君夏 ⑩
君と見上げた夏空の記憶が、今も背中を押してくれる(完全版)
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは一切関係ありません。
第3章 Week2―Sunday
第10話 静けさの奥に、熱が宿る
俺の返事を聞いて、みーちゃんはふふっと小さく微笑んだ。
ほんのり赤くなった頬に、少しだけ照れくささが滲んでいて──
だけど、ちゃんと目を見て、はっきりと言った。
「……じゃあ、後ろから……ハグしてほしいです」
ふわっと、やわらかく。
けれど、その声には熱がこもっていた。
その願いに、俺は迷いなく──
「わかった!」
即答していた。
嬉しかったんだ。
素直に、頼ってくれたのが。
それに──
後ろから、なんて……想像するだけで、やばい。
改めて、座席に腰を下ろす。
すると──
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