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【要約】「星の王子さま」を小学生でも分かるように説明します(本・書籍)


星の王子さま

著者 サン=テグジュペリ

訳者 内藤 濯


今回は、世界中でたくさんの人に読まれている「星の王子さま」という、ちょっと不思議で、とても心に響くお話について、お話しするね。

この本は、飛行機に乗る「ぼく」という大人と、小さな星からやってきた「星の王子さま」という不思議な男の子が出会う物語なんだ。

このお話の作者、サン=テグジュペリさんは、「大人もみんな、最初は子どもだった。でも、そのことを忘れずにいる大人は、いくらもいない」って教えてくれているんだ。

どういうことか、一緒に見ていこう!


絵を描くのが大好きな「ぼく」の悲しい思い出

お話の語り手である「ぼく」は、子どもの頃、絵を描くのが大好きだったんだ。

特に印象的だったのは、ゾウを丸ごと飲み込んだヘビの絵だった。これは、「うわばみ」というヘビが、獲物を丸飲みにして消化している様子を描いたものなんだ。

でも、この絵を大人たちに見せると、みんな口を揃えて「これは帽子だね」って言うばかり。

何度「ゾウを消化しているヘビの絵だよ」と説明しても、大人たちは絵の中身を理解してくれなかったんだ。

しまいには、「そんな絵はやめて、もっと地理や歴史、算数や文法といった、役に立つ勉強をしなさい」とまで言われてしまった。

「ぼく」は、大人たちに絵が理解してもらえなかったことに、とてもがっかりしたんだ。そして、絵を描くことをきっぱりと諦めてしまい、代わりに飛行機のパイロットになったんだ。


大人たちは、目に見えるものや、数字、お金といった具体的なことばかり気にして、心の目で見ないとわからない「本当に大切なこと」には、なかなか気づいてくれないんだね。

例えば、新しい友達ができても、「何歳?」「兄弟は何人いるの?」「体重は?」とか、具体的な数字のことばかり聞いて、その人の声の調子や、どんな遊びが好きなのかといった、心で感じる情報には興味がないように見えるんだ。

だから「ぼく」は大人になってもずっと、心から話せる相手がいなくて、一人ぼっちで寂しい日々を過ごしてきたんだ。


砂漠での出会い:星の王子さまの登場

そんな「ぼく」が、6年前、飛行機が故障してサハラ砂漠に不時着したんだ。

砂漠の真ん中で、一人きりで飛行機を直そうと必死になっていた時、突然、小さな男の子が現れるんだ。

この男の子こそが、「星の王子さま」だったんだ。王子さまは「ぼく」の目の前に立つと、きっぱりと「ねえ、ヒツジの絵をかいて」と頼むんだ。

「ぼく」はびっくりして、子ども時代に大人たちに理解されなかったヘビの絵をまず描いて見せたんだけど、王子さまはすぐに

「いやだ!ぼく、うわばみに飲まれてるゾウなんか嫌だよ。うわばみってとても危険だろう。それに、ゾウなんて場所ばかり取るじゃないか。ぼくのところはちっぽけなんだから、ヒツジが欲しいんだ」

って、ちゃんと絵の中身と、その絵が表す意味を理解してくれたんだ。

そして、小さい星に住んでいるから、小さなヒツジが欲しいと。それで「ぼく」は、今度は箱の絵を描いてあげて、「あんたの欲しいヒツジは、この箱の中にいるよ」と言うと、王子さまは「うん!

