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長文が読める人ほど、気付いていない強み。文章はもっと簡単でいい|書籍化ログ(#創作論 #Web小説 #note #エッセイ#文章 #生成AI)

こんにちは。こんばんは。
普段はラノベを書いている「うら表紙」と申します。

以前、“「長文を読む」は特殊技能”と書いたところ、
「そうなんですか!?」と驚かれたことがありました。

noteで活動をしていると「読む」のも「書く」のも
当たり前
にできる人ばかりなので、
なかなか実感しにくいですよね。

でも、これは本当の話です。


●「長文を読む」が当たり前ではなくなった時代


以前ご紹介した『映画を早送りで観る人たち』でも、
著者の稲田氏は現代人の長文離れについて触れています。

一般市場を相手にしている著者ほど、
この変化を肌で感じているのでしょうね。

一方で、noteではこうした変化をあまり感じません。

なぜなら、
ここには「読む」ことも「書く」ことも
好きな人が集まっているからです。

長文を読むことにストレスを感じない人が多く、
「読める人が読む文章」や
「読み応えのある文章」にも日常的に出会えます。

楽しいですよね♪

だからこそ、ついその感覚を一般市場にも当てはめてしまいがちです。

しかし、
残念ながらこの感覚をそのまま外に持って行ってしまうと、
「読める対象」を極端に狭めてしまうことになってしまうのです。

もちろん、それが狙いなら問題ありません。
一定以上の知識や読解力を持つ人だけがわかる文章を意図的に書く人もいます。

しかし、
目的が「多くの人に読んでもらう」である場合、
「“長文を読む”が特殊技能になりつつある市場」を
知っておいて損はありません。

ベネッセ教育総合研究所の10年追跡調査では、
2024年時点で「読書をしない子ども」が半数を超え、
10年前の約1.5倍に増えています。

また、読書時間とスマホ利用時間には負の相関があり、
スマホを使う時間が長いほど
語彙力や読解力が低くなる傾向も確認されています。

これは子どもだけの問題ではありません。
むしろ、大人のほうが深刻かもしれません。

子どもは学校で教科書を読む機会がありますが、
大人には文字を読むことを強制される場面がほとんどありません。

長文はAIが要約してくれる時代ですし、
本を読むことがそのまま収入につながるわけでもありません。

では、ここで一つ質問です。

三分で読み終わる文章と、五分で見終わる動画。
内容が同じなら、あなたはどちらを選びますか?

今この文章を読んでいる人の多くは、
「三分で読める文章」を選ぶでしょう。
私もそうです。

しかし、市場全体では、
その選択をする人のほうが少数派です。

そうした傾向からYahoo!ニュースでは
文字ニュースをAIで自動的にドラマ仕立てにする取り組みを
検討しているというインタビューを見たことがあります。

もともと本を読む人はマイノリティでした。
そして今では、
「長文を読む人」そのものがマイノリティになりつつあります。

●「読める文章」と「読まれる文章」は違う


そんな市場でWeb小説が大きく広がった理由の一つは、
「読んでいた人が書き始めたこと」。

そしてもう一つは、
読まれるために文章そのものが変わったことだと思います。

一文は短く。
一度に伝える情報量は少なく。
言葉は平易に。
余白や仮託は減らし、誰でも理解しやすい文章へ。

つまり、
「読める人だけが読む文章」から、
「多くの人が読める文章」へと変化してきたのです。

先ほど「三分で読める文章」を選んだ方は、
自分が少数派であることを意識しながら、
この先を読んでみてください。

15歳を対象に実施されている国際的な学習到達度調査では、
「文章から情報を探し出す力」に比べ、
「複数の文章を比較・評価し、根拠を示して答える力」の
正答率が極めて低いことがわかっています。

これを私たちの「文章」に置き換えて考えてみましょう。

もしあなたが、多くの人に読んでもらいたい、
広く大衆に届けたいと考えているのなら、

高度な文脈の比較や深い考察を要求するような
“すごい文章”を書く必要はなく、

むしろ、技術を抑えたり、
引き算をしたりする方がいいということです。

情報の場所がすぐわかり、
パッと見て理解できるシンプルな文章。

そんな文章が読まれやすくなっています。

一方で、専門家やコアな読者へ深く届けたいなら話は別です。
複雑な構造や余白を持った、読み応えのある文章が必要になります。

これからの創作では、
この二つを書き分ける力がますます重要になるのかもしれません。

●AI時代に価値が高まる「本当の読解力」


さて、ここでもう一つ。

「三分で読める文章」を選んだ方は、
「今はAIがあるからそんな能力、ビジネスシーンでは役に立たない」
と思っていませんか?

実は、まったく逆です。

現代は短文中心の情報環境が広がっています。

人間から長文を読む能力が消えたわけではありませんが、
長文に触れる機会が激減したことで、
その能力を維持するには以前より意識的な訓練が必要になっています。

つまり、継続して長文を読み続けられる人は、
それだけで希少な存在になりつつある
ということです。

もちろん、長文が読めるだけでは十分ではありません。
読む作業そのものはAIが代替できるからです。

これから価値になるのは、「読むこと」ではなく、
「読んで判断し、検証し、統合すること」です。

これは先ほど紹介した国際調査で、
「最も正答率が低かった能力」でもあります。

●あなたがすでに持っている希少な武器


noteには天然でこれらの能力が際限なく高い人たちが
たくさん生息しているので、
ご自身の希少性に気付いていないかもしれませんが、

AIが行う要約から「不足」や「違和感」を正確に見抜き、
自ら検証して精度を上げていくプロセスを行うのには
確かな読解力が絶対に欠かせません。

これからの時代、
「長文を読み解く力」と「AIを使って検証する力」は、
大きな武器になります。

そして、
今ここまでストレスなく読み進められたあなたには、
その武器の土台となる特殊技能がすでに備わっています。

あとは、それをどう使うかです。

あなたは、この力をどこで活かしたいですか?

私は、ラノベとnoteで活かしていきたいと思っています。


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また明日の投稿でお会いしましょう。
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うら表紙|無名→書籍化の記録(WEB小説) 読んでくれたこと、心より感謝します。いただいたチップは真心と思い、大切にします。私は時間がかかりましたが、あなたが私よりもっと短い時間で、自分の人生を愛せるよう願っています。