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Vol.1|網膜と視床 ─ 光の入口

【詩】
ひとすじのが、
目の奥に届くとき。
それは景色ではなく、
「ここにいる」という存在の合図だった。
私たちが「見る」とき、最初に光を受け取るのは網膜です。
網膜は、ただ映像を写すスクリーンではありません。
光を電気信号に変換し、視床へと送る“翻訳装置”です。

視床脳の中心にあり、五感のほとんどを振り分ける中継点です。
ここで光の信号は選別され、「何を優先して見るか」が決まります。

疲れているときや、不安が強いとき、視床は過敏になります。
そのとき、人は「見えているのにぼんやりする」
「光がまぶしすぎてつらい」と感じるのです。
逆に、視床が落ち着いていると、光は静かに存在の奥に届き、安心感とともに“見える”ことが始まります。

──網膜と視床は、ただの入口ではなく、
存在を迎え入れる扉」そのものなのです。


 次回予告

  • Vol.2|後頭葉視覚野 ─ 形が「現実」になる場所

  • Vol.3|扁桃体と海馬 ─ 感情と記憶に結びつく視覚

  • Vol.4|前頭前野 ─ 解釈としての視覚

  • Vol.5|身体と視覚 ─ 姿勢・呼吸との共鳴

  • Vol.6|“見える脳”が共鳴を始めるとき

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