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なぜ私はこんなに揺れるの?恋愛・人間関係・仕事・育児に悩む女性のための『脳とホルモン』の教科書「女性脳の特性と行動」を小学生でも分かるように説明します


女性脳の特性と行動

著者 ローアン・ブリゼンディーン

訳者 小泉 和子




はじめに

このnote記事は、無料部分の「小学生でもわかる解説」だけでも十分にご理解いただけます。

有料エリアには「音声考察(日本語版・英語版)」と本のエッセンスをより深く理解するための「大人向けの解説」を用意しております。

なお、この記事は無料・有料・音声考察のすべてにおいて、原著の引用は一切使用しておりません。すべて、私自身の言葉のみで構成したものです。



私たちは、男の子と女の子、あるいは大人の男性と女性で、考え方や行動に違いがあることを普段から何となく感じていますよね?

「どうして女の子はあんなにおしゃべりなのだろう?」

「どうして男性は、女性がよく覚えている昔の出来事の詳細をすっかり忘れてしまうのだろう?」

といった疑問は、昔から多くの人を悩ませてきました。

こうした心や行動の不思議な違いを、頭の中にある「脳」の仕組みや、体の中を流れる「ホルモン」という化学物質の働きから明らかにしたのが、神経精神科医のローアン・ブリゼンディーン博士が書いた『女性脳の特性と行動』という本です。

この本は、女性が生まれてからおばあちゃんになるまでの人生をいくつかの時期に分けて、それぞれの時期に女性の脳や体の中で何が起こっているのかを、たくさんの科学的な実験や、お医者さんとしての経験をもとに詳しく説明しています。


女性の脳の誕生と幼児期。

女性の脳と男性の脳は、実は生まれる前の、お母さんのお腹の中にいるときからすでに違う形で育ち始めています。

人間は誰でも、お父さんとお母さんから受け継いだ遺伝子という設計図を持って生まれてきます。

このうち、男の子になるか女の子になるかを決めるのが「性染色体」というものです。

お父さんの精子とお母さんの卵子が出会ったとき、女の子になる組み合わせ(XX染色体)になると、女の子としての成長がスタートします。

実は、お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんの脳は、最初、妊娠8週目くらいまでは、みんな「女性の脳」のような形をしています。

自然の基本的な設定は女性が基準になっているのです。

ところが、男の子の赤ちゃんの場合、この時期から「テストステロン」という男性ホルモンが体の中で急激に増えて、脳にあるコミュニケーションの通り道を一部壊し、代わりに競争や攻撃のための通り道を増やして、男性の脳へと作り変えていきます。

一方で、女の子の赤ちゃんは、この男性ホルモンの大嵐を経験しないため、人の気持ちを感じ取ったり、言葉でコミュニケーションを取ったりするための脳の通り道が、そのまま邪魔されることなく、すくすくと育っていきます。

こうして生まれた女の子の赤ちゃんは、生まれた瞬間から男の子とは違う行動を見せます。

女の子の赤ちゃんは、とにかく「人の顔」を見つめることが大好きです。

著者のブリゼンディーン博士も、自分の息子は動くおもちゃやドアノブばかりを見て自分と目を合わせてくれなかったのに対し、知り合いの女の子の赤ちゃん(リーラちゃん)は、生まれて数週間でじっと大人の顔を見つめ、表情を真似して微笑み返してくれたことに驚いたと語っています。

女の子は生まれつき、相手の顔から「自分は愛されているのかな?」「怒られているのかな?」というメッセージを読み取ろうとする素晴らしい力を持っているのです。

また、赤ちゃんの耳の力にも違いがあります。

女の子の赤ちゃんは、男の子よりも高い音や、声の細かいニュアンスを聞き取る力が優れています。

お母さんが少しでも困ったような、または禁止するような声のトーンを出すと、女の子は「あそこには触ってはいけないんだな」とすぐに理解します。

これに対し、男の子はお母さんがダメだと叫んでも、周りを冒険したい気持ちが勝ってしまい、なかなか言うことを聞きません。

これは男の子がお母さんを無視しているのではなく、生理的にその細かい声のニュアンスを聞き取ることが難しいからなのです。

このように、女の子は生まれつき人の表情や声にとても敏感で、人との温かい結びつきを何よりも大切にする脳を持って生まれてくるのです。


10代の女の子の脳(思春期)

