【リリース前公開】アプリは「作って終わり」ではない。日本のApp Store分析を、もっと身近にする「ASO Japan」
アプリを完成させ、審査に提出し、ようやくApp Storeに公開する。
個人開発者にとっても企業にとっても、ここまでたどり着くだけで大仕事です。
しかし、公開はゴールではありません。
本当の勝負は、そこから始まります。
どれほど便利で、丁寧に作り込んだアプリでも、必要としている人に見つけてもらえなければ、その価値は届きません。
そこで重要になるのが、ASO(App Store Optimization/アプリストア最適化)です。
今回、日本のApp Storeに向けたASO分析を、iPhoneだけで手軽に始められるアプリ「ASO Japan」を開発しました。

現在、App Storeでの公開に向けて準備を進めています。
ASOとは「検索される理由」を設計すること
ユーザーは、必ずしもアプリ名を知っているわけではありません。
「メモ」「家計簿」「写真加工」「動画編集」のように、自分の目的を表す言葉でApp Storeを検索し、その結果に表示されたアプリからインストール候補を選びます。
Appleも、App Storeの検索結果は、アプリ名・サブタイトル・キーワード・カテゴリなどとの関連性に加え、ダウンロード、評価、レビューなど複数の要素をもとに決まると説明しています。
また、キーワードは検索結果でアプリを見つけてもらううえで重要だと案内しています。
つまり開発者には、「何を作るか」だけでなく、次の視点も必要です。
・ユーザーは、どんな言葉でこの機能を探すのか
・その言葉には、どれくらいの需要がありそうか
・上位には、どれほど強い競合がいるのか
・大きなキーワードだけでなく、狙える複合語はないか
・公開後、自分のアプリの検索上の位置は変化しているか
ASOは、説明文へ人気の言葉を並べるだけの作業ではありません。
ユーザーの目的を理解し、アプリの価値と検索される言葉を一致させ、その結果を継続的に確認する改善活動です。
日本の開発者が、すぐ使えるASO分析アプリを
海外には専門的なASOサービスがいくつかあります。
しかし、多機能な分だけ操作が複雑だったり、英語中心だったり、月額料金が必要だったりして、個人開発者が最初の一歩を踏み出すには少し重いことがあります。
一方、日本のApp Store市場に焦点を当て、キーワード分析から自分のアプリの順位確認までをiPhone内で完結できる一般向けアプリは、私が調べた範囲では、まだ非常に少ない状況でした。
そこで「専門家だけのASO」ではなく、初めてアプリを公開する人でも、次の改善行動をすぐに決められる道具を目指してASO Japan市場を作りました。

キーワードを入力すると、狙い目をひと目で確認
ASO Japanでは、調べたいキーワードを入力すると、次の情報を見やすく表示します。
・検索需要
・競合難易度
・狙い目スコア
・総合評価
・関連キーワード
・関連アプリの順位
たとえば需要が高くても、レビュー数の多い強いアプリが上位を占めていれば、正面から競うのは簡単ではありません。
その場合は関連キーワードを確認しながら、より具体的で、ユーザーの目的に近い複合語へ絞り込めます。
重要なのは、単に「検索数が多そうな言葉」を選ぶことではありません。
需要と競争のバランスを見て、自分のアプリが価値を届けられる場所を探すことです。
※ASO Japanが表示する需要・難易度・狙い目は、Appleの公開データをもとに算出した独自の相対推定値です。
※Appleが公表する実測検索ボリュームではなく、掲載順位やダウンロード数を保証するものではありません。


関連アプリを順位順に見て、市場を知る
キーワードを分析した後は、その検索に関連するアプリを順位順に確認できます。
アプリ名、開発元、評価、レビュー数などを比較することで、その市場で支持されているアプリの傾向が見えてきます。
競合分析は、他社をまねるために行うものではありません。
ユーザーがすでに評価している価値を理解する。
まだ十分に満たされていないニーズを探す。
そして、自分のアプリが選ばれる理由を明確にする。
そのために行うものです。
「マイアプリ」で、公開後の改善を続ける

