私を輝かせるのは、ハイブランド品ではなかった
以前の私は、ハイブランド品を持っている女性がとても素敵に見えていました。
上質なバッグを持ち、さりげなくジュエリーを身につけている女性を見るたびに、
「私もいつか、あんな素敵な女性になりたい」
そう思っていたのです。
だから憧れのバッグを買ったこともあるし、少し背伸びをしてアクセサリーを手に入れたこともありました。
もちろん今でもハイブランド品は素敵だと思います。
丁寧に作られたものには魅力があるし、持つだけで気分が上がるのも事実です。
実際、今でも欲しいと思うことはあります。
でも、若い頃と今とでは、その気持ちが少し違うのです。
昔は、ハイブランド品を手に入れれば、もっと素敵な自分になれる気がしていました。
ブランド品を持つことで、自信が持てる気がしたし、理想の女性に近づけたような気持ちになれたのです。
けれど、その高揚感は意外と長く続きませんでした。
しばらくすると、また別の何かが欲しくなる。
そしてまた新しい憧れを見つける。
そんなことを繰り返していました。
今振り返ると、当時の私はブランド品そのものが欲しかったというより、自信が欲しかったのかもしれません。
自分に自信がないから、ブランドの力を借りて素敵に見せたかった。
ブランドという看板に、自分の価値を重ねていた部分もあったのだと思います。
でも50代になった今、少しずつ価値観が変わってきました。
最近は、高価なものを身につければ素敵に見えるわけではないことを実感しています。
それよりも、その人自身が心地よく過ごしていること。
無理をしていないこと。
自分らしく自然体でいること。
そんなものの方が、その人をずっと魅力的に見せるのだと思うようになりました。
実際に私自身も、以前は憧れていたブランドバッグより、着慣れたシャツやデニムの方がしっくりくることがあります。
さりげないアクセサリーや、気負わず持てるバッグの方が落ち着くこともあります。
本当に不思議ですよね。
昔なら物足りなく感じていたかもしれないものが、今は心地よく感じるのです。
それはきっと、自分自身のことが少しわかってきたから。
コーディネート自撮り(毎日のコーディネートを自撮りすること)を続ける中で、自分に似合うものや好きなものを客観的に見る機会が増えました。
何が似合うのか。
どんな服を着ている時が自分らしいのか。
どんな雰囲気でいたいのか。
そんなことを考え続けているうちに、少しずつ自分の軸ができてきたように思います。
すると不思議なことに、ブランド品で自分を飾りたい気持ちが薄れていきました。
もちろん憧れはあります。
素敵だと思う気持ちもあります。
でも、それがなくても私は私。
そう思えるようになったのです。
本当に自分を輝かせてくれるものは、ブランド名や値段ではなく、自分が心から好きだと思えるもの。
そして、それを無理なく楽しんでいる自分自身なのかもしれません。
50代になった今、私はそんなふうに思っています。
