25歳だもん、たかだか。
起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。
「 お母さんが亡くなった一年半前 ——— 当時、私23歳だった 」
『 そっか。23歳か 』
『 一年半前ってまだ、23歳なんや 』
そんな話を、彼としていた。
私は、2024年1月23日に、唯一の家族であった母を亡くした。
当時23歳。
世の中にはもっと若く、幼くして、大切な人を亡くしている人もいる。
歳を重ねているからと言って、死の重みが変わるわけでもないけれど。
私は、当時23歳という背中で、たった一人でそれを背負った。
それは、私には、あまりにも重すぎる現実だった。
あれから一年と半年 ————— 。
私は変わった。
死生観も、目の前の景色の映り方も、生活も。
変わったことに良し悪しなんてない。
ただ、変わってしまった。変わらざるを得なかった。
そう言うほうが適切な気がする。
私は、今の25歳という年齢と、自分の在る姿に決して満足はしていない。
確実に狂ったから。
だって、思わないじゃん。
23年分の人生の棚卸しをした本まで出版して、これでようやく過去の数々にピリオドを打てたと思ったのに。
再出発だと思ったのに。
その矢先に、過去以上に特大の絶望が訪れるなんて、思わないじゃん。
それでも私ってば健気でね。
いつだって必死に、目の前の現実に負けじとぶつかり続けた。
至らないながらも精一杯に、指の先まで力を抜かないでしがみついている。
今も。
できないよ、今も。感情をコントロールすることは。
できないよ、今も。人並みに働いて“普通”に生きることは。
できないよ、今も。過去をなかったことや、美談にすることは。
だって、25歳だもん、たかだか。
80年生きるとすれば、4分の1と少しが終わっただけ。
まだまだベイビーだよ。
今が一番若くて、幼くて、無知で、馬鹿。
でも、私はどんな状況に立たされても絶対に逃げも隠れもしないし、人生の舵だけは誰にも渡していない。
幾つかの絶望と、たくさんの伸びしろと、頑固さ。
橋本なずな、25歳。
それが私。
そんな私。
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