商社マンが語る:総合商社のリアルな給与事情|「30代で年収1,000万円」はもう古い?中の人が解説
これから就職活動を控えている商社志望の学生さん。 そして、総合商社への転職を考えている社会人の方。
この記事は、そんなあなたにこそ読んでほしい内容です。
「お金の話をするのは品がない」
そう感じる空気が、この社会にはまだ残っている気がします。でも、お金は自己実現や生活設計を考えるうえで、絶対に避けて通れないテーマです。きれいごとだけで生きていける人は、そう多くありません。
私は総合商社で働いています。この記事では、ネットの平均年収ランキングだけでは見えてこない、総合商社のリアルな給与事情を、できる限り正直にお伝えしていきます。
第1章 「平均年収ランキング」を見て、あなたはどう思いますか?
就活サイトや転職情報サイトを見ていると、必ずと言っていいほど上位に顔を出す業界があります。そう、総合商社です。
「めちゃくちゃ高い……」
多くの人が、そう感じるのではないでしょうか。
実際、この数字はある程度正しいものです。ただ、実際に中で働いている感覚から言うと、就活サイトなどでよく紹介される「30代の平均年収」に対して、体感ではその1.3倍程度の水準になっているケースも珍しくありません。これはあくまで筆者個人の実感であり、会社や部署、年度、個人の評価によって大きく変わることは先にお伝えしておきます。
なぜ、ネットの情報と体感にこれほどのズレが生まれるのか。その理由は、次の章で数字とともに見ていきます。
第2章 有価証券報告書から見る「総合商社7社」の給与水準
総合商社の平均給与は、各社が公開している有価証券報告書に記載されています。ここでは、直近で確認できる2025年3月期のデータを中心に整理します(数字は各社公式の有価証券報告書等をもとにしており、年度によって変動します)。
会社名平均年収(2025年3月期)平均年齢三菱商事約2,033万円―三井物産約1,996万円―伊藤忠商事約1,800〜1,804万円―住友商事約1,520〜1,744万円―丸紅約1,469万円―豊田通商約1,320万円43.1歳双日約1,274万円―

見ての通り、5大商社と呼ばれる三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅は、いずれも平均年収1,500万円を超えています。中でも三菱商事・三井物産の2社は、すでに2,000万円前後の水準に達しています。
そして5社平均で見ると、2021年3月期は1,467万円だったところから、2025年3月期には1,857万円まで上昇しているというデータもあります。この4年間だけで、平均400万円近く伸びている計算です。
「商社は毎年給料が上がり続けている」
そう言いたくなる数字ですが、これは資源価格や為替、各社の業績によって変動するものであり、右肩上がりが今後も保証されているわけではありません。この点は、後の章で改めて触れます。
さて、ここまでは「調べればわかる」情報です。
ここから先は、実際に総合商社で働いているからこそ分かる「給与明細には表れないリアル」について書いていきます。
なぜ、ここまで高い給料を払い続けられるのか。30代で年収1,000万円という数字は、今の商社にとって本当に「壁」なのか。年収2,000万円の生活とは、実際どんなものなのか。そして、高年収の裏側にあるリスクとは何か。
実際に働いてみると、ネットの年収情報だけでは見えてこない世界があります。ここからが本題です。
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