子ども時代という穏やかな時期が終わり、10代の「思春期」に入ると、女の子の脳と体は再び、大きな変化の嵐を迎えることになります。

脳の深いところにあるコントロールセンターが目覚め、女の子の卵巣から「エストロゲン」や「プロゲステロン」といった女性ホルモンが大量に分泌され、毎月周期的に変化するようになります。

この新しいホルモンの波は、女の子の脳をすっかり満たし、感情やストレスに対する敏感さをぐっと高めます。

思春期の女の子にとって、人生の最大のテーマは「周りの人からどう思われるか」「みんなに認められ、仲間の中に入れてもらえるか」ということになります。

これは、女性ホルモンのエストロゲンが脳を刺激して、おしゃべりや仲間との付き合いを最高に楽しく感じさせるためです。

女の子にとって、お友達とのおしゃべりや、秘密を教え合ったり、噂話をしたりすることは、単なる暇つぶしではありません。

おしゃべりをしているとき、女の子の脳の中では「ドーパミン」というやる気を出す物質や、「オキシトシン」という親しみを感じさせる物質がたっぷりと出て、脳の「快楽センター」を強く刺激します。

その気持ちよさは、お薬の依存症になってしまった人が感じる快楽と同じくらい、非常に強力なものです。

だからこそ、10代の女の子は、部屋にこもって何時間も友達と電話で話したり、スマートフォンでメッセージを送り合ったりせずにはいられないのです。

それは、思春期の大きなストレスや不安を和らげ、毎日を生き抜くための大切な手段でもあります。

実際、女の子は1日にしゃべる言葉の数が男の子の2倍から3倍もあると言われており、早口でしゃべるスピードも男の子の2倍ほどあります。

15歳の女の子たちが学校でよく連れ立ってトイレに行くのも、そこが誰も邪魔をしない、自分たちだけの特別なおしゃべりの場所だからなのです。

これに対して、10代の男の子の脳では「テストステロン」という男性ホルモンがそれまでの何倍も急上昇し、おしゃべりや社交への関心が低くなってしまいます。

男の子は無口になり、家族と一緒に過ごすのを嫌がって、部屋にこもってゲームをしたり、スポーツや自分の興味のあること、あるいは女の子の見た目のことばかりを考えたりするようになります。

このように、思春期になると、男の子と女の子では見ている世界や大切にしていることが、脳の働きの違いによって全く異なってしまうのです。

また、この時期の女の子は、人間関係の悩みや拒絶される不安から、男の子の2倍もうつ病や不安な気持ちになりやすいというリスクも抱えています。

脳の発達の途中にある10代 of 女の子の心は、まさにホルモンの波に揺さぶられる激しいドラマの連続なのです。


恋をするときに頭の中で働く不思議な力。

大人へと成長し、恋をするときにも、私たちの脳はあらかじめ決められた「恋のプログラム」に従って動いています。

何百万年もの間、人類が生き延びて子孫を残すために、男性と女性の脳には、それぞれ異なる「理想のパートナー」を査定するシステムが作られてきまました。

女性の脳が男性を選ぶとき、無意識のうちに「この人は、自分と生まれてくる子どもをしっかりと守り、食べ物や住まいなどの必要な資源を与えてくれる力があるだろうか」という点を厳しくチェックします。

科学者であるデビット・バス博士が世界中の37の異なる文化の社会で1万人以上の人を対象に行った調査によると、どこの国の女性も、男性の見た目よりも、仕事の能力や社会的な地位、そして頼りがいを何よりも重視することが分かりました。

