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トランプ減税法案成立!!『一つの大きく美しい法案』がもたらす米国経済と株式市場の変化〜成立までの経緯と期待される注目セクターは?

米議会下院は7月3日、トランプ大統領の看板政策を盛り込んだ大規模な減税・歳出法案を賛成218、反対214の僅差で可決。

トランプ大統領が4日に署名して成立する見通し。トランプ氏が2024年の大統領選で確約した減税措置に加え、移民取り締まり強化などの財源確保にもつながることから、同法案の成立はトランプ大統領にとって大きな成果いえます。

「一つの大きな美しい法案」成立までの道のり

One Big Beautiful Bill

1. 2017年:第1次トランプ政権で大規模減税(TCJA)

  • トランプ大統領は2017年に「トランプ減税(TCJA)」を実施。この減税措置は2025年で期限切れとなる予定でした。

2. 2024年:大統領選挙で減税恒久化などを公約

  • トランプ氏は2024年の大統領選挙で「2017年減税の恒久化」「チップや残業代の非課税化」などを主要公約に掲げました。

3. 2025年5月頃:法案の審議開始

  • 2025年5月下旬、トランプ政権は2017年減税の恒久化を含む大型減税・歳出法案を議会に提出。
    国防費増額や移民対策、社会保障費削減も盛り込まれました。

「一つの大きな美しい法案」(One Big Beautiful Bill)という呼称は、
5月22日に米下院で減税・歳出法案が可決された時点で公式に使われ始めました。同日、米下院はトランプ政権が推進する減税延長・歳出法案を「一つの大きく美しい法案」として可決し、その後この呼称がメディアや公式文書で頻繁に用いられるようになりました。その後も上院での審議や報道において「大きくて美しい法案」という表現が繰り返し使われています。

 

4. 2025年6月下旬:上院で審議・可決

  • 6月23日の週に上院で審議が行われ、7月1日に僅差で可決。共和党内でも財政悪化を懸念する声があり、党内調整継続。

5. 2025年7月2日:下院で審議開始

  • 上院可決後、7月2日から下院で審議開始。民主党は強く反対し、審議は難航。野党議員による8時間45分の史上最長演説などもありました。

6. 2025年7月3日:下院で可決

  • 下院で採決が行われ、賛成218票、反対214票の僅差で可決。共和党からも2人が反対票を投じています。

7. 2025年7月4日(予定):トランプ大統領が署名し成立へ

  • トランプ大統領は独立記念日である7月4日に署名し、法案が成立する見通し。
    →今ここです。

法案の主な内容

  • 2017年減税の恒久化

  • チップ・残業代・年金等の非課税措置

  • グリーン税制の縮小、不法移民への税優遇制限

  • メディケイドや食料給付の制限など社会保障費の大幅削減

  • 連邦債務上限の引き上げ

特徴・論点

  • 財政赤字が10年で3.3兆ドル増加する見通し

  • 富裕層・企業優遇との批判、低所得層向け社会保障の削減

  • トランプ氏が議員を直接説得し、党内造反を最小限に抑えた

このように、トランプ減税法案は2017年の減税恒久化を軸に、2024年選挙公約の実現を目指して2025年春から夏にかけて急ピッチで議会審議が進み、独立記念日に成立する運びとなりました。

マーケットの今後の動きは?

株価3指数の7/3までの年初来上昇率

  • S&P500+6.76%

  • ナスダック+6.68%

  • NYダウ+5.37%

となっています。

連日のS&P500とナスダックの過去最高値更新で、法案成立は織り込み済みと指摘するアナリストもいますが、米国株式市場のアノマリー(季節性、経験知)からすると、良いパフォーマンスを上げている7月であることと年初来からの動きからすると上昇余地があると見ると、リスクオン(株式ラリー)になることが期待できそうな雰囲気です。

どんなセクターが注目?

法案成立によって恩恵を受けると期待されるセクターは、

  • グリーン補助金の縮小:エネルギー

  • インフラ支出の拡大:資本財

  • 長短金利格差拡大:金融株

  • 減税:一般消費財

細かく見てみましょう!

エネルギー(グリーン補助金の縮小)


エネルギーセクターは、石油・天然ガス・電力・再生可能エネルギーなど、エネルギーの生産・供給・販売を担う企業群です。グリーン補助金の縮小により、従来型エネルギーや化石燃料関連企業が相対的に恩恵を受けやすくなります。米国では石油大手やガス会社、発電・電力供給企業が代表的です。

  • エクソンモービル(XOM):世界最大級の石油・ガス会社。原油・天然ガスの探鉱・生産から精製・販売まで幅広く展開。

  • シェブロン(CVX):米国を代表する総合エネルギー企業。石油・ガスの上流・下流事業をグローバルに展開。

  • コノコフィリップス(COP):原油・天然ガスの探鉱・生産に強みを持つ独立系大手。

資本財(インフラ支出の拡大)


資本財(インダストリアル)セクターは、建設・土木、産業機械、輸送インフラ、航空宇宙など、社会インフラや産業基盤の整備に関わる企業が中心です。インフラ支出拡大は、公共事業や設備投資の増加を通じて、これら企業の受注や売上拡大を後押しします。

  • キャタピラー(CAT):建設機械・鉱山機械の世界最大手。インフラ建設需要の増加で業績が伸びやすい。

  • ユナイテッド・レンタルズ(URI):建設機械レンタル大手。公共事業や民間建設の活況で恩恵を受ける。

  • ジェイコブス(J):エンジニアリング・建設管理の大手。インフラ整備プロジェクトに幅広く関与。

金融(長短金利格差拡大)


金融セクターは、銀行・証券・保険・資産運用会社などが含まれます。イールドカーブのスティープ化(長短金利差拡大)は、銀行の貸出利ざや拡大につながり、業績向上が期待されます。

  • JPモルガン・チェース(JPM):米最大手の銀行グループ。幅広い金融サービスを展開。

  • バンク・オブ・アメリカ(BAC):全米規模でリテール・法人向け金融を提供する大手銀行。

  • ウェルズ・ファーゴ(WFC):住宅ローンや個人向け金融に強みを持つ米大手銀行。

一般消費財(減税)


一般消費財セクターは、自動車・家電・アパレル・レジャー用品など、景気や消費者の可処分所得の変化に敏感な企業群です。減税による家計の可処分所得増加は、消費財の需要拡大に直結します。

  • フォード(F):米国を代表する自動車メーカー。消費者の購買力拡大が販売増加に直結。

  • ナイキ(NKE):世界的なスポーツ用品メーカー。個人消費の伸びが売上増に貢献。

  • ターゲット(TGT):全米展開の大手ディスカウント小売チェーン。消費者の支出増加で恩恵を受けやすい。

まとめ

2025年7月、トランプ政権による「大きく美しい法案」が成立、減税恒久化やインフラ投資拡大、グリーン補助金の見直しなど米国経済政策が大きく転換しました。

これにより、資本財やエネルギー、金融、一般消費財など幅広いセクターが恩恵を受けると期待されていますが、

一方で、社会保障費削減や財政赤字拡大への懸念も残ります。ビジネスマンのトランプ大統領が今後、米国の経済運営にどのような手腕を発揮するのか、目が離せません。

*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。

またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが、当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

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