今日ときめいたこと704ーこのドラマが面白い「ムショラン三ツ星」(NHK)
(ヘッダーは、NiEWから引用)
刑務所の食事作りを支える管理栄養士の経験や気づきをまとめた著書「めざせ!ムショラン三ツ星」(黒柳桂子著 朝日新聞出版)を元にNHKがドラマ化したものだ。黒柳さんは、舞台となった岡崎医療刑務所の管理栄養士として今も働いている。前職はイタリアンレストランのシェフであった。
(2026年6月5日付 朝日新聞にも取り上げられている)
ドラマを見ていて、気付かされることが多く、主人公の「食べることの幸せ」を追求する姿に共感する。それは塀の中の受刑者だって同じである。
1話目では鯖の切り身が一部崩れてしまい、全員に同じものが提供できないという理由で全ての形ある鯖の切り身が崩されて供される。見た目にも美味しそうに見えない代物だが平等のルールが優先される。少しでも大きさや量が違うと問題になるのだという。
受刑者1人あたりの一日の食費は約600円。1日あたりのカロリーは、「立ち仕事」をする人は1600キロカロリー。「座り仕事」の人は1300キロカロリーと決められている。主食は米と麦の割合が7対3と決められている。
ドラマでは炊場(すいじょう)と言われている炊事場で当番の受刑者と一緒に調理する。食事作りは刑務作業の一つだそうだ。アルコールを含むみりんは盗み飲みをする受刑者がいるので使えない。バナナは皮からたばこを作れるので使用禁止。でも献立には郷土料理を盛り込んでほしいと指示される。
2話では七夕の日にカレーを作ることになり、彼女の発案で人参を星型に切ることを提案するも却下されそうになる。侃侃諤諤、議論の末、星型人参が許可され、受刑者はちょっと特別なカレーをしみじみ味わう。食事は受刑者に供される前に刑務所の係官が試食をする。
前述の新聞記事には、「『クサいメシ』と言われる刑務所の食事のイメージを変えたかった」という黒柳さん自身の言葉が載っている。
また本の出版元には、「刑務所の食事がおいしくなると雰囲気が良くなる。食事は大事だ」という声も届いているという。
元札幌矯正管区長の中島学さんは、
「刑務所内でも食の果たす役割は大きい。食べることに向き合うことは生きる力の土台を育てる行為だ」と言っている。
今夜は3話目である。ドーナツを作るエピソードのようだ。