また、世界共通で、女性は自分よりも少し背が高く、3歳半ほど年上の男性を好む傾向があります。

これは、大切な子どもを育てるために、最も安全で信頼できるパートナーを選び出そうとする、大昔から脳に刻み込まれた知恵なのです。

一方で、男性の脳が女性を選ぶ基準は全く異なります。

男性の脳は、女性の「若さ」や「健康さ」、そして「子どもを産む能力」があるかどうかを、見た目の特徴から一瞬で判断します。

きめ細かな肌、大きな目、ふっくらとした唇、そしてウエストがヒップに比べてきゅっと細い体型などは、女性の女性ホルモンが多く、生殖能力が高いことを示すビジュアルなサインなのです。

男性がこうした見た目の美しさに惹かれるのは、決してわがままで選んでいるのではなく、自分の子孫を確実に残すために、脳が自動的にその特徴を追い求めるようにプログラミングされているからなのです。

こうした条件がぴったり合う相手に出会うと、脳の中で「ドーパミン」や「オキシトシン」などの化学物質がドバッとあふれ出し、私たちは「恋に落ちる」ことになります。

恋をしているときの脳を調べると、不安を感じる部分(扁桃体など)や、相手の欠点を厳しく批判する部分の活動がストップしてしまいます。

そのため、恋人の悪いところが全く見えなくなり、頭の中が相手のことでいっぱいになるのです。

これは、お薬を使って興奮しているときととてもよく似た、脳の「お祭り状態」です。

また、女性が恋人と手をつないだり、抱き合ったり、温かい関係を築いたりするときには、脳から「オキシトシン」という信頼を育むホルモンが放出されます。

このホルモンには、相手を信じやすくさせ、不安を消し去る効果があります。

女性の脳は、このオキシトシンの働きによって、相手との深い絆を感じ、守られているという安心感を得ることができるのです。


お母さんになるとき、脳に起こる大変化。

女性の一生の中で、脳の形や働きが最も劇的、かつ永久的に生まれ変わるのが「お母さん(妊娠・出産・育児)」になるときです。

赤ちゃんをお腹に宿すと、女性の体の中では「プロゲステロン」という女性ホルモンが、普段の10倍から100倍という驚くべき量にまで跳ね上がります。

このホルモンには、お薬の鎮静剤のような、心を落ち着かせて眠くさせる強い効果があります。

そのため、妊婦さんはいつも体がだるく、眠りの中に包まれているような不思議な感覚になります。

また、お腹の中の赤ちゃんを悪い食べ物の毒から守るために、匂いを嗅ぎ分ける脳の感覚がとても敏感になり、これが「つわり(吐き気)」の原因にもなります。

妊娠の後半になると、さらに驚くべきことが起こります。

なんと、お母さんの脳のサイズが、実際に少しだけ縮んでしまうのです。

これは、脳の細胞が死んでしまったわけではありません。

お母さんの脳は、これから生まれてくる赤ちゃんを24時間いつでも見守り、お世話をするために、脳の「配線」を大急ぎでつなぎ直しているのです。

まるで、片側一車線だった田舎道を、新しく広いスーパーハイウェイに工事しているような状態です。

そして、出産という大仕事を迎えるその瞬間、お母さんの脳には「オキシトシン」の巨大な津波が押し寄せます。

これによって、脳の回路は完全に「お母さんの脳」へとスイッチが切り替わります。

赤ちゃんが生まれた後、お母さんは何があってもこの子を守るという「お母さんの攻撃性」に目覚めます。

自分の赤ちゃんに少しでも危険が迫ると、たとえ走ってくるトラックであっても体で止めてみせる、と感じるほどの強いパワーが湧いてくるのです。

脳が赤ちゃんの安全を守るための、高性能な「監視GPSシステム」のように変わり、赤ちゃんの小さな泣き声や動き、匂いに対しておいそれと反応するようになります。

また、赤ちゃんにおっぱいをあげる「授乳」のとき、お母さんの脳ではオキシトシンやドーパミンが爆発的に増え、これまでにない深い安心感と、言葉では言い表せないほどの大きな幸せを感じます。

ある動物の実験では、お母さんネズミが、快楽を感じるお薬と、子ネズミにおっぱいをあげることのどちらを選ぶかを調べたところ、なんとネズミの母親たちは、お薬を無視して、子ネズミにおっぱいをあげることを選びました。

