「やりたいことが分からない」を行動に変える言語化の方法「人生は「言語化」すると動き出す」を小学生でも分かるように説明します
人生は「言語化」すると動き出す
著者 木暮 太一
はじめに
このnote記事は、無料部分の「小学生でもわかる解説」だけでも十分にご理解いただけます。
有料エリアには「音声考察(日本語版・英語版)」と本のエッセンスをより深く理解するための「大人向けの解説」を用意しております。
なお、この記事は無料・有料・音声考察のすべてにおいて、原著の引用は一切使用しておりません。すべて、私自身の言葉のみで構成したものです。

なぜ毎日頑張っているのに変わらないの?「言語化」の魔法。
皆さんの中には、毎日学校の勉強を頑張ったり、習い事やスポーツの練習を一生懸命やったりしているのに、なんだか自分が前に進んでいる気がしない、と感じている人はいませんか?
テストの点数がなかなか上がらなかったり、スポーツの試合で勝てなかったり、あるいは「自分には将来やりたいことが何もない」と悩んでいたりするかもしれません。
著者の木暮太一さんも、大人になって世界的に有名な大きな会社に入ったのに、毎日夜遅くまで働いて、たくさん本を読んで勉強していたのに、「自分の人生が完全に止まっている」と感じていた時期があったそうです。
どうして、そんなに一生懸命頑張っているのに、自分の状況が変わらないのでしょうか。
努力が足りないからでしょうか。
才能がないからでしょうか。
いいえ、違います。
人生が動かない本当の理由は、「正しい言語化ができていないから」なのです。
「言語化」という言葉を聞いたことはありますか。
言語化とは、頭の中でモヤモヤと考えていることや、なんとなく感じていることを、はっきりとした「言葉」にすることです。
ハーバード大学の研究によると、人間の意識の九十五パーセントは言語化されていないそうです。
つまり、私たちは自分の頭の中で考えていることのほとんどを、自分でもちゃんとわかっていないということです。
例えば、「将来は幸せになりたい」とか、「お金持ちになりたい」という夢を持っている人は多いですよね。
でも、「幸せって、具体的にどういう状態のこと?」や、「お金持ちっていくらくらいお金を持っていること?」と聞かれると、ほとんどの人は答えられません。
言葉が曖昧だと、頭の中の考えも曖昧になってしまいます。
旅行に行きたいと言っているのに、目的地が決まっていないのと同じです。
目的地が決まっていなければ、飛行機で行けばいいのか、電車で行けばいいのか、歩いて行けばいいのか、行動のしようがありませんよね。
だからこそ、自分の頭の中にあるものを「明確な言葉」にする、つまり言語化することが必要不可欠なのです。
はっきりとした言葉にできれば、はっきりとした考えを持つことができます。
はっきりとした考えを持てれば、はっきりとしたゴールを決めることができます。
そして、ゴールが決まれば、そこに向かうための具体的な計画を立てて、行動に移すことができるのです。
この「言語化」の魔法を使うことで、止まっていた皆さんの人生の歯車がカチッと噛み合い、一気に動き出します。
本当にやりたいことの探し方:壮大な夢じゃなくていい。
「将来の夢は何ですか」と聞かれて、困ってしまうことはありませんか。
学校の先生や大人たちからは「目標を持ちなさい」「大きな夢を持ちなさい」とよく言われます。
例えば「お医者さんになりたい」とか「スポーツ選手になりたい」とか「世界を平和にしたい」といった、一生をかけて取り組むような立派な夢を持たなければいけないと思わされているかもしれません。
しかし、木暮さんは「本当にやりたいことなんて、いくら頭で考えても見つからない」と言っています。
大きな夢や使命というのは、机に向かって「私の夢はこれだ」と決めるものではありません。
後になって振り返った時に「これが自分のやりたいことだったんだな」と気づくものなのです。
だから、今やりたいことがなくても、全く焦る必要はありません。
では、どうすれば自分のやりたいことを見つけられるのでしょうか。
大切なのは「やりたいこと」ではなく、「ちょっとやってみたいこと」に目を向けることです。
例えば、「今日の夕飯はハンバーグが食べたいな」と思うのと同じくらい軽い気持ちでいいのです。
「将来ずっとこれをやり続けるぞ」と重く考えるのではなく、「ちょっと興味があるからやってみようかな」という小さな好奇心が、未来の大きな夢につながる種になります。
そして、自分の本当の気持ちを見つけるための面白い方法があります。
それは「失敗体験」に目を向けることです。
失敗して悔しかったことはありませんか。
例えば、「かけっこで一番になれなくて悔しかった」とか、「テストで良い点を取りたくて勉強したのにダメだった」とか。
悔しいと感じるということは、本当は「それをうまくやりたかった」という証拠です。
もし全く興味がないことで失敗しても、悔しいとは思いませんよね。
ゴルフに興味がない人がゴルフで負けても悔しくないのと同じです。
失敗して悔しかったことの中にこそ、あなたが本当にやりたいことが隠されています。
さらに、もう一つ自分の本心を見つける方法があります。
それは「自分が嫌っている人」を思い浮かべることです。
例えば、テレビやインターネットで「あの人、いつも偉そうにしていて嫌だな」とか「言いたいことばかり言っていてムカつく」と思う人がいたとします。
どうしてその人にイライラするのでしょうか。
実は、その人が「あなたが本当は欲しいもの」を持っているからかもしれません。
本当は自分も思ったことをはっきりと言いたいのに、周りの目を気にして言えない。
それなのに、あの人は周りを気にせずズバズバ言っている。
それが羨ましくて、嫉妬しているからイライラするのです。
漫画のスラムダンクに登場する三井寿というキャラクターを知っていますか?
