📚毎月1冊アガサ・クリスティ読了記録|『殺人は容易だ』『予告殺人』|32ヶ月目
2023年1月から、毎月1冊アガサ・クリスティ作品を読んでいます。
毎月その面白さに驚かされており、私の大切なルーティン・ちょっとした生きがいになっています。彼女の全作品を読むのが目標です。
進捗はこんな感じ▼
2023/1 鏡は横にひび割れて
2023/1 カーテン
2023/2 ひらいたトランプ
2023/3 スタイルズ荘の怪事件★
2023/4 アクロイド殺し★
2023/5 春にして君を離れ
2023/6 オリエント急行の殺人★
2023/7 そして誰もいなくなった★
2023/8 五匹の子豚
2023/8 ナイルに死す★
2023/10 雲をつかむ死
2023/11 杉の柩
2023/12 三幕の殺人
2024/1 なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
2024/3 ビッグ4
2024/3 ポケットにライ麦を
2024/4 パディントン発4時50分
2024/5 終りなき夜に生れつく
2024/7 招かれざる客
2024/8 ABC殺人事件
2024/9 火曜クラブ
2024/10 ポアロ登場
2024/11 牧師館の殺人
2024/12 書斎の死体
2025/1 動く指
2025/2 黄色いアイリス
2025/3 検察側の証人
2025/3 秘密機関
2025/5 NかMか
2025/6 ゴルフ場殺人事件
2025/6 ポアロとグリーンショアの阿房宮
2025/7 殺人は容易だ
2025/8 予告殺人
継続32ヶ月、通算33冊になりました
このライフワークに関して、2ヶ月前にこんなnote▾を書きました。
想像を超えてたくさんの方に読んでいただき、全国のクリスティ好きの方とお話しできてすごく嬉しかったです。
しかしこれを書きながら「まとめてレビュー書くのめちゃくちゃ大変……!」と思いました。
読んだら一応、どこかしらには感想をメモしておくのですが、いざレビューをnoteにまとめようとするとどこに書いたかも、内容や感動の記憶も、なんとなく薄れちゃっていて。
結局、多くの作品を再読しながら書きました(そのせいで、ポアロシリーズ以外のまとめ記事も一向に書き終わらない😂)。
再読自体は大変贅沢な体験になって、それはそれでたのしいです。
だけど、せっかくコンスタントに読んでいるんだから、逐一noteにしておく方がいいのでは、とも思いました。
ということで、月末に「今月のアガサ・クリスティー」というnoteを書くことにしました。
今回は2025年7、8月の2ヶ月分。
『殺人は容易だ』『予告殺人』の2冊のレビュー&おすすめポイントを紹介します(月イチと言いながらいきなり2冊紹介なの、どうも美しくないですが笑)。
ネタバレは極力しないよう努めますが、匂わせにはなってしまうかもです。
未読の方はご留意の上、お読みくださいませ。
なお、全作品読破は早川書房さんの「クリスティー文庫」をベースに読み進めてます。
作品名に併記した数字は、このシリーズの通し番号。原題と発表年も、自分用メモ&ご参考までに併記しています。
79 殺人は容易だ/Murder is Easy(1939)
植民地帰りの元刑事・ルークは、ロンドンへ向かう列車で感じの良い老女に出会う。彼女は自分の村でひそかに起きている連続殺人の真相を、警視庁に訴えようとしていた。しかし彼女はその日、交通事故で命を落としてしまう──
・久々にノンシリーズ(主人公がポアロやマープルなど特定の探偵ではない独立作品)を読みました。植民地からイギリスに帰ってきた元刑事・ルークが探偵役。
ノンシリーズは作品ごとにトーンが全然違うところが楽しみポイント。ダークだったり、もはやホラーだったり、恋愛小説だったり。
本作はしっかりめなミステリー。まあまあな人数の人が死にます。随所に現れる「容易=easy」という言葉の反復がおしゃれかつ怖かったです。犯人の動機やキャラクターはすごく好きでした!
・ホイットフィールド卿という成り上がりおじさんが出てくるんですが、この人の描写がとても光ってました。自分の好きなことしか眼中になく、貧しい出自にコンプレックスがあるという設定。その子供っぽさや卑屈さが言動の端々で表されていました。
ポチャポチャしたバーコード頭の、感情が全部顔に出ちゃうおじさんをイメージしてたけど、この前NHKでやってたドラマでは、スラッとして狡猾そうな感じになってた。もっと憎めない感じだと思ってます。
・中盤、とある共通点をもつ人々への疑惑をルークが検討するくだりがあるんですが、やや長すぎて飽きた。ミスリードだよ〜って分かるようにあえて丁寧に書いてくれてるんだと思うんですが。
・最初の交通事故、つかみ&仕掛けとして大事な出来事ですが、だいぶ賭けな気が……汗。交通事故に見せかけて…ってパターンは、現代だったらドラレコや防犯カメラがあるから逃げきれなさそうです。時代を感じる。そこがいい。
・あるあるな恋愛感情のめんどくささやもつれが、クリスティの世界では自然に殺人につながっていくので怖いです笑。ルークも恋します。

38 予告殺人/A Murder is Announced(1950)
「殺人をお知らせ申し上げます」。新聞に載った衝撃の広告に湧き立つ村人たち。興味津々に指定の場所・時刻に集まると電気が消え、突然謎の男が侵入してくる。そして響く銃声。明かりが点くとその男は撃たれて死んでいた──
・マープルもの長編第4作。有名作品ですが、初めて読みました!噂に違わず、面白かったです。
・犯人は途中で「この人しかいない」と分かったんですけど、その正体や動機には気付けず笑。ちゃんと驚かされました。
・登場人物が多く、しかも仮の姿で暮らしてる人が大量発生。複雑ですが、誰が誰なのか推理するのが楽しいです。キャラを覚えるの苦手な場合は名前と関係性をメモしながら読むことをオススメします。
・ただ実は、とある人物の言ってることがよく分かんなくてめちゃくちゃ読み進めにくかった……。でもそれこそが鍵でした。頑張って読む&二度読む楽しさがあります!
・英語で読む方が騙される可能性高い気がするし、英語に通じていると謎解きに成功しやすくなるかも。というわけで、英語得意な人には特にオススメしたい作品。原文で読めるならそちらをぜひ!
・犯人に結構同情しちゃいました。でもマープルもといクリスティは「そういうのはダメですね」とバッサリ。人の命の扱い方に関する一線の引き方が好き。
・「殺人をお知らせ申し上げます。明日18:30」と地方紙の広告欄に載っただけで、指定の場所・時刻に村人がワイワイ集まってくるんですが、わたしだったら「明日〜?めんどいな」で多分行かないなと思った笑。行ったばっかりに……になるミステリー世界、フットワークの軽い人は要注意ですね。

こんな感じで毎月紹介noteを書いていけたらと思ってます。
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