見出し画像

水回りを整えると、暮らしの流れが軽くなる「開運はおうちが8割!引き寄せるすごい家」を小学生でも分かるように説明します(本・書籍)


開運はおうちが8割! 引き寄せるすごい「家」


著者 ひすい こたろう




今日は、みなさんの毎日がもっとワクワクして、運がどんどん良くなる魔法のような秘密のお話をします。

テーマは「家」です。

この記事を最後まで読むと、君も世界を変える魔法使いになれるはずです。


第1章:実は、君の家は「生きている」!?

「誰とも会いたくないな」と落ち込んでいるとき、なぜか家のインターホンが壊れたり、電話がおかしくなったりしたことはありませんか?

すごく悲しい気持ちのときに、天井の電球がパチッと切れたりすることもあります。 実は、家というのはただの建物ではなく、生きているのです。 そして、そこに住んでいる人の心や体と、不思議な「つながり」を持っています。

アート作品を作っているTさんという人の不思議な話を紹介しましょう。 Tさんは、誰にも宣伝せずにひっそりと作品を作っていました。 ある日、お母さんから立派な「表札」をもらいました。

最初は本立ての代わりに使っていたのですが、自分の家を建てたときに、その表札を家の前に飾ってみました。 すると、どうなったと思いますか。

なんと、突然あちこちから「あなたの作品を見せてほしい」と連絡が来るようになり、大人気になったのです。

表札というのは、家の前に自分の「名を出す」アイテムです。 社会で活躍するということは、世の中に自分の「名が出る」ということですよね。 このように、家にする行動と、現実の世界で起こることには、同じ意味のつながりがあるのです。

でも、どうして家と自分にそんなつながり(相関関係)が生まれるのでしょうか。 それは、私たちの「脳」の働きが関係しています。   車酔いをする人でも、自分で運転席に座ってハンドルを握ると酔わなくなりますよね。 これは、脳に「空間定義」という働きがあるからです。

車を運転していると、脳が「この車は自分の体の一部だ」と勘違いして、体と同じように認識するのです。

これと全く同じで、家に長く住んでいると、脳は無意識のうちに「この家は私の体だ」と思うようになります。 だから、家をきれいに整えれば、君の体や人生まで整っていくというわけです。


第2章:歴史が証明する「見えない場」の力

少し不思議な歴史の話をしましょう。 アメリカの有名な大統領に、リンカーンとケネディという人がいます。 この2人には、不気味なくらいそっくりな共通点があります。

リンカーンの秘書は「ジョン」という名前で、ケネディの秘書は「リンカーン」という名前でした。 2人とも大統領の時に子供を亡くし、奥さんの目の前で暗殺されてしまいました。

リンカーンが撃たれたのは「フォード劇場」で、ケネディが撃たれたのは「フォード社」が作った「リンカーン」という名前の車の中でした。

さらに、犯人の一人は劇場から逃げて倉庫で捕まり、もう一人の犯人は倉庫から撃って劇場で捕まりました。

なぜこんなに同じことが起きるのでしょうか。 科学者のシェルドレイクという人は、この世界には時空を超えた「形態形成場」という見えない「場」があると説明しています。

これは、結末がすでに決まっているドラマの台本のようなものです。

一度この「場」にはまってしまうと、どんなに頑張っても同じ結末に引き寄せられてしまいます。   ここから抜け出すにはどうすればいいでしょうか。 ある小学生が「フォードじゃなくてトヨタの車に乗ればいいんだよ」と言いました。

まさにその通りで、行動を変えて「場」を崩すことが大切なのです。   君の住んでいる家も、目に見える「形態形成場」です。 家の中を変えることで、君の人生のドラマの台本を、ハッピーエンドに書き換えることができるのです。


第3章:家と体はつながっている! お部屋別の開運ルール

ここからは、家の中のそれぞれの場所が、体のどの部分とつながっていて、どんな運気をアップさせるのかを詳しく見ていきましょう。

【玄関は「口」! 金運と豊かさの入り口】

家を体だとすると、玄関は外からエネルギーが入ってくる「口」です。 人間は口から食べ物を入れて命を育てますが、家は玄関からお金や豊かさを入れます。 だから玄関が汚いと、お金の入りが悪くなります。