彼は怪我をしてバスケットボールができなくなり、バスケで活躍している仲間を見て羨ましく思い、嫉妬のあまり「バスケなんてくだらない」と悪ぶっていました。
でも本当は「バスケがしたいです」という強い気持ちを持っていたのです。
このように、「人に言えなかった願い」や「誰かへの嫉妬」の中に、あなたの本当の気持ちが隠れています。
「周りからどう思われるか」を気にするのをやめて、自分の心の中にあるドロドロとした感情も含めて、ありのままの自分の気持ちを言葉にしてみましょう。
それが、自分の本当のゴールを見つける第一歩になります。
自分の「強み」と「弱み」の本当の意味。
皆さんは、自分の「強み」や「得意なこと」は何だと思いますか?
よく「人から褒められた経験の中に、あなたの強みがある」と言われます。
「いつもノートをきれいに書いていてえらいね」とか「忘れ物をしなくてしっかりしているね」と褒められると、それが自分の強みなのだと思うかもしれません。
しかし、褒められた経験から強みを探すことには、大きな落とし穴があります。
なぜなら、その褒められた行動が、「自然に楽しくできたこと」なのか、それとも「無理をして一生懸命頑張ったこと」なのかで、全く意味が違ってくるからです。
もしあなたが、先生や親に褒められたくて、あるいは怒られたくなくて、ものすごく無理をしてストレスを感じながらノートをきれいに書いていたとしたらどうでしょう。
周りからは「丁寧で素晴らしい」と評価されますが、あなたは「次も完璧にやらなきゃ」とプレッシャーを感じ、どんどん苦しくなってしまいます。
他人の期待に応えようとして無理をしていることは、あなたの本当の強みではありません。
では、本当の強みとは何でしょうか?
それは「結果が良いこと」ではなく、「精神的なコストが低いこと」です。
精神的なコストが低いとは、簡単に言えば「やっていて苦にならないこと」「ストレスを感じないこと」です。
周りの友達は「めんどくさい」「やりたくない」と言っているけれど、自分は「別にそんなに嫌じゃないよ」「普通にできるよ」と思えること。
それこそが、あなたの宝物になる強みの種です。
例えば、木暮さんは料理がそれほど上手ではないけれど、料理をすることが苦にならないそうです。
無理をしていないから毎日続けることができ、続けているうちに少しずつ上手になっていきます。
これと同じように、「嫌じゃないから続けられること」を見つけることが大切です。
ウサギとカメのお話のように、最初は才能があるウサギが早く進んでも、最終的にゴールにたどり着くのは、地道にコツコツと歩き続けたカメです。
嫌じゃないから続けられる、続けられるから上手になる。
これが本当の強みの育て方です。
また、「苦手なこと」との向き合い方にも注意が必要です。
学校では「苦手な科目をなくしましょう」「まんべんなくできるようになりましょう」と教えられることが多いですよね。
しかし、人生を動かすためには、苦手なことを無理に克服する必要はありません。
木暮さんは絵を描くのがとても苦手で、真面目に描いても先生から怒られるほどでしたが、絵が下手でも仕事や生活には全く困っていないそうです。
大切なのは「苦手なこと」を避けるのではなく、「精神的なストレスが大きいこと」を避けることです。
もし、あることをやるのがものすごく嫌で、心に大きなストレスがかかっているのなら、無理をして続ける必要はありません。
大好きな定食のおかずに、どうしても食べられない嫌いなものが一つでも入っていたら、食事全体が楽しくなくなってしまいますよね。
人生も同じです。
全体が良くても、強烈に嫌なことが一つあるだけで、人生は止まってしまいます。
だから、自分が何にストレスを感じているのかをちゃんと言葉にして、それを避ける工夫をすることが、人生を楽しく前に進める秘訣なのです。
不安や悩みの正体を知ろう。
生きていれば、誰でも不安になったり、悩んだりすることがあります。
特に、これから大人になっていく皆さんにとっては、「将来どうなるんだろう」「勉強についていけるかな」「友達とうまくやれるかな」と、漠然とした不安を感じることもあるでしょう。
この「漠然とした不安」というのが、実はとても厄介な存在です。
