見出し画像

『もし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?』より「No.1」





はじめに

この【予告&アンケート】「ファトラジー大会」を開いたら あなたは参加しますか?という記事で書いた通り、近々第1回 綺想を競うファトラジー大会を開催しようと思っています。そして、正式な開催・募集記事では僕も新作のファトラジー[綺想詩]を1篇 書きますが、その前に、他の作品を紹介します。

それが、冒頭に挙げた僕の笑芸作品第4番Opus.4もし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?です――


もし君に脳の電荷を神に手渡し、
あなたはどう?

このもし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?の詳細は上の記事に書いてあるので、ここでは簡単に紹介します。

この作品のテーマは、『文法の解体』、或いは、‟新しい文法の創出” です。笑いの作品で人が笑うのはからであり、「笑いの文学」が扱う媒体が言葉・文字であるなら そのを追求すると通常の日本語の使用法(主には意味や文法)を破壊することになります。既存語についても同様で、新造語ネオロギズムを多用します。しかし、日本語(主には漢字・ひらがな・カタカナ)を使っている時点で(=おかしく)であるため、日本語も棄て去ります。その代わりに、難解漢字や外国語や特殊記号や架空の文字を多く使うようになります。そうして、“言葉の新しい世界” を目指しました。少なくとも、「笑いの文学」における作品は このもし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?で終焉しました。

しかし、全32(+2)篇中の「No.20」までは日本語を使用しています。もちろん『文法の解体』を目指していて それはダダロシア未来派精神イズムに近いのですが、もし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?のベースはシュルレアリスムと それ由来の綺想コンチェットです。だから、当作の概要は、綺想コンチェットで埋め尽くしつつ文法を崩していく、といった風です。

全32(+2)篇で構成していますが、それは『笑芸』なる「笑いの文学」の “新約聖書” A・ブルトンの『シュルレアリスム宣言・溶ける魚中の「溶ける魚」の32篇に挑戦してのことです。そうして、ダダもシュルレアリスムもロシア未来派も取り込んで乗り越えを図ったのがもし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?であり、笑芸家・初代王天君の最高傑作です。

Xで上のポストを投稿・拡散して購入すると割引されて777円になるので、ぜひ拡散して ご購入ください。あなたの文学観や言語観が変わることは保証します。


No.1

さて、本記事には そのもし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?中の「No.1」を掲載します。

先述の通り当作のテーマは『文法の解体』ですが、それは作品全体を通して進行クレッシェンドされていきます(「No.15 ~或いは、V・フレーブニコフへ~」絶頂クライマックスに達します)。「No.1」は まだ解体度は穏やかで、通常の日本語文として読める箇所も多くあります。そして、シュルレアリスティックな綺想で埋め尽くしてあるので、散文形式ではありますが第1回 綺想を競うファトラジー大会の参考作品として載せます。この「No.1」は紙本で2~3ページほどです。


Fat・23

本記事には他に、「Fat・23」というファトラジーも載せます。これは今の「No.1」の文章をコラージュして作ったファトラジーです。僕は これまでに、「笑いの文学」においては散文を区切って分かち書きにしたら詩(形式)ファトラジーになることや、ファトラジーの作り方は “言葉のコラージュ” が最適ということを書いてきましたが、それを実践します。文法は守り、450字ほどの作品で、これまでに僕が作ったファトラジーを通算して「23」とします。

また、note で多くの方が書いてくださるようになり第1回 綺想を競うファトラジー大会を開催できるほどになったファトラジーは僕が投稿するまで無名だったのですが、僕が「fatrasie」という語・作品を公式的に使ったのは このもし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?』が最初です。全32(+2)篇中の「No・3」に「綺想詩Fatrasie」という名称と小詩があり、「No・29 ~fatrasie~」では1篇 丸ごと載っています。(奇妙な文字を使っていますが。)  その目次を載せます――

もし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?
目次

Xで上のポストを投稿・拡散して購入すると割引されて777円になるので、ぜひ拡散して ご購入ください。あなたの文学観や言語観が変わることは保証します。




それでは、前置き が長くなりましたが、もし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?より「No.1」と、「Fat・23」を どうぞ――










もし君に脳の電荷を神に手渡し、
あなたはどう?
』より
「No.1」


 公園はその魚に時光を乱れた。さえも。かろうじて視えるのは、誤読に満ち溢れている。その笑美しい非文の正読法は神のみぞ知らぬ。彼の無意味な梯子の上では、月の頬を、太陽が肛門で殴っている。月は七匹分の痛みを感じたとしたら、白うさぎ七匹分の。五次元空間瞑想家は必ず五次元空間瞑想ファイヴ・ディメンジョン・メディテーションし、七つの。

 ヴェネツィアン・ルーレットを執拗に繰り返す言語唇や、贋作ばかり奉納されている寺院や、誰のものか分からない左手達が泳いでいる海や、禁錮八千年を言い渡されたエリマキトカゲがいて、なぜなら、不発弾やドーナツを売っている宝石屋。なぜなら、名前の付いていないもの のみを愛するモノリスが、《巧妙に時を喰らうヒトデ協奏曲コンチェルト》を聴いているのは何故だ? すると、海底の抜け殻が自身の心臓をナイフでいている――櫛で髪をそうするように――。心臓風流。鍵を落とした。

