私が「マイクロフォーサーズ」を使う理由⑧

夢があるからだ。
本当だ。
野望といってもいい。
いや、もしかしてこれは
反逆なのかもしれない。
2012年だった。
私が1/3型3CCDの名機DVXから
いよいよマイクロフォーサーズのAF105へと
本格移行しようとしている頃、
同世代の撮影監督に会った。
GH2に着けている私のNoktonを見た
彼に、言われた。
「絞り変えると写り変わるでしょ、スチルって。
シネレンズだと変わらない。
だからダメなんだよね、NOKTONじゃ」
反論しなかった。
その時は。
シネレンズ。
高過ぎる。
絞りを変えても変わらない。
Super35mm。
高過ぎる。
これ以上私に書かせない方がいい。
反論しなかった私は、
以降ほとんどスチル用のレンズと
マイクロフォーサーズで粘った。
あれから十数年。
だったらあえてやってやろう。
全編Noktonで、撮る。
首題の件、
実はこれが理由だ。
もの作りのモチベーション?
けっ。
そんなものは所詮
この程度のところから湧き上がってくるものだ。
絞りを変えると写りが変わる。
よろしい。
だったらその変わってしまった写りを
ちょうどいいところで使ってこそ本物だ。
絞りを変えると写りが変わる。
いかにも。
だったら変えなきゃいいだけだ。
そのままずっと絞りを変えずに使えば写りは変わらない。
マイクロフォーサーズ、Nokton、そして私。
しみったれた者同士、
手と手を取り合い
転がり落ちようじゃないか。
オワコン規格、
マイクロフォーサーズ。
しみったれたレンズ、
Nokton。
私みたいじゃないか。
風前の灯。
もう一度言う。
全編Noktonで一本撮る。
いつやるか。
まだ。
金がないからだ。

