北海道の夏、その終わりの余韻
今回は、いつもの投資記事とは少し違います。
マイキー🐣さんが主催する「エッセイしりとりコンテスト2026夏の陣」に参加することになりました。
前の人の記事タイトルの最後の文字を受け取り、その文字から始まるエッセイを書いて、次の人へバトンをつないでいく企画です。
企画の詳しい内容は、こちらの記事で紹介されています。
私にバトンを渡してくださったのは、あかぱるさん。
奥さまとの暮らしや資産づくりを、やわらかなユーモアとともに綴っている方です。
あかぱるさんの記事は、「最初の一歩」で終わっていました。
最後の文字「ほ」を受け取って、さて何を書こうかと考えました。
普段なら、つい投資の話に持っていってしまうところですが(笑)
せっかくのエッセイなので、今回はまったく違う話を書いてみようと思います。
「ほ」から始まるもの。
そこで浮かんだのが、北海道でした。
私は北海道で育ち、20年ほど前、札幌に住んでいたこともあります。
北海道にいると、季節の進み方が本州とは少し違います。
ゴールデンウィークなのに、雪がちらちら降る中で野球の試合をしたこともありました。
もう5月なのに雪。
それでも試合はやる。
北海道では、そんなこともあります。
春が来るのは少し遅い。
でも、ようやく暖かくなったと思ったら、夏は思っているより早く過ぎていきます。
最近の北海道は、かなり暑くなる日も増えました。
ただ、私が住んでいた頃は、日中どれだけ暑くても、夜になると長袖が必要になることがありました。
昼間は「暑いな」と思っていたのに、夕方から空気が変わってくる。
外に出ると、
「あ、上着を持ってくればよかった」
となる。
あの感じは、北海道の夏らしかった気がします。
そして、夏休みも短い。
子どもの頃は、お盆が終わると夏休みもそろそろ終わり。
すぐに2学期が始まりました。
本州ではまだ夏休みだというニュースを見ながら、「こっちはもう学校なんだけどな」と思っていた記憶があります。
だからなのか、北海道の夏には昔から「短い」という感覚があります。
7月になって、ようやく夏らしくなってきた。
8月に入って、本格的に暑くなった。
そう思っているうちにお盆が来て、その頃にはもう夏の終わりが少し見えてくる。
昼間はまだ暑い。
でも、夕方になると風が少し違う。
夜になると、「そろそろ夏も終わるのかな」と感じる日が出てきます。
暑さが苦手なら、喜ぶところなのかもしれません。
でも、いざ夏が終わりそうになると、少し寂しくなるんですよね。
人間というのは勝手なものです。
暑い日は、「早く涼しくならないかな」と思うのに、涼しい風が吹き始めると、「もう少し夏でもよかったかな」と思ったりします。
たぶん私は、夏そのものというより、夏が終わりそうな頃の空気が好きなのかもしれません。
夕方の空。
少し長くなった影。
昼間とは違う風。
夏の真ん中にいるときには気づかなかったものが、終わりが近づくと急に目に入ってきます。
これは季節だけではないのかもしれません。
ずっと続いているときには、それほど意識しなかったものが、「そろそろ終わる」と思った瞬間に、急に大切に見えることがあります。
旅行の最終日もそうです。
連休の最後の日もそうです。
子どもの頃の夏休みなんて、まさにそうでした。
夏休みの最初は、「まだまだ休みがある」と思っています。
ところが終わりが近づくと、一日が妙に貴重に感じられる。
もっと遊んでおけばよかった。
もっと何かしておけばよかった。
そして、
宿題もやっておけばよかった……
8月の終わりというのは、昔から少し特別な時期だった気がします。
今年も今日は8月31日。
そして偶然にも、この「エッセイしりとり」も今日が最終日だそうです。
あかぱるさんから回ってきたバトンを受け取ったのが、ちょうど最後の日。
「最初の一歩」の「ほ」から始まり、北海道の短い夏の話を書いて、タイトルの最後は「ん」。
夏の終わりと一緒に、このバトンもここで一区切りです。
しりとりなのに終わらせてしまうのは、少し申し訳ない気もしますが……
最終日なら、こんな終わり方も悪くないのかもしれません。
気づけば、また少し冷たい風が吹き始める。
毎年繰り返していることなのに、そのたびに少しだけ名残惜しくなります。
また来年の夏を、少し楽しみにしているのかもしれません。
