「レディ・オア・ノット」は雑草魂ヒロインと斜陽族婚約者のラブゲーム。
【あらすじ】
主人公グレースは名家の御曹司、
アレックス・ル・ドマスと結婚式を挙げ、
ル・ドマス家へ嫁入りする。
一族は彼女に対して否定的であったが、
グレースは家族になりたいと前向きに話す。
その日の夜、ゲームで富を築いた
ル・ドマス家代々の伝統に従って全員参加の
ゲームをすることとなったグレース。
くじ引きの結果、一同は「かくれんぼ」を
行うことになった。
その結果に息をのむアレックスと
何も知らず楽しげなグレース。
実は「かくれんぼ」のカードが出た場合は、
一族全員が武器を手にとり、グレースの命を
狙うこととなるのである。
訳も分からず絶体絶命の状況の中、
グレースも戦うことを決意する。
一族激やば身の危険系スリラーって
わりとあるあるじゃないですか。
ちょっと前に観た「デ・ヴィル家への招待状」も
そうだったなと。
あとそれ系の最高傑作は「ゲット・アウト」かな。
で、こちら「レディ・オア・ノット」
Netflixのランキング上位にずっといた映画だったので、どこが秀でているのか?と思い観てみました。
結論、
ウェディングドレス+スニーカー+血飛沫=☺️
でした。さらに
雑草魂ヒロイン×斜陽族婚約者=🪓⚔️❤️🩹🔥💥
🥳🥳🥳🥳🥳🥳🥳🥳🥳🥳🥳🥳🥳🥳🥳
でした。
【以下ネタバレ有り】
ヒロイン超タフ。根性ありまくり。
逃げる覚悟を決め、ウェディングドレスの
裾をビリビリと破いて、まさに
【君のドレスはボロボロ「Romance Rose/GLAY】な姿で【君はドレスに裸足のままで
「彼女の“Modern….”/GLAY】ならぬ
ドレスにスニーカーで駆け出していくわけですよ。
クールだぜ。
でもそもそもは愛する男の家族に受け入れられたいという純粋さもあった。
チャーミングだぜ。
応援したくなるじゃん。そんなのさ。
だが、アレックス。
それに比べてアレックス。
お前ふざけんなよアレックス。
繋がれた手錠でベッドの木枠ギコギコ♪
じゃあないんだよ。
あんたの惚れた女が殺されそうになってんだから
関節外すなり手首を切るなり痛みを伴って早く行きなさいよ!!!!!!
できるだろ!!!!
逆に言えばこれが出来ないということはスリラーの主人公ではないということだ。
一方その頃グレースは追いかけてきた子供に手のひらを撃ち抜かれ、怒りでその子供をグーパンで気絶させたは良いが、誤って死体遺棄場に落ちてしまい、撃ち抜かれた手のひらに釘を刺してよじ登っていたのである。
強すぎる。強靭な精神。
これこそが主人公だ!!!!!
手錠でギコギコのアレックスがとても無能に見えるでしょう?
うまいよね。対比がね。
しかもさ、アレックスはさ、儀式のことを先に言わなかったのが本当に最悪だよ。
何が「話せば捨てられる」「君は絶対去ってた」
だよ。
そのせいでグレースが死にそうでしょうが。
お前の保身のせいでグレースが殺されるんだぞ!
兄の嫁などが生きているのを見るにどうやら「かくれんぼ」以外が出たら生存ルートっぽいので、アレックスは「まあかくれんぼは出ないっしょ!」という希望的観測でいたのだろう。
は?そういう先のことを考えないのってやっぱりぬくぬく育った甘ちゃんだからなんじゃないですか?
アレックスを観ていると太宰治の斜陽を思い出します。直治のようだよ。
プライドが高くて弱虫で。
母とグレースならグレースをとると言いながらも
実際には何よりも自分が大事で、今にも
【汝等は、よく我慢してあそこに頑張っておれるね。神経が太いんだね。薄情なんだね。我等は、何とも苦しくて、実げに心は熱すれども肉体よわく、とてもママの傍にいる気力は無い。】
とでも言いそうだよ。
そんでまあラストは落ちぶれるよりもとんでもないことになりますからね。
お話としては、テンポが良く観やすい。
しかも、絶対重要なところ見逃すフィッチとか、うっかり仲間である使用人をバンバン殺すエミリーとか、サブキャラが間抜け要素を担っておりクスッとした笑いも沢山ある。
あとはやっぱりダニエルだよね。
ダニエルは良いよ。良い。
まず結婚前に儀式のこと相手にちゃんと話した
出来る男だよ。
無気力に見えて一族に唯一疑問を持ち、グレースの本当の意味での味方。
ダニエル良いよダニエル。
「10秒だけやるよ」
【レディ・オア・ノット/
マット・ベティネッリ=オルピン/
タイラー・ジレット】


