6月1日_空に掲げて
【140字小説】
クン、と鼻から息をした。生ぬるい風が鼻腔をくすぐる。朝のような夜のような、晴れのような雨のような、どちらにもならない匂いだった。私は両手を空に上げ思い切り背を反らした。体の中にある全ての私が一人ひとり伸びをするように全力で伸びた。するとポツリと雨が振り、私は空に掲げた手を降ろす。
【140字小説】
クン、と鼻から息をした。生ぬるい風が鼻腔をくすぐる。朝のような夜のような、晴れのような雨のような、どちらにもならない匂いだった。私は両手を空に上げ思い切り背を反らした。体の中にある全ての私が一人ひとり伸びをするように全力で伸びた。するとポツリと雨が振り、私は空に掲げた手を降ろす。