得体の知れないモヤモヤとした不安が頭の中にあると、何かに集中することもできないし、新しいことに挑戦しようとしても「どうせ失敗するかも」とブレーキがかかってしまいます。
では、不安の正体とは一体何なのでしょうか。
木暮さんは、不安とは「もしかしたら、このままだとこうなっちゃうかもしれない」という「妄想」だと言っています。
まだ起きてもいない未来のことを、自分勝手に悪い方に想像して怖がっているだけなのです。
そして、その不安が消えないのは、自分が何を怖がっているのか、自分自身でもはっきりとわかっていないからです。
だから、不安を消すための第一歩は、その不安を「言語化」することです。
自分がどんな妄想を抱いているのか、頭の中にあるモヤモヤを紙に書き出してみましょう。
例えば、「テストで悪い点を取ったらどうしよう」という不安があるなら、その先を想像してみてください。
「悪い点を取ったら、お母さんに怒られるかもしれない」「友達から頭が悪いとバカにされるかもしれない」「希望する中学校に行けなくなるかもしれない」。
こうやって具体的に言葉にしていくのです。
さらに、自分の中にある「暗黙の前提」にも気づくことが大切です。
私たちは、毎日の生活の中で、家族や友達、テレビやインターネットから様々な影響を受けて、「これが普通だ」「こうあるべきだ」という思い込みを持っています。
これを暗黙の前提と言います。
例えば、「良い学校に入って、良い会社に入らないと、幸せになれない」というのも一つの思い込みです。
この思い込みがあるから、「勉強しなければいけない、できなかったら不幸になる」という不安が生まれます。
でも、本当にそうでしょうか。
良い会社に入らなくても幸せに生きている人はたくさんいます。
自分がどんな思い込みを持っているのかに気づくことで、「なんだ、そんなに心配しなくても大丈夫かもしれない」と心がスッと軽くなります。
人に悩みを相談すると、状況は何も変わっていないのにスッキリすることがありますよね。
それは、話すことで頭の中が整理されて、悩みがはっきりとした言葉になるからです。
自分の頭の中の不安や思い込みを言葉にして、得体の知れないお化けの正体を暴いてしまいましょう。
そうすれば、もう怖くなくなります。
夢を叶えるための正しい行動の仕方。
自分のやりたいことや、自分がストレスなくできることがわかったら、次はいよいよ行動に移す番です。
しかし、「よし、やるぞ」と決意しても、なかなか行動できないことはありませんか。
例えば、「今年こそは毎日英語の勉強をするぞ」と目標を立てたのに、結局三日坊主で終わってしまった経験がある人もいるでしょう。
根性が足りないからでしょうか。
やる気がないからでしょうか。
いいえ、違います。
行動できない本当の理由は、「行動リスト」がないからです。
「英語の勉強をする」というのは、目標であって行動ではありません。
「勉強」と言っても、単語を覚えるのか、英語のニュースを聞くのか、外国人の先生と話すのか、やることが曖昧ですよね。
人間の脳は、何をすればいいのかが明確になっていないと、行動を起こすことができません。
だから、「今日、具体的に何をするのか」をはっきりと言葉にする必要があるのです。
行動リストを作る時には、効果的な「三つのステップ」があります。
ステップ1は、「全体を俯瞰して軸を広げる」ことです。
例えば「ダイエットをする」という目標なら、「何をするか」をいきなり考えるのではなく、「ダイエットに必要な要素(軸)はいくつあるかな」と考えます。
運動、食事、睡眠など、いくつかの大きな柱を思い浮かべるのです。
ギリシャのパルテノン神殿の柱のように、目標を支える柱をいくつも立てるイメージです。
ステップ2は、「方向付けをする」ことです。
ステップ1で出した軸に対して、「結果」で方向を決めます。
ただ「運動をする」ではなく、「足の筋肉がつくような運動をする」「心拍数が上がる運動をする」といったように、どんな結果を得たいのかを言葉にします。
ステップ3は、「今日やるべきことに分解する」ことです。
これが一番重要です。
方向付けしたものを、さらに細かく「三分間でできること」に分けてみましょう。
