見出し画像

シカゴで一か八か【アマノ文筆クラブ】


正男は、バカだった。

ドラムだけは天才的にうまかったが、おつむが弱かった。

そんな正男が、留学先のシカゴでカジノに連れて行かれた。

「一か八か、賭けてみろよ」

ディーラーにそう言われ、

正男は背負っていたリュックからドラムのバチを二本取り出した。

「一はないけど、バチならあるぜ!」

そう言って、両手を広げた。

二本のバチが、見事な「八」の字になった。

「まあ!」

声を上げたのは、隣にいた女性だった。

彼女はカジノ王の一人娘。

しかも、大の親日家だった。

「日本では、八は末広がり。とても縁起がいいのよね?」

「……そうなの?」

正男は知らなかった。

「あなた、素敵!」

女性は、うっとりと正男を見つめた。

数か月後。

正男から、見たこともないハガキが届いた。

金ピカに輝く「結婚しました」のゴールドハガキだった。

そこには、こう書かれていた。

『バチでゲッチュ!!』

……やっぱりバカだった。


プロドラマーの友達がいるので、このネタが浮かびました(笑)
ちなみに、友達はとっても頭良いです😊


甘野 充さんのお題『シカゴで一か八か』に参加させていただきました。
いつもありがとうございます😊
#アマノ文筆クラブ #シカゴで一か八か

前回のお題↓↓↓

#創作 #短編小説 #コメディ #ドラマー
#なんのはなしですか

いいなと思ったら応援しよう!