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講義10|レーザー・美肌治療――「肌をきれいにする治療」をひとまとめにせず知ろう


こんしは!

AllA / All Atelier / オールアトリエへようこそ!

今回の生徒は、オール・ドメディア / Owl Dmedia
講師は、姉魅シスターぺ / Anemi Sisterpeです。

オール・ドメディア「シスターぺ先生! 前回はヒアルロン酸とボトックスについて学びましたよね。今回は“レーザー・美肌治療”! レーザーを当てれば肌が全部きれいになる……みたいな感じですか?」

姉魅シスターぺ「そこを最初に整理しましょう。“レーザー治療”といっても、全部が同じ目的・同じ仕組みではありません。それに、“美肌治療”という言葉もかなり広いんですよ」

オール・ドメディア「二重整形や鼻整形と同じで、名前だけでは中身がわからないんですね」

姉魅シスターぺ「その通り。今回は特定の治療をおすすめするのではなく、レーザーや光を使った美容医療をどう見ればいいのか、その基本を学びましょう」


今回の講義

今回のテーマは、**「レーザー・美肌治療」**です。

美容医療の広告では、

「シミ治療」
「レーザー」
「IPL」
「肌をきれいに」
「美肌治療」

といった言葉をよく見かけます。

一見すると全部同じ「肌をきれいにする治療」に見えますが、実際には、何を対象にするのか、どんな機器を使うのかによって考え方が変わります。

たとえば、日本形成外科学会では、しみに対するレーザー治療について、原因となるメラニンを標的として照射する治療が紹介されています。レーザー照射後には、しみの部分が一時的に濃く見えることなども説明されています。

オール・ドメディア「レーザーって、“肌をなんとなくきれいにする光”じゃなくて、狙うものがあるんだ!」

姉魅シスターぺ「そうなんです。そして、肌の状態によっては同じようにレーザーを使えばいいわけではありません」

今回は、

レーザーとは?
美肌治療とは?
シミにも種類がある?
レーザーとIPLは同じ?
受ける前に何を見る?

という順番で整理していきます。


今回できるようになること

今回の講義を終えるころには、

  • 「レーザー治療」を一種類の治療だと思わなくなる

  • 美肌治療という言葉が広い表現だと理解できる

  • 肌の悩みによって治療の考え方が違うとわかる

  • レーザーとIPLを同じものとして扱わなくなる

  • 「強い治療ほど効果的」と単純に考えなくなる

  • 効果だけでなく、副作用や治療後の経過を確認する意識を持てる

  • 自分で施術名を決めつけず、肌の状態を診てもらう大切さを理解できる

ようになることを目指します。

オール・ドメディア「今日は“レーザーの名前暗記大会”じゃないんですね!」

姉魅シスターぺ「はい。機械の名前を全部覚えるより、肌の悩みと治療方法をいきなり結びつけないことのほうが大切です」


重要ポイント

1.「美肌治療」は一つの治療の名前ではない

まず知っておきたいのが、

「美肌治療」という一つの決まった医療行為があるわけではない

ということです。

美容医療では、シミや色素、肌の見え方など、さまざまな悩みに対して治療が行われています。

そのため、

「肌をきれいにしたいからレーザー!」

と最初から方法を決めるのではなく、

何が気になっているのか

を整理するところから始めます。

オール・ドメディア「“美肌になりたい”だけだと、まだざっくりしすぎなんですね」

姉魅シスターぺ「そうですね。“どこが、どう気になるの?”まで一歩深く考えてみましょう」

たとえば、

「色が気になる」
「特定のしみが気になる」
「肌全体の見え方が気になる」

では、相談内容が違います。

まず悩みを具体的にすることが、美肌治療を知る第一歩です。


2.レーザーは「狙うもの」に合わせて使われる

レーザー治療では、特定の波長の光を利用して対象へ働きかけます。

しみの治療では、日本形成外科学会が、メラニンを標的としてレーザーを照射する方法を紹介しています。

オール・ドメディア「じゃあ、レーザーは全部の肌悩みを一気に消してくれるものじゃないんだ」

姉魅シスターぺ「そう考えないことが大切です。何を対象にした治療なのかによって、使用する機器や条件も変わります」

美容医療を調べると、

「ピコ」
「Qスイッチ」
「フラクショナル」

など、いろいろな言葉に出会うことがあります。

でも初心者の段階では、全部暗記しなくてOKです。

まず、

レーザーにも種類があり、目的によって使い分けられる

と覚えておきましょう。


3.「シミなら全部レーザー」ではない

ここはかなり重要です。

見た目には同じような「茶色い部分」に見えても、医学的には同じものとは限りません。

特に美容医療診療指針では、肝斑について、レーザーやIPLを最初から単独で使うのではなく、遮光や外用・内服などの保存的治療を行い、十分な効果が得られない場合の併用療法として弱く推奨されています。施術者が機器の特性を理解し、十分な説明と同意のもとで治療する必要性も示されています。

オール・ドメディア「えっ、“シミっぽいからこのレーザー!”って自分で決めないほうがいいんですね」

姉魅シスターぺ「そうです。まず何なのかを診てもらうことが大切ですね」

SNSの症例写真を見て、

「自分もこれと同じ!」

と思っても、写真だけで医学的に同じ状態だとは判断できません。

だから、

悩み → 自己診断 → 施術決定

ではなく、

悩み → 診察・相談 → 選択肢を知る → 判断

という流れを意識しましょう。


4.レーザーとIPLも「同じ光治療」ではない

美容医療では、レーザーと一緒にIPLという言葉を見ることがあります。

どちらも光を利用する治療ですが、同じものではありません。美容医療診療指針でも「レーザーおよびIPL」と分けて記載され、それぞれの機器特性や照射条件を踏まえて治療を検討する必要があるとされています。

オール・ドメディア「“光を当てる=全部レーザー”じゃないんですね!」

姉魅シスターぺ「そうなんです。この講義では、そこまでわかれば十分です」

広告を見るときも、

「レーザーっぽいから全部同じ」

ではなく、

何という治療なのか?
何を目的にしているのか?

