第零食 このうどんは出来損ないだ、食べられないよ
今に至る経緯について。
自分は京都の大学に通っている者だ。今は精神衰弱のため福岡に療養している。仮に名前を中曾根とする。
昨年の文月のある火曜日だった。
その日の夜、自分はゼミの教授にガクチカをボロクソ言われて腹が立っていたと思う。金はないし、余裕もなくて最悪だった。腹が空いても、家には米やパンすらなく、冷凍庫を覗くと小麦粉だけがそこにあった。家を出る元気はなかった。
生きるためには、うどんを打たねばならなかった。
たくさん食いたかった。
1キロ分の強力粉と薄力粉を混ぜ、塩水を入れて練った。
袋に入れて、新聞紙をかけて、タオルをかけて、お気に入りのヒールで踏んだ。これを高踏派と呼ぼう。
そしてよく揉んだ後、適当に切って小分けして袋に詰めると、今日食うぶんだけ茹でた。
今日の学び
初めてのくせにキロ単位でうどんを打つのはやめようネ
薄く伸ばして細く切ろう
寝かせたほうが良かったかも
スーパーの冷凍うどんはすごい
丸亀製麺すごい。多分味の素練り込んでる
図星でもないのに言い返せなかったあの日、自分はひどく疲れていたのだと思う
三つ掛け持ちしていたバイトをみな、辞めてしまった。それからひと月ふた月、家に籠った後、いよいよ自分は京都を逃げだして福岡の友人を頼るようになった。
それは神無月の末のことで、そのあと、色々あったのだけれど今もここにいる。
友人は働いていて、食事を作って待っている間家に置いてくれる。
細々書いていこうと思う。
