🎼 アルトと過ごす 古典派の時間 vol.7|ベートーヴェン《月光ソナタ》🐾
ようこそ、古典派の世界へ🐾
今日の旅は、
少し静かな夜へ向かうにゃ。
窓から差し込む月明かり。
静まり返った部屋。
そして、
一台のピアノから、
ぽつり、ぽつりと
音が流れてくる――。
今日出会うのは、
ドイツの作曲家、
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)。
そして聴いてみるのは、
《ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2》。
今では、
「月光ソナタ」
という名前で親しまれている作品だにゃ🌙
まずは、
第1楽章から
静かに聴いてみてにゃ🎧
🎧 今日の一曲
ベートーヴェン《ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2》
演奏:エミール・ギレリス
1980年9月、ベルリン録音。
《月光》全3楽章を、ギレリスの演奏で。
第1楽章
静かな音が、
同じような動きを繰り返しながら
ゆっくりと流れていく。
その上に、
ひとつの旋律が
そっと浮かんでくる。
華やかな音楽ではない。
けれど、
聴いていると、
なぜか心に残る。
静かなのに、
どこか寂しくて、
遠くを見つめているような音楽だにゃ。

夜の水面に、
月の光が静かに揺れている。
そんな景色を
思い浮かべる人もいるかもしれないにゃ🌙
でも、
この曲は
ずっと静かなままではないんだ。
🌙 そして、もうひとつ
第1楽章をゆっくり味わったら、
次は第2楽章へ。
06:05~ 第2楽章
今度は、
少し空気が変わるにゃ。
軽やかに動く音。
すっと明るくなるような表情。
第1楽章の深い静けさから、
ほんの少しだけ
顔を上げるような音楽だにゃ。
大きく主張するわけではないけれど、
短い時間の中に、
明るさと優雅さが
そっと置かれている。
まるで、
夜の中に
小さな灯りがともるように。
そして、
この静かな時間を挟んで、
最後の楽章へ向かっていくにゃ。
🔥 最後は、まったく違う音楽
そして、
第3楽章。
08:37~ 第3楽章
ここで、
音楽が一気に動き始める。
速く、
激しく、
休む間もなく
音が駆けていく。

さっきまでの
静かな第1楽章とは、
まるで別の世界。
細かく動く音の波が、
どんどん押し寄せてくる。
強い感情が、
もう隠しきれなくなったような音楽だにゃ。
第1楽章の静けさから、
第2楽章の小さな明るさを経て、
最後には、
こんなにも激しい音楽が待っている。
同じ一曲の中に、
これほど違う表情が
詰まっているんだにゃ🎹
💡 アルトの音楽メモ
ところで、
この曲はどうして
「月光ソナタ」
と呼ばれているんだろう?
実は――
「月光」という名前は、ベートーヴェン自身がつけたものではないんだにゃ。
ベートーヴェンがこの作品につけた題名は、
《幻想曲風ソナタ》
という意味の
《ソナタ・クァジ・ウナ・ファンタジア》。
「幻想曲のようなソナタ」
という、少し不思議なタイトルなんだにゃ。
では、
なぜ「月光」と呼ばれるようになったのか。
後の時代に、
ドイツの詩人・音楽評論家
ルートヴィヒ・レルシュタープが、
第1楽章を聴いて、
月明かりに照らされた
ルツェルン湖の情景を思い浮かべたことから、
「月光」というイメージが広まっていったといわれているにゃ🌙

つまり、
私たちが今、
「月光ソナタ」と聞いて思い浮かべる
静かな夜の景色は、
ベートーヴェンが
曲につけたタイトルではなかったんだにゃ。
それでも、
第1楽章を聴いていると、
「月明かり」という言葉が
なんとなく似合ってしまう。
音楽を聴いた人の心に浮かんだ景色が、
いつの間にか
曲の名前になっていったんだにゃ。
☕ アルトのカフェタイム
古典派の旅も、
ここでひと休みしていこうにゃ☕

ベートーヴェンというと、
「気難しくて怖そうな人」
というイメージを持つ人も
いるかもしれないにゃ。
でも、
実際のベートーヴェンには、
ちょっとお茶目なところもあったんだにゃ。
たとえば、
親しい人たちの前では
冗談を言ったり、
いたずらをしたり。
髪はいつも整っているとは限らず、
服装もあまり気にしなかったといわれているにゃ。
そして、
そんなベートーヴェンが
日々の生活の中で
大切にしていたもののひとつが、
コーヒー。
なんとベートーヴェンは
一杯のコーヒーを淹れるために、
コーヒー豆を60粒ずつ数えていた
というエピソードが残っているにゃ☕
音楽では、
あれほど大胆で激しい音を書いた人が、
コーヒー一杯には
ずいぶん細かかったんだにゃ。
そう思うと、
「偉大な作曲家」という
遠い存在だったベートーヴェンが、
少し身近に感じられる。
ピアノに向かって
真剣に音楽を書きながら、
その合間には、
一杯のコーヒーを
大切に味わっていたのかもしれないにゃ。
今日聴いた《月光ソナタ》も、
そんな一人の人間が
生きていた時代から、
今の私たちのところまで
届いてきた音楽なんだにゃ🎹
今日の《月光ソナタ》は、
静かな第1楽章から始まって、
第2楽章で少し光が差し、
最後には、
激しい第3楽章へ。
「月光」という名前から
想像する静かな夜だけではなく、
その奥には、
強い感情まで
隠れていたんだにゃ。
もし今まで
第1楽章だけを聴いたことがあったら、
今度はぜひ、
3つの楽章を続けて聴いてみてにゃ。
静かな夜から、
最後にどんなところへ
連れていってくれるのか。
そんなことを感じながら聴くのも、
きっと面白いと思うにゃ🌙
それじゃあ今日はこの辺で。
また一緒に、
古典派の時間を旅しようにゃ🐾

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