例えば、YouTubeで英語の勉強をするなら、「最初の三分で勉強するテーマを決める」「次の三分で見たい動画を探す」「次の三分で動画を見る」「最後の三分でノートにまとめる」といった具合です。
こうやって行動を細かく分解すれば、「今すぐ何をすればいいか」がはっきりわかり、すぐに行動に移せます。
そして、行動する上でとても大切な考え方があります。
それは「効率的にやろうとしないこと」です。
効率よくやろうとすると、「もっといい方法があるんじゃないか」と悩んでしまい、結局動けなくなってしまいます。
初めはしょぼい行動でいいのです。
少ししか進まなくても、昨日までゼロだったものが一になれば、それは確実な前進です。
「諦めなければ夢は叶う」という言葉がありますよね。
でも、ただ根性で頑張り続けるだけでは夢は叶いません。
夢を叶えた人は、才能があったわけではなく、「次はこの方法を試してみよう」「次はあっちをやってみよう」という「行動リスト」がたくさんあったから、諦めずに続けられたのです。
有名な発明家のエジソンは、電球を発明するまでに一万回も失敗したと言われています。
彼は根性があったから一万回耐えたのではなく、一万通りの新しいアイデア(行動リスト)を思いつくことができたから、挑戦を続けられたのです。
皆さんも、失敗を恐れず、たくさんの行動リストを作って、一つずつ試していきましょう。
今日から君の人生を動かそう。
これまで、「言語化」がどれほど皆さんの人生にとって大切かを説明してきました。
私たちは子供の頃から、学校の国語の授業で「主人公の気持ちを読み取りましょう」「作者の言いたいことを察しましょう」と、他人の気持ちを読み取る練習ばかりしてきました。
もちろん、人の気持ちを察することは大切です。
しかし、周りの空気を読んで、大人が求める「正解」ばかりを探していては、自分の人生を生きることはできません。
これからの皆さんに必要なのは、「自分は何がしたいのか」「自分にとって何が嫌なのか」「そのために、今日何をするべきなのか」を、自分自身の言葉でしっかりと表現することです。
人間は、自分が持っている力や考えの五パーセントしか使えていないと言われています。
残りの九十五パーセントは、言葉になっていないから使えていないだけなのです。
もし、頭の中にあるモヤモヤとした思いを言葉にすることができたら、皆さんは自分の力を今の二倍も三倍も発揮できるようになります。
頭の良さが倍になるようなものです。
それは、特別な才能がなくても、誰にでもできることです。
「念のため、これもやっておこう」という不安から、あれもこれもと手を出してしまうこともあるかもしれません。
でも、私たちの時間は限られています。
本当に大切なことに時間を使うために、意味のないことは「やらない」と決める勇気も必要です。
例えば、木暮さんは本を読む時、全部を読むのではなく、一度読んだ本の大事なところだけを三十秒で振り返る「三十秒読書」という方法で、効率よく知識を自分の行動につなげているそうです。
皆さんも、学んだことをただ頭に入れるだけでなく、それをどう行動に変えるかを言葉にしてみてください。
また、毎日がつまらないなと感じている人は、ぜひ「今週、楽しみなことを三つ」意図的に作ってみてください。
好きなアニメを見るでも、美味しいおやつを食べるでも構いません。
人は、「明日は今日より良くなる」と思えるだけで、新鮮な幸福感を得ることができます。
楽しい予定を言葉にして手帳に書くだけで、見慣れた日常がワクワクするものに変わります。
あなたの人生の主人公は、他の誰でもないあなた自身です。
周りの友達と比べる必要もありませんし、誰かに褒められるために無理をする必要もありません。
自分の心の声に耳を澄ませて、失敗した悔しさや、ドロドロとした嫉妬心、そして「ちょっとやってみたい」という小さな好奇心を、紙に書き出してみてください。
「人生は言語化すると動き出す」というのは、決して大げさな言葉ではありません。
今日、今この瞬間から、あなたの頭の中にある思いを言葉にして、あなただけの素晴らしい人生を動かし始めましょう。

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