場する
階級・施設はすべて架空です。

チャキ「ELITE NINJA正しくはELITE SHOCKERです。ハイデハイデホー♪😅」

チャキ「でもヲバ……」

ヲバ「何?」

チャキ「湖の洞窟リゾートだけじゃなく、北海道と沖縄にも作るんですよね?」

ヲバ「うん😈」

チャキ「…………」

ヲバ「?」

チャキ「その建設費、どこから出てるんですか?」

ヲバ「…………」

チャキ「黙った💢」

ヲバ「ショッカーには謎の資金が――」

チャキ「上場を目指す会社が一番言っちゃいけないやつーーー💢」

――➓へ続く

なお、ショッカーはまだ上場していない。

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