こんなのが僕、欲しくてたまらなかったんだ!」と大喜びしたんだ。

大人には見えないヒツジを、王子さまは心で見て、ちゃんとわかったんだね。

これは、「ぼく」にとって、本当に驚きの経験だったんだ。


王子さまの星と大切なバラの物語

王子さまは、B612番という、とても小さな星からやってきたんだ。その星はとても小さいから、椅子をほんの少し動かすだけで、一日に44回も夕日を見ることができたんだって。

王子さまは、悲しい時によく夕日を眺めていたんだ。

王子さまの星には、「バオバブ」という木の問題があった。

バオバブの種は、小さいうちに抜き取らないと、どんどん大きくなって星全体にはびこり、その根で星を突き通し、しまいには星をバラバラにしてしまう危険があったんだ。

これは、小さいうちに悪い習慣や問題の芽を摘んでおかないと、将来大変なことになるよっていう、私たちへの大切な教えにも聞こえるね。

そして、王子さまの星には、とても美しいけれど、ちょっとわがままで気むずかしい「バラ」の花があったんだ。

バラは、自分の美しさを鼻にかけ、わざと弱いふりをして王子さまに世話をさせたり、虎を怖がると嘘をついたりした。

王子さまは、そのバラをとても大切にしていたけれど、バラのわがままな態度に困惑し、星を旅に出ることにしたんだ。

王子さまは旅に出てから、「あの花の言うことなんか聞かないで、してくれたことで品定め(評価)しなけりゃいけなかったんだ」って後悔するんだ。


本当に大切なものは、見た目や言葉だけじゃなくて、相手の行動や、自分の心がどう感じるかで判断しないといけないってことだね。


旅の途中に出会った変な大人たち

王子さまは、地球に来るまでに、いくつかの星を訪れて、いろんな大人たちと出会うんだ。

彼らはみんな、それぞれ「変な大人」だった。

■ 王様: 小さな星にたった一人で住み、すべてのものを「自分のもの」だと思い、誰かに命令したがる。

でも、自分が命令できることしか命令しない、ちょっと変わった王様だったんだ。

王様は権力を大切にしていたけど、本当に大切なものは見えていなかったんだね。

■ うぬぼれ屋: 自分の星に一人しかいないのに、誰かに褒められたい、称賛されたいとばかり思っている人。

自分しか見ていないから、誰も友達になってくれないんだ。

■ のんべえ(飲み助): お酒を飲むのが恥ずかしいから、そのことを忘れるためにお酒を飲む、という悪循環に陥っている人。

自分の問題から逃げようとして、さらに苦しくなっていたんだね。

■ 実業家: 誰も持っていない星を「自分のものだ」と言って、ひたすら数を数えて金持ちになることしか考えていない人。

彼は星の美しさや意味には全く気づかず、数字や所有欲にとらわれていたんだ。

■ 点灯夫: とても小さな星で、1分ごとに街灯をつけたり消したりする、休む暇もない忙しい仕事をしている人。

彼は命令を忠実に守り、自分の仕事に責任を持っていた。

王子さまは、この点灯夫だけは、自分以外のことを考えて仕事をしているから、他のおかしな大人たちとは違う、と評価したんだ。

■ 地理学者: 地図を作る学者だけど、自分では探検に出かけず、旅人の報告を待っている人。

彼はバラの花を「はかないもの(一時的に咲いて、すぐに消えてしまうもの)」だと言い、地図には記録しないと言ったんだ。

この言葉が、王子さまに自分のバラの「はかなさ」と、だからこそ「大切さ」を改めて気づかせるきっかけになるんだ。


地球での出会いと「キツネ」が教えてくれた大切な秘密

地球に着いた王子さまは、最初、誰もいない砂漠で一人ぼっちだったんだけど。

そこでヘビに出会ったり、バラ園で自分の星のバラと同じようなバラが5000本も咲いているのを見て、自分のバラが「世界でたった一つ」じゃないことにショックを受けて泣いてしまうんだ。

そんな悲しんでいる王子さまの前に、キツネが現れるんだ。

キツネは王子さまに、「仲良くなる(飼いならす)」ことの大切さを教えてくれるんだ。

キツネは言う。

「俺の目から見ると、あんたはまだ、他のたくさんの男の子と変わりない男の子なのさ。だから、俺はあんたがいなくたっていい。あんたもやっぱり、俺がいなくたっていい。だけど、あんたが俺を仲良くさせると、俺たちはもうお互いに離れちゃいられなくなるよ。あんたは俺にとってこの世でたった一人の人になるし、俺はあんたにとって、かけがえのないものになるんだよ」