を見るようにしましょう。

名前が似ていても、仕組みや目的まで同じとは限りません。


5.「強いレーザー=良い治療」ではない

オール・ドメディア「でも先生、どうせやるなら強いレーザーのほうが一気に効きそうな気がします!」

姉魅シスターぺ「その“強いほど良い”という考え方にも注意です」

美容医療では、

強い刺激を与えれば、それだけ良い結果になる

とは限りません。

肌の状態、対象となる症状、機器の特徴などを考えながら治療条件が決められます。美容医療診療指針でも、レーザーやIPLについて、機器の特性を理解したうえで照射条件を検討する必要性が示されています。

つまり、

「一番強いやつください!」

ではなく、

「自分の場合、なぜこの方法なのか?」

を確認することが大切です。

美容医療はゲームの攻撃力ではありません。

数字が大きい、刺激が強い、変化が派手――それだけで優れているとは判断できないのです。


6.レーザーにも治療後の変化やリスクがある

レーザーというと、

「切らないから気軽」

というイメージを持つかもしれません。

ですが、レーザーも医療です。

日本形成外科学会では、しみに対するレーザー治療後に患部が一時的に濃く見えることや、治療後の経過について説明しています。

また厚生労働省は、美容医療全般について、効果だけではなく、副作用、合併症、後遺症、痛みなどのリスクを説明してもらい、「効果とリスクのバランス」に納得してから判断するよう呼びかけています。

オール・ドメディア「レーザーなら翌日から絶対何も起きない、みたいには考えないんですね」

姉魅シスターぺ「そうですね。治療によって経過は違います。だから事前説明がとても重要なんです」

確認したいのは、

施術直後はどうなる?
どんな副作用が考えられる?
日常生活で気をつけることは?
何回くらいの治療を想定している?

といったことです。


7.「この治療を受けたい」より「この悩みを相談したい」

ネットで調べ続けていると、

「自分には絶対このレーザーが必要!」

と思ってしまうことがあります。

でも、自分で施術名まで決めてから相談する必要はありません。

オール・ドメディア「“○○レーザーをください!”じゃなくてもいいんだ」

姉魅シスターぺ「もちろんです。“ここが気になる”を伝えるところからで大丈夫ですよ」

厚生労働省も、施術を受ける前に、ほかの施術方法や選択肢についても効果・リスク・費用などを比較して説明を受け、自分自身で選択することを勧めています。

だから、

「私はこのシミが気になっています」
「肌のこの部分について相談したいです」

と伝えたうえで、

「どんな選択肢がありますか?」

と聞く。

これが、情報に振り回されにくい考え方です。


今回のまとめ

今回は、レーザー・美肌治療について学びました。

今日の重要ポイントは、

① 「美肌治療」は一つの施術ではない
② レーザーには種類があり、目的によって使い分けられる
③ シミに見えても、すべて同じ治療をするわけではない
④ レーザーとIPLは同じものではない
⑤ 強い治療ほど良いとは限らない
⑥ レーザーにも治療後の変化やリスクがある
⑦ 施術名を決めつけず、まず自分の悩みを相談する

ということです。

オール・ドメディア「“レーザーで美肌!”ってすごく一言でまとめてたけど、実際はいろんな判断があるんですね」

姉魅シスターぺ「そうなんです。今日のゴールは、レーザーの名前を全部覚えることではありません。“肌の状態によって治療の考え方が違う”と理解できればバッチリですよ」


1分ワーク

紙やスマホのメモに、

「美肌になりたい」を具体的にすると?

と書いてみましょう。

その下に、自分なら何が気になるか一つだけ書きます。

たとえば、

「色が気になる」
「特定のしみが気になる」
「肌全体の見え方が気になる」

など。

そして最後に、

「その悩み=すぐ施術名を決めない」

と書いてください。

今回は、大きな悩みを具体化してから、選択肢を考える練習です。


ミニクイズ

Q.レーザー・美肌治療について最も適切な考え方はどれでしょう?

A.レーザーは強いほど効果が高いので、一番強いものを選ぶ
B.シミに見えれば、すべて同じレーザーで治療する
C.肌の状態や目的によって治療が違うため、まず自分の悩みを相談する

……

正解は、

C!

オール・ドメディア「よし! “施術を自分で決める前に、まず何が気になるのか整理する!”」

姉魅シスターぺ「大正解です。そして効果だけでなく、リスクやほかの選択肢も聞くことを忘れないでくださいね」


次回予告

次回、講義11のテーマは、

「医療脱毛と美容脱毛」

です。

オール・ドメディア「脱毛って、クリニックとサロンがありますよね。あれって何が違うんだろう?」

姉魅シスターぺ「そこを次回しっかり整理しましょう。“脱毛”という同じ言葉でも、医療機関で行われるものと美容サービスでは考え方が違います」

Chapter 2もいよいよ最後!

次回は、医療脱毛と美容脱毛の違いを知って、広告の言葉に振り回されずに考える力を身につけていきます。

それでは、次の講義でお会いしましょう!


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