それほど、おっぱいをあげることは、お母さんの脳にとって最高に気持ちよく、幸せな活動としてプログラミングされているのです。

お母さんの脳への変化は、お母さん自身を大きく変えるだけでなく、これから生まれてくる新しい命を無事に育てるための、自然がくれた素晴らしいギフトなのです。


相手の気持ちをキャッチする「心のアンテナ」。

女性は、男性に比べて「人の気持ちを察する能力」や「共感する力」がとても高いと言われていますね。

これにも、脳の特別な働きが関わっています。

女性の脳には、相手の動きや表情、声のトーンを自分の脳の中で鏡のようにそっくり真似して映し出す「ミラーニューロン」という神経細胞が、男性よりもたくさんあると考えられています。

女性は、目の前にいる人の顔をじっと見つめながら、相手が意識するよりも早く、その人がどんな気持ち(怒り、悲しみ、不安など)でいるのかを自分の体全体で感じ取ることができます。

これを「ミラーリング(鏡の反射)」と呼びます。

女性が「なんだかあの人、隠し事をしている気がする」「あの人は今、とても悲しんでいるんだな」と直感的に気づくのは、このミラーニューロンのアンテナが常に鋭く働いているからです。

著者のクリニックに来た、サラさんという女性の例があります。

サラさんは、夫のニックさんが同僚の女性に気持ちが傾いている(浮気をしかけている)ことを、夫の呼吸の速さや、顎の硬さ、声のわずかな震えといった、体全体のサインから無意識に感じ取っていました。

ニックさん自身はまだ何も裏切るような行動はしていないと思っていましたが、サラさんは「体感的な直感」によって、夫の心の変化を正しく見抜いていたのです。

このように、女性の直感は単なる当てずっぽうではなく、脳が受け取ったたくさんの細かいデータを体全体の感覚として処理する、科学的な仕組みに基づいているのです。

また、恋人が傷ついて苦しんでいる様子を目の前にしたとき、女性の脳を調べると、自分が実際に傷を負って痛みを感じているときと、全く同じ部分が活発に動くことが分かりました。

女性は、相手の苦しみを「自分のこと」として本当に感じることができるのです。

これに対し、同じ実験を男性に行ったところ、男性の脳にはそのような反応は現れませんでした。

さらに、怒りや不安の処理方法にも違いがあります。

男性は怒りを感じると、脳の原始的な部分(扁桃体など)がすぐに作動し、衝動的に怒りを爆発させたり、手を出したりしやすい傾向があります。

これは男性ホルモンの影響でもあります。

一方で、女性は「ここで怒りをぶつけると、人間関係が壊れてしまうかもしれない」という不安やリスクをまず脳の中で慎重に計算し、怒りをぐっと我慢して、頭の中で何度も考え直す(反芻する)ための、大きな脳の領域(前頭前皮質など)を持っています。

しかし、女性は一度言葉のスイッチが入ると、豊かな言語能力を活かして、男性には太刀打ちできないほどの鋭い言葉を連射することができます。

女性にとって、言葉は争いを避け、お互いの安全を確認するための、最も強力な武器なのです。


人生の後半にやってくる、新しい自分へのスタート。

女性が50代くらいを迎えると、「閉経(高年期)」という、体の中のホルモンが大きく変化する人生最後の重要な時期がやってきます。

閉経を迎えると、これまで毎月、女性の脳を揺さぶっていたエストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンが急激に減少します。

このホルモンの減少によって、最初のうちは、体が急に熱くなる「ほてり」を感じたり、夜よく眠れなくなったり、急にイライラしたり悲しくなったりする「高年期障害」に悩まされる女性も多くいます。

これは、脳の温度調節センターや感情のコントロール部分が、ホルモンが足りなくなって混乱しているサインです。

しかし、この激しい嵐の時期を乗り越えると、女性の脳はこれまでにない「素晴らしい安定したマシン」へと生まれ変わります。

毎月の激しい感情のアップダウンがなくなり、脳の通り道がいつもクリアで、すっきりと見通せるようになるのです。

54歳のシルビアさんという女性は、長年、夫や3人の子どもたちのお世話に追われ、「自分のことよりも、まず家族の幸せや、家庭の平和を守ること」を最優先に暮らしてきました。

