【娘の「地域みらい留学」記録#11】 帰寮日の前日
ゴールデンウィークの終わり、
娘が北海道に帰る前日に家族3人で横浜イングリッシュガーデンを訪れた。
バラはすでにかなり咲いていて、見応えは十分。
けれど満開にはもう少し、という感じだった。
ゴールデンウィークという時期もあり、園内にはたくさんの人が訪れていたけれど、
花を眺めながら歩く時間は、不思議と穏やかに感じられた。
帰る間際、ガーデン内のショップに立ち寄ったとき、
「母の日に」と書かれた札が目に入った。
私が「もうすぐ母の日だね」と何気なく言うと、
主人が「だから来たんだよ、ねぇ」とさらりと娘に言うように返した。
娘と考えててくれたんだ…
何気ないやりとりの中に、静かに気持ちが込められているようで。
そのあと立ち寄ったのが、港の見える丘公園のそばにある「えの木てい」。
ゴールデンウィークとあってしばらく並んだけれど、
外のテラス席に通されて、ほどよい木陰でのんびり過ごした。
お茶とお菓子を囲みながら、家族3人で他愛のない話をしていた。
何気ない会話が、ふっと心をほぐしてくれるような時間だった。
そんなとき、娘がそっと封筒を差し出してきた。
「あとで読んでね」と言いながら、私と主人にそれぞれ一通ずつ。
封筒に書かれていた「ママへ」の文字を見た瞬間、胸が熱くなった。
中身はまだ読んでいないのに、こみあげてくるものがあった。
娘が寮生活を始めてから初めての帰省。
その穏やかな午後と、あの手紙は、
母の日には少し早いけれど、私にとって何よりの贈り物になった。
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