ある気が弱い青年が、開けにくかった玄関をきれいに掃除して出入りできるように直したら、なんと宝くじで1000万円も当たったそうです。   口の中にある「歯」の役割をするのが「靴」です。

靴をきれいに磨くことは、歯磨きと同じくらい大切で、たくさんの幸せを引き寄せます。 また、玄関に花を飾ると、悪いエネルギーを弾き飛ばしてくれるのでとてもおすすめです。

【台所は「肝臓」! 6つの要素が集まる最強の場所】

台所は、家の中で一番すごい場所かもしれません。 ロシアの研究でも、家で不思議な現象が起きるのは圧倒的に台所が多いそうです。

なぜなら、水、火、風(換気扇)、土(食材)、金属(包丁)という5つのエネルギーがすべて揃っているからです。  

ここにあと1つ「木」のエネルギーを足すと、6つのエネルギーがパーフェクトに揃います。

だから、食材を切る「まな板」は絶対に「木製」が良いのです。 プラスチックのまな板よりも、木のまな板の方が、健康運、恋愛運、金運など、すべての運気を劇的に良くしてくれます。 まな板は、君の労働やお金が最後に食べ物へと変わる「受け皿」だからです。

【食卓とリビングは「胃」と「心臓」! 】

家族でご飯を食べる食卓のテーブルは、できれば木製がおすすめです。 金属やガラスのテーブルは冷たくて鋭いエネルギーを出しますが、木は温かいエネルギーを出します。

ある家族が金属のテーブルに買い替えたら、みんな胃の調子が悪くなってしまったそうです。 丸いテーブルは、角がないので家族のケンカを減らしてくれます。   リビングは家族がくつろぐ「心臓」のような場所です。

実はリビングは、ピカピカに完璧に掃除しすぎるよりも、少しパジャマが置いてあるくらいの「いい加減さ」があった方が、心が休まって家族の絆が深まります。 冬に出す「こたつ」は、みんなの視線が交差してコミュニケーションが生まれる、魔法のブラックホールです。

【トイレとお風呂は「排泄器官」と「腎臓」! 】

玄関が入り口なら、トイレは出口です。 お金は「通過」させるものなので、出口であるトイレをピカピカに磨くと、お金の良い循環が生まれます。 用を足したあとに「命が自分のエネルギーになってくれてありがとう」と感謝すると、さらにオーラがきれいになりますよ。

お風呂は体の毒素や悪いエネルギーを洗い流す「腎臓」の役割です。 シャワーだけで済ませず、湯船にゆっくり浸かることが大切です。 現代の人はいつもスマホを見て忙しいですが、お風呂は「何もしない時間」を楽しむための大切な場所です。

【寝室は「自律神経」と「潜在意識」! 】

寝室は、寝ている間に宇宙のエネルギーや潜在意識とつながる大切な場所です。 寝る前は必ずスマートフォンの電源を切りましょう。 スマホの電源が入っていると、脳が休まらず、深い眠りに入れません。

スマホのWi-Fiを切ることで、大きな「宇宙のWi-Fi」とつながり、寝ている間に素晴らしいアイデアや答えが降りてくるようになります。

【窓は「目」! 】

窓は外の世界との接点であり、人間の「目(瞳)」の役割をします。 窓をきれいに拭いておくことで、外の世界とのつながりが良くなります。 タクシーの運転手さんも、窓をきれいに拭いていると売上が上がるそうです。 朝起きたら窓を開けて、新鮮な空気と太陽の光を部屋に入れましょう。


第4章:心と体をうつし出す「ホームプロダクト」の秘密

家の中にある家電製品や家具も、君の心をそのままうつし出しています。
例えば、エアコンは「鼻」や「皮膚」とつながっています。

エアコンの中にある黒カビは、実は人間の怒りや悲しみなどのネガティブな感情が形になったものだと言われています。 だから、エアコンをきれいに掃除すると、不思議と呼吸が深くなり、心のモヤモヤも晴れていきます。

冷蔵庫は「肝臓」の状態で、エネルギーの貯金箱です。 買ってきたお惣菜ばかりを入れるのではなく、自分で料理したものを入れると、自分自身の「良い菌」が冷蔵庫の中で育ち、エネルギーが高まっていきます。

本棚は、君の「脳の中身」そのものです。 なりたい自分があるなら、その目標に必要な本を本棚に置いておきましょう。

本は読まなくても、置いておくだけでそのエネルギーを脳がダウンロードしてくれます。 ある超能力者は、寝るときに枕元に本を置くだけで内容を覚えてしまったそうです。

そして、家の中の電気(電球)は、君の「心」です。 青白くて冷たい光よりも、オレンジ色のような温かい光の方が、心も温かくなり、部屋がリラックスできる空間になります。

ある女性が失恋して「誰とも会いたくない」と思ったら、家中の電気がすべて切れてしまったという話もあるくらい、電気と心はリンクしているのです。


第5章:魔法の言葉「意味論」ってなんだろう?