 その寝相の良くないトランポリンは八年間も死に続けている、息をしたまま。死とは怒りであり、熊より明るい靴下は、絶対に442年ぶりのをするかもしれない。そのため、生きているフリをしている人形達は、この上なくヴェネツィアン・ルーレットを好む。その人形達は、まるで鎖骨を哲学未遂の苺達のように、こう言う――

  「なぜあなたは、貝をいつ?」
  「時として。いつか。いつか、を暴れた。鷲が。」
  「鷲が、羊を睡れ。お前。」
  「あたしぃ?」
  「そう、君は、鏡に美味しい。」 

 それから七匹分の時間が経ち、十音技法を愛用する電睡魚は。指の無い晴れた雪は、血の海を珊瑚に変える達が、睡る。その達で作られた避雷針に屁を干している。未然形少女は、no laugh, no life な達を集めて、彼等を優しく撫で殺した――優しく撫でることによって殺した――。

 世界に法則があることを知って驚愕していたように、世界に法則が無いことを知って驚愕していた。脳を寝違えたのであって。オレンジのように青い地球は緑よりも赤い黒以上に白いのは、最高に美しい。或る論理者によれば、形而上的に不可能な世界にのみ存在するペンギンによれば、夢を喰って超新星爆発の如く笑う貘は、未然形少女と3時間で100ⅿ結婚した。それでも、ついには、理性はしている。だから、彼女は奇妙な睡りで目覚めたら。

 その時、或る宇宙人は「宇宙がいかに狭いか」を説いた。しかし、深いアザラシの幼虫のフーガのように進行する癌を迷わせる〈ぽいゆーあ〉という名の拷問器具を時制を持つ色や匂いで彩るカタツムリは、頭の中が万物溶解液アルカヘストによって溶けた魚でいっぱいだった彼女のを目論むクロロホルムを揉み、メリーゴーランドと朱肉をバナナを逃がすと、時刻が虚数でしか書かれていない時計を付けているため、まるで城のような名前のドレスやドレスのような名前の鎖で泣いている書物も……

 今や、羊の水飲み場では、皆、枯山水を飲んでいる。木星から溢れ出る枯山水には水が無く、そこでは誰もが、夢を喰った魚だ。超紅炎夜激色の 〇陰倫理〇ァギナ・モラリア。まで。





Fat・23


《巧妙に時を喰らうヒトデ協奏曲コンチェルト》を聴く五次元空間瞑想家は
自身の心臓をナイフでいているところを誰にも見られては ならないのに
屁を干している
その傍では
夢を喰って超新星爆発の如く笑う貘が
音技法を愛用する電睡魚や
名前の付いていないもの のみを愛するモノリスや
メリーゴーランドと朱肉をよじるバナナに
「宇宙が いかに狭いか」を説いている
フーガのように進行する癌に罹った鎖骨を哲学未遂の苺達のように生きているフリをしている人形達はヴェネツィアン・ルーレットを執拗に繰り返し
指の無い晴れた雪と寝相の良くないトランポリンは
442年ぶりのをした
そして
no laugh, no life な達を優しく撫で殺した――優しく撫でることによって殺した――月の頬を
太陽が肛門で殴った
それから七匹分の時間が経ち
形而上的に不可能な世界にのみ存在する脳を寝違えたペンギンや
を暴れる鷲や
〈ぽいゆーあ〉という名の拷問器具は
心臓風流な未然形少女と
3時間で 100ⅿ 結婚した









おわりに


ということで、もし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?より「No.1」「Fat・23」は いかがでしたか?

「Fat・23」については、完成版Fatrasie ~綺想詩~に入れますし、他にももし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?の文章をコラージュしたファトラジーを何篇か作ります。そして、完成版Fatrasie ~綺想詩~は このようなものを合計 77篇 収録する予定です。世にも稀な綺想集になることは間違いないですし、“日本初のファトラジー本” になるので、お楽しみに!


もし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?「No.1」は、これは全32(+2)篇中の1篇にすぎません。他にもこのような作品が十何篇も収録されているので、ぜひもし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?を ご覧ください――


他に無料公開しているものに、そのNo.13があります。こちらは文法の解体が かなり進行していて、もはや通常の日本語文とは離れているのですが、『笑芸』なる「笑いの文学」は これくらい やらねばなりません。“前衛アヴァンギャルド” が極まっています。見たことのない文字列が広がっている はずなので、ぜひ ご覧ください――


「No.21 ~レトリスム・ソナタ~」からは とうとう日本語を棄て去って、難解漢字や外国語や特殊記号や架空の文字を滅茶苦茶に構成Compositionしていきます。ここでも世界中の面白い文字達を使い、これ以上活字作品は書けない、という ところまで追求しました。先述しましたが、「笑いの文学」における作品は このもし君に脳の電荷を神に手渡し、あなたはどう?で終焉しました。笑芸家・初代王天君の最高傑作なので、ぜひ ご覧ください――

Xで上のポストを投稿・拡散して購入すると割引されて777円になるので、ぜひ拡散して ご購入ください。あなたの文学観や言語観が変わることは保証します。



いいなと思ったら応援しよう!

初代王天君【児童文学名:らつぁん・たすりと】👉ファトラジー[綺想詩]の投稿募集中✨💖 僕はチップなんて要りません!