S-OSからの移植
MSX2++の開発環境はMSX-DOSが基本になるんだと思う。ところが、アセンブラやCを入手出来る環境がすぐに揃うのか、この辺りで参入の壁があるのかもしれない。
そこで、S-OSという、Z80環境の共通OSから、MSXDOSへの移植プロジェクトを進めるというのはどうかと思う。S−OSはOh!X(の前身のOh!MZ)が雑誌連載として始めた、ソフトウェアでの共通化の試みである。当時、8bit機が全盛の頃は、機種ごとにソフトウェアを用意しないといけない時代で、今のようにOSごとにアプリという時代ではなかったため、同じCPUを採用している機種でも互換性が全く、なかったのである。そこで、機種間の違いをOSレベルで吸収することで、アプリ共通化を狙うという、時代の先取りをしていた、ある意味、先進的なプロジェクトだったのである。
ただし、共通化の犠牲で、表現力や機種によるレスポンスの違いなどが結構、出ることで、知る人ぞ知る存在の域は出なかったのである。幸い、MSXにもS−OSは存在するので、S−OS用のエディタ、アセンブラ、デバッカ、高級言語(特にCライクなSLANGが実用性がある)が使えるというメリットがある。しかし、特にエディタは残念な仕様で、リターンキーが押されるまで、メモリに転送されないのである。今の時代、当たり前のエディタとは仕様が違うのである。
そのため、S−OS用に書かれたこの開発系プログラムをMSXDOSネイティブに移植する方がMSX用のS−OSを使うより、実用性が高いのではないかと思うのである。もっとも楽なのは、S−OSのファンクションをMSX−DOS用に置き換えれば良いわけだが、そうすると、
素直にMSXのS−OSを使った方がよい
ことになりかねないので、移植方法も考えてやらないといけないと思う。もっとも、MSX2++で採用されるCPUはかなり速いだろうから、S−OS自体をMSXに特化改造していくというも、ありだとは思う(実際、そうやって、開発した8bit用OSはいくつか、あるそうだ)。ただし、エディタは仕様そのものを変更しないといけないとは思う。
そんなの、クロス開発の方が実用的だという意見はもっともなのである。しかし、教育用とか、今でもMSX自体で開発しているという人たちにとっては、意味があると思う。
