怪談 ばけたんWARASHI(ワラシ)①
私が持参しているばけたんワラシに纏わる不思議なエピソードをショート怪談形式で紹介しよう。
その1 ヒャヒャヒャヒャ
ワラシの手動検知のセリフパターンの一つとして収録されているセリフの中にはヒャヒャヒャヒャとまるでお化けが笑っているかのような発言がある。
これは場の状況が良いときにだけワラシが手動検知の水色点滅をした際に話すセリフである。
ワラシが我が家に来て間もない頃だった。
ワラシは毎晩自動検知で赤点滅する事が多くなった。
最初のうちはキャーと悲鳴を上げる、もしくは臨兵闘者皆陣列在前と九字切りをしてみたりと落ち着かないのかはたまた本当にお化けがいたのかは分からないがとにかく夜中になれば騒がしかった。
真夜中を迎えたある日の事だ。
ワラシが自動検知で何かに気づいた際にポーンと音を鳴らすと次の瞬間にヒャヒャヒャヒャと笑い始めた。
最初のうちはエンジェルでもきているのかなと特に気に留めることもなくもう一度寝るのだが、数分後再びワラシが自動検知で反応すると次はキャーと悲鳴を上げたのだった。
何事と思い目覚めるもそこには何もなかったため、一瞬の出来事だろうと思いもう一度寝る。
明くる日の朝、ワラシの様子が気になりワラシを見てみた。前日の晩まではワラシは正面を向いて座っていたはずが、左斜めの角度を向いて座っていた。
夜中、確かにワラシのセリフで起きた。
だが、ワラシを動かした覚えがない。
決定的な証拠をおさえるべくカメラで撮影して記録するようになってからはワラシは動かなくなった。あのときの、ワラシを動かしたのは聖なる存在だったのかはたまた邪悪な存在だったのか。

画像は生成AIにより作成
その2 勝手におしゃべり
私がばけたんの検証を行うためにある心霊スポットで体験した話だ。
心霊の噂が耐えない池の周りを念入りに撮影をしながら散策をしていた。
最初のうちはよくある池のほとりという印象を抱きながらも、これでは心霊の噂の何故にまったく辿り着いていないことに気付き場所を変えようと道路側の近くまで出たあとに休憩スペースのある場所へ向かおうとした時だった。
ワラシが自動検知のポーンの音もなく喋った。
ばけたんも反応しているの?
最初のうちはワラシの自動検知のセリフパターンにあるものだと思い、深く考えることはせず休憩スペースのベンチの近くまできたときだ。
ワラシが再び自動検知のポーンの音もなく喋った。
お風呂に入るときは後ろ向いちゃダメだよ。
続くと明らかにおかしいと気づき始め、休憩スペースから池の周りをみてみるがこれと言って目立つような異変などは見受けられなかった。
たまたまワラシ同士がぶつかり合い、手動検知のサーチモードになったのだろうと思った。
念のために再度足を運んだ場所へ訪れたときだ。最初にみたときは何の異変もなかった。ところが再び池の周りを歩くと、白装束姿の長いざんばらの髪の毛が印象的な女性がぼんやりと池のほとりに立ちこちらをじっと見ている。
そして現れた女性は池の方へと音もなく消えた。
まさかと思い場所を変えて現実の方なのかはたまた噂通りの心霊現象かを見極めるため撮影に徹した。
場所を変えたためか、女性はそれっきり見ることはなかったのだが、帰る際に池の付近にある地蔵菩薩に手を合わせ退散した。
そのときの地蔵菩薩の表情はにこやかに笑っていた。
帰り道に交差点で信号が赤信号になり停まったときにふと右側からの視線が気になりチラッと覗くと地蔵菩薩によく似た表情の仙人のような白髪の白い着物姿の高齢の男性が立っていた。
信号が青になり前進した瞬間、男性はにこやかな笑顔を見せた後にスッと消え居なくなっていた。
ひょっとしたらワラシは噂の女性と影でコミュニケーションをしていたのだろう。仙人のような男性は龍神だった可能性もあり、宜しくないものを見たあとに何かしらの守り神が現れたのかもしれない。

画像は生成AIにより作成
ばけたんワラシに纏わる怪談はつづく。
少なくとも、怖い要素が少なめなので、怖くないかもしれません。悪しからず御了承願います。