と。


仲良くなると、その相手は他の誰とも違う、特別な存在になるんだ。

最初は普通のキツネだったのが、仲良くなることで、王子さまにとって「世界でたった一匹のキツネ」になるんだね。

そして、キツネは一番大切な秘密を王子さまに教えてくれた。

それは、「肝心なことは、目に見えない」ということ。

心でしか、物事の本当の姿を見ることはできないんだ。

また、キツネは、

「あなたがあなたのバラの花をとても大切に思っているのはね、そのバラの花のために暇つぶし(時間を使って世話)をしたからだ」

とも言ったんだ。

つまり、「面倒を見た相手には、いつまでも責任がある。守らなければならないんだよ」という、とても大切なことを教えてくれたんだ。

このキツネとの出会いを通して、王子さまは、自分の星にいるわがままなバラが、本当は自分にとってどれほど大切で、かけがえのない存在だったかに気づくんだ。

たとえ同じようなバラが世界にたくさんあっても、自分が水やりをして、ガラスの覆いをかけ、風から守って、話を聞いてあげたそのバラは、他のどんなバラとも違う、唯一無二の存在なんだ。


王子さまの旅立ち、そして「ぼく」へ託された思い

キツネから大切なことを学んだ王子さまは、自分のバラのところへ帰ることを決意するんだ。

地球に来た記念日の夜、ヘビに噛んでもらうことで、重い体から離れて星へ帰ることを選ぶんだ。

王子さまは「ぼく」に、自分の星が「ぼく」の星のちょうど真上に来る時に帰ることを告げた。

そして、「ぼく」が夜空を見上げたら、星が笑っているように見える、それは王子さまの笑い声なんだ、という素敵なプレゼントを約束してくれるんだ。

王子さまは、「君だけがいい笑い声の星を見るわけさ」と言ってくれた。

飛行士の「ぼく」は、王子さまがいなくなった後も、悲しみを抱えながらも、王子さまの言葉を大切に生きるんだ。

彼は、王子さまのヒツジの絵に、うっかり「口輪」を描き忘れてしまったことを後悔し、王子さまのバラがヒツジに食べられていないか、今でも心配しているんだ。

この心配は、私たちへの問いかけでもあるんだね。

「もし、どこかにいるヒツジが、どこかに咲いているバラの花を食べたか食べなかったかで、この世界にあるものが何一つ変わってしまう」と「ぼく」は言っている。

小さなことでも、本当に心を込めて大切にしているものにとっては、そのことが世界のすべてを変えてしまうくらい大事なことなんだ、と教えてくれているんだ。

大人たちは、そんな大切なことには気づかないだろう、とも言っているね。


まとめ


子どもと大人、そして「本当に大切なこと」


「星の王子さま」は、私たちみんなに「本当に大切なものは何か」を教えてくれるお話なんだ。

大人になって、数字や見た目、忙しさにとらわれがちな毎日の中で、子どもの頃に持っていた「心で物事を見る目」や「純粋な気持ち」を忘れてしまわないように。

誰かを大切にすること、約束を守ること、そして、自分の目で見て、心で感じたことを信じること。そうすれば、世界はもっと美しく、もっと面白く見えるはずだよ。

星の王子さまのように、周りの人やものを大切にして、心豊かな毎日を過ごしてね。

この物語は、大人と子どもが一緒に、「何が本当に大切なのか」を考えさせてくれる、特別な物語なんだ。

もしかしたら、きみたちの周りの大人たちも、昔はみんな子どもだったんだ。

その純粋な気持ちを、きみたちが思い出させてあげられるかもしれないね。

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