日本の文化には「意味論(いみろん)」というすごい魔法が隠されています。 これは、言葉のダジャレや形に「意味」を乗せて、現実を変えるテクニックです。

お正月のおせち料理を思い出してください。 腰が曲がったエビを食べて「お年寄りのように長生きできますように」と願ったり、穴が開いているレンコンを食べて「将来の見通しが良くなりますように」と祈ったりしますよね?黒豆には「まめまめしく(元気に)働けるように」、昆布巻きには「よろこぶ」という意味が込められています。  

このように、言葉や形に意味を重ね合わせて、それを食べることで願いを自分の中に取り込むという、日本古来の呪術(魔法)なのです。

「足元をすくわれる」という言葉があるように、基礎を大事にすることは人生でとても重要ですが、これを意味論で考えると「足元=靴」になります。

つまり、靴をピカピカに磨くことは、自分の人生の基礎を固めるという強い意味になり、運気がグンと上がるのです。


第6章:君の悩みを解決する、すごいおうちの裏ワザ

もし、あなたが人間関係や家族のことで悩んでいたり、夢を叶えたいと思っているなら、こんな裏ワザを試してみてください。

【愛された記憶を思い出す】

親や友達とうまくいかないとき、自分の小さい頃の笑顔の写真を部屋に飾ってみてください。 人は誰でも、赤ちゃんの頃におむつを約6000回も替えてもらって大きくなりました。

それだけ膨大な愛情をもらって育ったのです。 自分が愛されていたという記憶に気がつくと、驚くほど周りとの人間関係が良くなり、奇跡が起こり始めます。

甲子園に出場するような強い野球部の選手たちも、親への感謝の手紙を書いて愛されていた記憶を思い出すことで、すごいパワーを出しているそうです。

【好きな人や友達を作りたいとき】

自分の寝室のドアに「〇〇の部屋」というネームプレート(表札)を貼ってみましょう。 寝室は自分の心の一番奥の部屋です。 そこに名前を掲げることで、「私の心の中に、大切な人が入ってきてもいいよ」というOKサインを無意識に出すことになります。

これだけで、本当に心を許せる友達や恋人が現れることがあります。 また、寝室にきれいな「空っぽの花瓶」を置くのも効果的です。 花瓶は新しい命を受け入れる準備のサインなので、素敵な出会いを引き寄せてくれます。

【やる気が出ないとき、イライラするとき】

そんなときは「呼吸」を意識してみましょう。 人間は息を吸っているときは力が抜け、息を「吐いている」ときにものすごい力が出ます。

スプーン曲げの超能力も、息を吐くときにやると簡単に曲がるそうです。   食事のときに「箸置き」を使っていますか?

箸置きは、ただ箸を休めるためだけではなく、一口食べるごとに箸を置き、よく噛むためにあります。

よく噛むと鼻の通りが良くなり、呼吸が深くなります。 呼吸が深くなると、心のイライラが消えて、本当の自分の力が出せるようになりますよ。


第7章:最後に… 君は地球規模の魔法使いになれる! 「地球風水」

さあ、いよいよ一番スケールの大きな話をします。   今まで、家と自分の体がつながっているという話をしてきましたよね。

でも、脳の「空間定義」の力をもっともっと広げていくと、自分の体は家だけでなく、町になり、そして「地球全体」が自分の体だと感じることもできるのです。

ある脳科学者の先生は、病気になったときに、自分と外の世界の境界線が消えて、地球全部が自分になったようなとてつもない幸福感を感じたそうです。

君が家の水回りをピカピカに掃除するとき、「この家の汚れを落とすことは、地球の汚れを落とすことと同じだ」と想像してみてください。 君が家を整えることは、そのまま地球を整えることにつながるのです。

 これを「地球風水」と呼びます。  

今、世界中には戦争や貧困など悲しいニュースがたくさんあります。 でも、それらは君と無関係ではありません。

英語の「私(me)」の「M」をひっくり返すと、「私たち(we)」の「W」になりますよね?

