「あと100分!」子どもと大人では違う、時間の感覚
「早くしなさい!」
「あと5分しかないよ!」
「もう時間だよ!」
子育てをしていると、一度は口にしたことがある言葉ではないでしょうか。
でも、先日ふと思いました。
もしかしたら子どもには、私たちが思っている時間は、まだ存在していないのかもしれない。
そう感じた出来事がありました。
消えて行く時間
子どもの朝の支度が思ったより早く終わり、少し時間に余裕がありました。
「少しならいいよ。」
そう伝えると、子どもは嬉しそうに絵を描き始めました。
ところが、気づけば登校時間ギリギリ。
声をかけても「わかった〜」と、聞いているのかいないのか?という返事。
絵の世界に入り込んでいて、私の声はほとんど届いていませんでした。
大人でも、本を読んだり仕事に集中したりしていると、「もうこんな時間?」と思うことがありますよね。
子どもも同じ。
夢中になると、時間はどこかへ消えていきます。
絵を描く。
ブロックを組み立てる。
好きな遊びに没頭する。
そんな時間は、時計もカレンダーも存在しないかのように、目の前のことだけに集中しています。
「あと5分だよ。」
そう伝えても、聞こえていないことすらあります。
それだけ目の前のことに夢中になれるのは、とても素敵な力です。
でも、学校へ行く直前のように、次の予定が決まっている場面では、なかなか切り替えられず困ってしまうこともあります。
「あと100分!」
もう一つ、思わず笑ってしまった出来事があります。
子どもが、「あと100分たったら」と言うことがあります。
「100分って、長くない?どれくらいかわかってる?」
そう聞くと、本人もよくわかっていない様子。
子どもの中では、「100」という数字は、
「たくさん」「けっこう長い」
という曖昧なイメージの象徴のようです。
実際の100分という時間の長さとは結びついていません。
大人にとって時間は、予定やスケジュールと結びついた具体的なものです。
でも子どもにとっては、まだただの数字の一つ。
同じ「時間」という言葉を使っていても、見えている世界はまったく違うのだと気づかされました。
子どもの時間対策
この感覚の違いに気づいてから、伝え方を変えてみました。
一つ目は、親が時間を決めるのではなく、本人に決めてもらうこと。
「あと何分やる?」
そう聞いて、自分で時間を決めてもらいます。
親から一方的に区切られるよりも、自分で決めた時間の方が納得しやすく、「約束を守ろう」という気持ちも生まれるようです。
二つ目は、タイマーを使うこと。
夢中になっていると、声だけでは耳に入りません。
だからこそ、目で見える、音で知らせる仕組みを使います。
タイマーが鳴ることで、「もう終わりなんだ。」と、自分で切り替えるきっかけになります。
時間を守らせることよりも、自分で時間を感じ、切り替える力を育てること。
その方が、子どもにとって大切なのかもしれません。
違う時間の流れ
子どもと大人では、時間の流れ方が違います。
今週は、大人の
「時間に追われる人」
「時間を持て余す人」
そんな時間の感じ方について書いてきました。
子どもを見ていて思うことがあります。
時間の感じ方は年齢によっても違うということです。
私たちは「みんな同じ24時間を生きている」と考えがちですが、実際には同じ24時間でも、その感じ方は人それぞれ。
子どもには子どもの時間があり、大人には大人の時間があります。
だからこそ、大人の感覚だけで「早く」「まだ?」と伝えてしまうと、お互いにすれ違ってしまうことがあるのかもしれません。
子どもの「あと100分!」という一言は、時間の不思議を改めて教えてくれました。
同じ24時間でも、その感じ方は人それぞれ。
子どもの時間。
大人の時間。
その違いを知るだけで、「早くしなさい!」という言葉が少し減るのかもしれません。
あなたのお子さんや、身近な子どもたちが、時間を忘れて夢中になっていたのは、どんな瞬間でしたか?
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子どもたちを笑顔に、たくさんのママを笑顔にしていきます。