羽ばたく前の静かな決意
──ライラックニシブッポウソウ・シャルメナ
羽を広げるたび、胸の奥が少しざわつく。
ライラックニシブッポウソウのシャルメナは、その感覚をごまかさずに受け止めていた。
踊りは嫌いじゃない。
むしろ、好きだ。
でも最近は、動くほどに不安が増えていく。
「上手くなりたい」という気持ちより、
「ちゃんと届いているだろうか」という問いが、
何度も心に浮かんでくる。
キゴシタイヨウチョウのピカローザは、
軽やかに羽を揺らしながら言った。
「迷ってるってことはさ、もう“見せる”場所から一歩進んでるってことだよ」
その言葉に、シャルメナはうまく返事ができなかった。
本音は、まだ誰にも話せていなかったから。
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