自分だけのことを考えるのではなく、「私たち地球人」として200年後の未来の子供たちのために行動できる人が、本当の地球人です。

最後に、君に「魔法使い」としてのラストミッション(最後の任務)を与えます。   植物のタネを買ってきてください。

そして、そのタネを自分の口の中に入れます。 口の中でモゴモゴさせながら、「世界中の争いが終わりますように」「みんなで共に生きよう」と強く心の中で念じてください。

最近の科学では、菌(バクテリア)には知能があることが分かっています。 君の口の中の菌が、君の優しい思いをタネに伝えてくれます。

そのタネを土に植えると、君の願いを持った菌のネットワークが、地球規模で世界中に広がっていくのです。

あなたの意識は、この世界を変えることができる最強の魔法です。   毎日住んでいるおうちを大切にして、心を込めて掃除したり、花を飾ったりしてみてください。

そうすれば、家は最高のパワーを君にプレゼントしてくれます。

そして、君自身が地球を救うヒーローやヒロインになれるのです。   今日からさっそく、おうちを君の最強の味方に変えていきましょう!


★付録★音声考察



家と人はどのように影響し合うのか――住まいを整えることが心身と生活に与える作用について――

はじめに

人は毎日、家の中で多くの時間を過ごします。食事をし、眠り、家族と会話し、気持ちを整え、次の日に向かう力をためています。そのため、家は単なる建物ではなく、心と体の状態、さらには暮らし全体に深く関わる場所だと考えられます。本書では、この家と人とのつながりを「相関関係」という考え方で説明しています。つまり、家の状態が人に影響し、人の状態もまた家に表れるという見方です。

この考え方は、一見すると不思議に見えるかもしれません。しかし、私たちの日常をふり返ると、気分が落ちこんだ日に部屋も散らかりやすくなったり、家の中をきれいにしたあとに気持ちまで軽くなったりすることがあります。こうした経験を手がかりにすると、家と人がたしかに影響し合っていると考えることは、それほど特別な話ではありません。

本稿では、本書で語られている内容をもとに、家と人体の関係、住まいの各場所が持つ意味、そして家を整えることが運や暮らしにどのようにつながると考えられているのかを、できるだけわかりやすく整理して述べます。

1. 家は人の状態を映す場である

本書の中心にあるのは、「家は住む人そのものを映す」という考え方です。心や体は目に見えませんが、家の状態は目に見えます。そのため、目に見えない自分の内面が、目に見える形で表れたものの一つが家だと考えられています。

たとえば、心がつらくなっているときに部屋の空気が重く感じられたり、気持ちが前向きなときには自然と窓を開けたり掃除をしたくなったりします。これは、心と住まいが別々のものではなく、互いに影響を与え合っていることを示す例として読み取れます。

本書では、脳のはたらきにも触れながらこの関係を説明しています。たとえば、自動車に乗りなれてくると、車幅の感覚が自分の体の一部のようにわかるようになります。同じように、長く住んでいる家も、知らないうちに自分の体の延長のように感じられるようになるというのです。このような感覚が生まれることで、家と人の間に強い結びつきが生まれ、家の変化が人に影響し、人の変化が家にも現れると考えられています。

この考え方に立つと、家を整えることは単なる片づけや掃除ではありません。それは、自分自身を整える行為であり、暮らし方や物事の流れを立て直す行動にもなるのです。

2. 家の各場所は体や暮らしの働きと結びつく

本書では、家の各場所が人の体の一部や生活上の大切なテーマと結びついていると説明されています。この考え方にしたがうと、家のどこを整えるかによって、働きかける対象も変わってきます。

まず、玄関は家の入り口であり、人でいえば口や歯にあたる場所だとされます。口は食べ物を取り入れる入口であり、生命を支える重要な場所です。同じように玄関も、物や人やお金が入ってくる入口です。したがって、玄関がふさがれていたり、汚れていたりすると、よい流れが入りにくくなると考えられています。逆に、玄関をきれいにし、出入りしやすくしておくことは、豊かさや新しい機会を受け入れることにつながるとされます。