これは、女性ホルモンが脳を刺激して「他人のために世話を焼きなさい、争いを避けなさい」と命令していたからです。

ところが、閉経を迎えてホルモンの霧がすっきりと晴れると、シルビアさんは急に「もう他人の世話ばかりに人生を費やすのはやめよう。

これからは、もっと自分らしく、自分の夢のために時間を使いたい」と強く決意するようになりました。

彼女は大学院に進学する計画を立て、昔あきらめていた絵を描く活動を再開し、新しい人生を元気にスタートさせました。

実は、このように閉経を迎えた女性が「第二の人生」に踏み出すことは、世界中でよく見られることです。

アメリカでは、55歳以上の熟年夫婦が離婚する場合、その65%は奥さん(妻)の方から離婚を切り出しているというデータもあります。

これは、女性が冷たくなったわけではなく、脳の回路が「子育てやお世話のモード」から解放され、自分自身の自立や、新しい活動にエネルギーを使えるように再構築されたからなのです。

また、この時期の女性は「おばあちゃん」という、人類の進化にとって非常に重要で輝かしい役割を担うことになります。

人類の歴史を調べると、お母さんが忙しく働いている間に、元気なおばあちゃんたちが孫のお世話をしたり、食べ物を提供したりして手助けをしたおかげで、人間の赤ちゃんの生き残る確率が劇的に上がったということが分かっています。

女性の熟年期は、子育てという重荷を終えて、自分のため、誠実で未来の世代のために、これまでに蓄えた知恵をのびのびと活かすことができる、とてもエキサイティングで美しい黄金の時代なのです。


脳の個性を認めて、みんながハッピーになる社会へ。

ここまで見てきたように、女性の脳と男性の脳には、生まれ持った性質やホルモンの働きによる、たくさんの大きな違いがあります。

1970年代ごろには、「男の子も女の子も全く同じように育てるべきだ。脳の違いなんてない(ユニセックス)」という考え方が、正しいことのように信じられていた時期もありました。

しかし、その後の科学や医学の進歩によって、「ユニセックスの脳」というのはあり得ず、男性と女性では脳の配線や化学物質の働きがはっきりと異なるということが、誰の目にも明らかな科学的事実として証明されました。

男女の違いを無視して、「みんな同じだ」と無理やり思い込もうとすることは、お互いにとってとても息苦しく、かえって女性特有の素晴らしい能力や才能を小さく見積もってしまうことになります。

女性の脳には、生まれつき優れた言語の力、相手の表情から痛みを我がことのように感じる深い共感力、人と人との複雑な争いを平和的に解決する力など、男性にはない素晴らしい才能がたっぷりと組み込まれているのです。

現在の忙しい社会では、多くの女性がお仕事をしながら、家事や子育ての主な責任も一人で背負い、二重の重い負担に疲れ果ててしまっています。

この大きなストレスが、女性の不安やうつ病の大きな原因となっています。

しかし、人類の歴史を振り返ると、人間はもともと、お母さん一人だけで子どもを育てるようにはできていません。

お父さんはもちろん、おばあちゃんや親戚、近所の人たちなど、みんなで協力して、助け合いながら子どもを育てる「共同育児」が、本来の自然な姿なのです。

女性がその素晴らしい脳の力を十分に発揮し、元気に笑顔で暮らしていくためには、お母さんたちを孤立させず、みんなが安心して頼り合える、予測可能で温かい環境(サポート体制)を社会全体で作っていくことが絶対に必要です。

男性の脳と女性の脳は、お互いに違うやり方で世界を見つめ、違うアプローチで問題を解決しようとします。

その違いは、お互いを攻撃し合うためのものではなく、足りない部分を補い合って、より素晴らしい世界を作っていくためのものです。

お互いの「脳の個性」を正しく理解し、尊重し合うことこそが、家族や大切なパートナーとのすれ違いをなくし、みんなが幸せに暮らせる未来を作るための、最も大切な第一歩なのです。

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