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初めての自作シール制作記:失敗と感動、そして一歩前へ

自作シールへの情熱



初めて参加したコミケ。
対面販売という特別な空間のなかで、ファンの皆様と直接お話ししながらお手に取っていただいた数々のグッズ。
その中に、すべて手作業で作り上げた”まさに自作シール”といえるシールもありました。

準備枚数が非常に少なかったこともあり、自作シールはあっという間に完売。
お手に取れなかったお客様が多くいらっしゃり、その点は本当に申し訳ありませんでした。

「もっと作っておけばよかった」
そんな後悔も強く残りましたが、何しろすべてが手作業。
他の準備と並行しながらの量産は難しく、当時としてはあれが精一杯でした。

しかし、後悔と同時に胸の奥から燃え上がってきた想いがありました。
それは――自作シールへのさらなる情熱。
もっと良いものを作りたい。より多くの方に届けたい。

その強い想いが原動力となり次のステップへと足を進めました。

業者印刷の壁


気合は十分だった私たち。
「よし、やるぞ!」と意気込んだものの――早くも壁にぶつかりました。

⓵業者選定
そもそも自作シールって、どこで作ってくれるの?
納期は?価格は?
調べることがたくさんありました。

⓶イラストの準備
ここだけはすでにオリジナルを所持していたため難なくクリア。
前の記事を読んでくださった方ならわかる通り、あの”プロトタイプ”です。

⓷データの作り方
実はここが一番の難関でした。
・透け防止のための「白版」
・カットした際にずれが出ないようにする「塗り足し」
・入稿前に必要な「トンボ」
なじみのない言葉だらけで頭がパンクしそうでした。


⓸素材の選び方
一口に自作シールといっても実にさまざま。
比較的安価なアートタックにするのか、見た目がきらきらのホログラム系にするか…。ここは完全に予算との相談になりました。

通常業務の傍ら、もうとにかく必死で勉強しました。
わからないことだらけで、毎日が試行錯誤の連続でした。

初めての入稿

どうにかここまでこぎつけました。
予算や納期、扱っている素材を比較して印刷業者を決定し、悪戦苦闘しながらも白版(透け防止の下地データ)も無事完成。そしてついに入稿の段階です。

早速、印刷業者の入稿手順を確認します。
これがまた、素人にはなかなかの難関でした。

まずつまずいたのは、データ形式。
「.psd」なのか「.ai」なのか。
普段使っている形式と違う場合は変換が必要で、指示通りに整えないと受け付けてもらえません。ここはしっかり確認しながら進みました。

次にカラーモード。
RGBで作ったデータは基本的に不可のため、CMYKへの変換が必須となります。色味の違いに若干戸惑いながらも四苦八苦してどうにか整えました。

このように、いくつもの確認工程を経てようやく入稿完了。
送信ボタンを押しいた瞬間、体からふわっと力が抜けていくのを感じました。
頑張った自分をほめてやりたくなる瞬間でした。


待ち望んだ”自作シール”

入稿完了し「やっと終わった…」と解放感に包まれたのももつかの間、数時間後に印刷業者から一通のメールが届きました。

「データ不備のため受付できず、お届け日が確定しません。修正のうえ再入稿願います」

再入稿…。
すっかり安心していた私は頭が真っ白になりました。

実はここ、気を付けるべき点なんです。

「入稿完了」=ゴールではないんです。
というのも、商品をカートに入れると「〇日までのデータ確認で、〇日頃のお届けとなります」といった記載があります。ここ、最初の頃は見落としがちです。

納期に余裕があれば問題ないのですが、ぎりぎり入稿となると間に合わない可能性もあります。ここは本当に要注意です。

データ不備って作品にも大きく影響しますので、ここではどういうものがそれにあたるのか、簡単にご説明します。
実際に指摘された不備は、主に次の3つです。

・カラーと白版のデータの大きさのずれ
・塗り足しが基準を満たしておらず、塗りが足りていない
・印刷データがカット枠をはみ出している

上記は、実際私たちがやらかしたデータ不備の一例です。

経験を積むことで指摘はだいぶ減りましたが、当時はもう本当に大変でした。何しろ圧倒的な知識不足。
指摘された内容はわかるものの「じゃあこのデータ、どう直したらいいの?」など毎回パニック。
データ確認メールが来るまでは毎回ドキドキでした。

さて、そんな苦労の末に出来上がったシールがこちらです。

今回は画像の2パターン作成しました。
左:プリズムに直接印刷したタイプ
右:プリズムシートにカラーフィルムを貼り付けたタイプ
となっています。

業者印刷による自作シール。
手にした瞬間、胸が熱くなりました。

初めて目にした時のこの感激は今も忘れられません。
この時の感動が、のちの自作シール制作にあたり大きな原動力の一つとなりました。


一歩前へ

ここまでたどり着くのはとても大変で、反省点も多々ありました。
実際に作ってみて感じたことは「シールの世界は難しい」ということでした。
試行錯誤しどうにか完成へとたどり着いたものの、私が目にした景色はまだほんの一部分。この先には未知の世界が広がっています。

同時に、想いを形にできるこの世界への興味はさらに深いものとなりました。


自作シールの世界には「名刺シール」という文化があります。

特に決まりはありませんので、表も裏も自由に自分の想いを詰め込むことができ、たくさんの方と交流するためのコミュニケーションツールとしてもとても効果を発揮します。

こだわった分だけ広がっていく自作シールの世界。
まだまだ知らないことだらけですが、これからも学び活用することでより多くの人に想いを伝えていきたいと強く感じました。

自作シールはただの趣味ではなく、心に思い描いた世界を自分の手で自由に形にできる表現の一つなのだと、改めて実感しています。

今ようやく踏み出せた一歩。
塗料屋サンライズの挑戦は始まったばかりです。










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