また、表札も重要な意味を持つとされています。表札は家の顔であり、外に向かって自分の存在や名前を示すものです。そのため、表札を出すことは社会に向かって自分を表すことにつながり、仕事運や社会的な活動と結びつくと考えられています。本書では、実力があっても世に知られていなかった人が表札をつけたことで仕事の流れが動き出したという例が紹介されています。ここで大切なのは、表札そのものよりも、「自分の名を社会に開いていく」という意味づけにあると考えられます。

さらに、エアコンは鼻や呼吸とつながるものとして語られています。呼吸は生命活動の基本であり、気持ちの落ち着きとも深く関係しています。エアコンを掃除して空気の流れをよくすることで、呼吸まで深くなるという考え方は、環境の改善が体感にも影響するという意味で理解しやすいものです。

3. 台所は暮らし全体を支える中心である

本書のなかで特に重視されている場所が台所です。台所は食材を扱い、火を使い、水を使い、料理を通じて命を支える食事を作る場所です。そのため、健康運だけでなく、家庭運、金運、人間関係など、暮らし全体に関わる中心的な場所だとされています。

台所が大切だとされる理由の一つは、ここに多くの要素が集まるからです。水、火、風、土、金属、木といった自然や生活を支える要素が台所にはそろっていると本書では述べられています。水は洗うために使い、火は調理に使い、換気によって風が生まれ、食材は土の恵みであり、包丁は金属、そしてまな板が木の役割を担います。このように、台所は生活に必要な力が集中する場として位置づけられています。

なかでも、まな板は特別に大きな意味を持つものとして扱われています。私たちが働いて得たお金は、最終的には食材となり、その食材はまな板の上で切られ、料理され、体の一部となります。つまり、労働の成果が命を支える形に変わる最後の受け皿がまな板だというのです。この説明はとても印象的で、まな板が単なる調理道具ではなく、生活全体を支える象徴のように考えられていることがわかります。

本書では、木のまな板をすすめる考え方も語られています。木は自然のあたたかさを持ち、台所全体の調和を整えるものとして理解されています。ここで大事なのは、まな板を特別な道具としてあがめることではなく、毎日の食事の出発点を大切にするという姿勢です。食事は健康だけでなく、家族の会話、気分、活力にも影響します。だからこそ、台所を整えることは生活全体を整えることにつながるのです。

4. 食卓と火のある場は人を元気にする

本書では、食卓や食事の場にも大きな意味があるとされています。食卓は家族が集まり、同じ食べ物を分け合う場所です。そのため、健康と和やかさを支える場所として考えられています。たとえば、金属製の食卓に変えたあと家族の胃の調子が悪くなり、木の食卓に戻したら調子がよくなったという話が紹介されています。これは科学的に証明された話として読むよりも、食事の場の雰囲気や素材の感じ方が家族に与える影響を考える例として受け取ると理解しやすいでしょう。

また、火を囲む食事の重要性も語られています。焼肉、お好み焼き、焼きそばなど、火を使ってみんなで囲む食事は、気分を明るくし、落ちこんだ空気を変える力があるとされています。火には、停滞したものを動かし、冷えた空気をあたためるイメージがあります。実際にも、ひとりで静かに食べるより、家族や仲間と一緒にあたたかい料理を囲むほうが元気になれることは多いものです。

つまり、台所や食卓は、ただ栄養をとる場ではありません。そこは人を元気にし、つながりを回復し、前向きな気持ちを生み出す場でもあるのです。

5. 水回りは流れと循環を表す

本書で繰り返し強調されているのが、水回りの大切さです。トイレ、風呂、洗面所、キッチンなど、水を扱う場所は、血液やお金や気持ちの流れと結びついているとされます。水が流れる場所が汚れていると、生活全体の流れもよどみやすくなるという考え方です。

たしかに、水回りが汚れていると、不快感が生まれやすく、気分も重くなります。逆に、洗面所や風呂場がきれいだと、それだけで生活に清潔感と安心感が生まれます。本書では、事件が起こる家には水回りの汚れが目立つことが多いという話も出てきます。これは少し強い表現ですが、水回りの管理が暮らしの安定に関わるという点では理解できる面があります。

また、トイレ掃除をすると臨時収入がある、というよく知られた話にも触れられています。これも単純に魔法のような話として受け取るのではなく、水回りをこまめに整える人は日々の生活に丁寧さがあり、その結果としてよい流れを呼びこみやすい、と考えると納得しやすいです。