ASO Japanには、自分のアプリを登録する「マイアプリ」機能があります。
App Storeに公開されている自分のアプリを登録し、追跡したいキーワードを設定すると、そのキーワードでの検索候補順位を確認できます。
現在の位置を記録するだけでなく、次のような分析もできます。
・追跡中のキーワード数
・キーワードごとの検索候補順位
・これまでに確認された最高順位
・自分のアプリが強いキーワード
・これから伸ばせそうなキーワード候補
・キーワードごとの需要、難易度、狙い目
アプリ名や説明文から、新たなキーワード候補を発見する機能も搭載しました。
一度キーワードを設定して終わりではありません。
タイトル、サブタイトル、キーワード、スクリーンショット、そしてアプリそのものを改善する。
その結果を確認して、次の仮説を試す。
ASO Japanは、この小さな改善サイクルを続けるためのダッシュボードです。

順位が上がったら通知で確認可能
マイアプリに登録したキーワードは、手動で順位を確認できます。
さらに、無料の自動チェックを有効にすると、iOSが許可したタイミングで順位を確認し、検索候補順位や競合順位の上昇を検出した場合にローカル通知で知らせます。
毎日アプリを開いて、すべてのキーワードを一つずつ検索する必要はありません。
自分のアプリに変化があったとき、次の改善を考えるきっかけを受け取れます。
※バックグラウンドでの実行時刻はiOSが決定するため、毎日同じ時刻の確認を保証するものではありません。
アカウント登録なし。分析履歴は端末内に保存
ASO Japanは、日々の開発に無理なく取り入れられることを大切にしています。
・アカウント登録不要
・有料サブスクリプションなし
・検索履歴や登録アプリは端末内に保存
・無料の自動チェックとローカル通知に対応
・日本語で直感的に使えるUI
サーバーへ個人の分析履歴を保存する仕組みに依存せず、必要なときにiPhoneで確認できる設計です。
一部の検索時には広告を表示し、関連アプリの詳細をさらに見る際は、任意でリワード広告を視聴できる形にしています。
基本的な分析や最初の検索結果は、無料で利用できます。

ASOは、大企業だけのものではない
広告予算が大きくない個人開発者ほど、
「自然に見つけてもらうための設計」は重要です。
アプリの公開直後は、知名度もレビューもありません。
その状態で非常に競争の激しいキーワードだけを狙っても、検索結果の中で存在を知ってもらうのは簡単ではありません。
だからこそ、自分のアプリを本当に必要としている人が検索する、具体的な言葉を見つける必要があります。
企業にとっても、ASOはリリース直前だけの作業ではありません。
市場やユーザーの言葉は変わり、競合アプリも更新され続けます。
公開後のデータを見ながら、プロダクトと伝え方を継続的に改善することが大切です。
Appleは「プロダクトページの最適化」という仕組みも提供しています。
アイコンやスクリーンショットなどをテストし、より高いエンゲージメントにつながる表現を検証できる機能です。
参考:Apple「プロダクトページの最適化」
ASOは、キーワードだけを考える作業ではありません。
競合、アイコン、スクリーンショット、説明文、レビュー、そしてアプリ体験までをつなぐ改善活動です。
良いアプリが、見つからないまま終わらないために
日本には、個人や小さなチームが作った優れたアプリが数多くあります。
それでも、開発に力を使い切り、公開後に「どう届ければいいのか分からない」と悩むケースは少なくありません。
ASO Japanが目指すのは、数字を眺めるだけの専門ツールではなく、開発者が次の一手を決められるアプリです。
どんな言葉で探されたいのか。
その市場には、どんな競合がいるのか。
自分のアプリは、今どこにいるのか。
次に何を変えるべきなのか。
これらを一つずつ可視化し、「作る」と「届ける」の間にある距離を縮めます。
ASO Japanは現在、App Storeでのリリースに向けて最終準備中です。
企業・個人を問わず、App Storeでアプリを届けるすべての開発者に使っていただける基本無料アプリを目指しています。
公開時には、あらためて使い方とダウンロード先をお知らせします。
良いアプリを、必要としている人へ。
そのための分析を、もっと身近に。

「ASO Japan」を、どうぞよろしくお願いします。
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