本書では、著者自身の家庭で、洗面所を大切にしていた配偶者のおかげで運が支えられていたのではないか、という回想も語られています。この話からも、水回りの手入れは目立たないようでいて、暮らしの土台をつくる大きな役割を果たしていることがわかります。

6. 寝室は心の奥とつながる場所である

寝室は、体を休めるだけでなく、心の深い部分に関わる場所として本書では説明されています。特に、人に心を開くことや親しい関係を築くことと寝室が結びつけられています。

象徴的なのが、寝室のドアにネームプレートをつけるという話です。これは、自分の部屋であることをはっきり示し、誰かが訪れることを受け入れる準備をする行為として説明されています。その結果として、心のガードがやわらぎ、人間関係にも変化が起こるというのです。実際、部屋に名前をつけたり、自分の空間として整えたりすることで、その場所に安心感や自己肯定感が生まれることはありえます。

寝室は一日の終わりに戻る場所であり、無防備な自分に戻る場所でもあります。そこが落ち着かず、雑然としていれば、心も休まりにくくなります。逆に、寝室がやさしい空間であれば、眠りの質だけでなく、人との関わり方や自分への向き合い方も変わっていく可能性があります。寝室を整えることは、表に見えにくい心の部分を整えることにつながるのです。

7. 家の場を変えると人の流れも変わる

本書では、家は単なる場所ではなく「場」でもあると考えられています。ここでいう場とは、その空間が持つ雰囲気や流れ、そこに集まる出来事の方向のようなものです。人は自分一人の力だけで生きているのではなく、どのような場に身を置くかによっても大きく左右されます。

この考え方を説明するために、本書では同じような運命をたどった人物の例や、似た流れに入ってしまうと結末まで似てしまうという話が紹介されています。そして、そこから抜け出すには、少しでも場を変えることが必要だと述べられています。家はその「場」を目に見える形で変えられる場所です。家具を変える、玄関を整える、花を飾る、人を招く、笑い声が生まれる空間にする。こうした行動によって、場そのものが変わると考えられているのです。

特に印象的なのは、人をもてなすことの大切さです。家をきれいにして人を迎え、その人が笑顔で過ごして帰っていくと、その喜びが家に残るという考え方が示されています。これは昔の日本で、人の訪れを神の訪れのように考えていたという話にもつながっています。掃除は自分のためだけでなく、訪れる人のためでもあるという視点は、とても温かいものです。

8. 子どもの笑い声と家の力

本書では、家の場を高めるものとして、子どもの笑い声が特に強く評価されています。無垢で素直な存在は、場を明るくし、家全体を活気づける力があるというのです。東洋的な考え方では、力や知識よりも、純粋さが世界を動かすという見方があり、子どもの笑顔や笑い声はその象徴として語られています。

もちろん、子どもがいる家は散らかることも多く、にぎやかで大変な面もあります。しかし本書は、そのにぎやかさそのものに価値があると述べています。整いすぎた静かな空間より、笑い声のある空間のほうが、生きたエネルギーに満ちているという考え方です。これは、完璧なきれいさだけを目指すのではなく、人が生きている温度を大切にする視点だと言えるでしょう。

おわりに

以上のように、本書で語られている内容を整理すると、家は単なる生活の器ではなく、人の心身や運の流れと深く結びついた存在としてとらえられています。玄関は入口として豊かさや社会とのつながりを支え、台所は命を養う中心となり、水回りは流れと循環を表し、寝室は心の深い部分と関わります。そして、そこに住む人の気持ち、人との関係、食事、笑い声などが重なって、その家の場がつくられていくのです。

この考え方のよい点は、難しい理屈よりも、まず家を整えてみようという行動につながることです。気分が晴れないときに掃除をする、玄関を片づける、台所を磨く、寝室を落ち着く空間にする。そうした行動は、たとえ目に見えない運を信じるかどうかに関わらず、確かに暮らしを前向きに変える力を持っています。

つまり、本書の主張を一言でまとめるならば、「家を整えることは、自分を整えることです」ということになります。人は家に住んでいるようでいて、同時に家にも支えられています。だからこそ、住まいを大切にすることは、人生そのものを大切にすることにつながるのです。


いいなと思ったら応援しよう!