見出し画像

なぜ大企業は、会議にギャルを呼ぶのか。

「うちの会議、そろそろ何とかしたいんだよね」
経営者や管理職と話していると、必ずと言っていいほど出てくる話です。
上司の顔色をうかがって誰も発言しない。 若手に「自由に意見を」と言っても、結局前例通りに着地する。 ファシリテーションの本を読んでも、進行がうまくなるだけで、空気は変わらない。
そんな中、真逆のアプローチで結果を出している会社があります。 CGOドットコムが提供する「ギャル式ブレスト」。企業の会議に、社員ではない「ギャル」を送り込むというサービスです。
なぜ、そんなことで会議が変わるのか、会議のプロ目線で解説します。

① ルールは、拍子抜けするほどシンプル

・タメ口で話す
・あだ名で呼び合う
・役職や肩書は非公開
・5分以上沈黙しない
・持っている服で一番好きな服を着る
これだけです。難しい理論も、専門的なフレームワークもありません。

② 三菱鉛筆で起きた「しげ」事件

きっかけは、三菱鉛筆でのある出来事でした。
会議に入ったギャルが、同席していた社長にこうあだ名をつけました。
「しげP」

以来、その場にいた全員が社長を「しげP」と呼ぶようになりました。
この話がメディアに乗ると、大手企業からの問い合わせが殺到しました。
役職も敬語もない会議室で、社長がただの「しげP」になった瞬間、
組織の壁が一つ消えたのです。


③ なぜ、社内で真似しても機能しないのか

痺れる話です。 多くの経営者は、これを読んでこう思います。 「じゃあ、うちの若手社員にもタメ口で話させればいいのか」
ところが、社内の人間だけでこれを真似ても、まず機能しません。
理由は、ギャル式ブレストのすごさを「雰囲気」だと勘違いしているからです。 本当のすごさは、雰囲気ではなく、その裏にある設計のほうにありました。

前提1:完全な第三者性

社内の若手がどれだけカジュアルに振る舞っても、評価や昇進、人間関係という重力からは逃れられません。本音を言えば、翌日の人事考課に影響するかもしれない。その恐れが消えない限り、本当の忖度なしは生まれません。 ギャルは、その重力の外にいます。だから本音が言える。

前提2:情報をあえて入れない

普通のコンサルタントやファシリテーターは、業界知識や事前資料で武装して会議に臨みます。

ギャル式ブレストは逆です。

ギャルには、あえて企業情報や専門知識を事前に入れません。

理由は、知識武装こそが忖度と前例主義を生む最大の要因だから。武装を解いた人間だけが、素朴な「なんで?」を投げられます。


前提3:二層構造による伴走

見た目はただのカジュアルな会議です。

しかしその裏では、ディレクター役が課題のヒアリングからテーマ設定、当日のゴール管理、事後のフィードバックまで、前後1.5カ月かけて伴走しています。

「その場のノリ」に見えるものは、実は精密に設計された導線の上で起きています。
つまり、本音を引き出しているのは雰囲気ではなく、仕掛けられたもの。
ギャルは、その構造を届けるための乗り物にすぎません。
「今日はタメ口でいこう」と社内でルールだけ真似ても、参加者の頭の中にある評価という重力は消えないままです。
真似るべきは、ギャルではなく、順番です。 第三者性を先に設計し、情報武装を外し、伴走の導線を敷く。 その順番があって初めて、本音を置ける場ができます。 先に「タメ口」や「あだ名」だけをばら撒いても、ただの空気が悪い会議になって終わります。
だから、問うべきはこうです。
・自社の会議に足りないのは、アイデアなのか。
・それとも、本音を言うため心理的安全性なのか。 
原因も追求せずにただ「フランクにいこう」と号令をかけるのは、絵に描いた餅。砂の上に城を建てるようなものです。


④最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
私は普段、経営会議や幹部会議の現場に入り、「決まらない会議」を「幹部が経営を"自分ごと"として語る会議」に変える仕事をしています。
ギャル式ブレストが証明していたのは、結局「本音を言わない幹部」なんて存在しないということでした。いるのは、「本音を言うコストが高すぎる会議」だけです。
もし今、「うちの幹部、会議で全然喋らないんだよな」と感じているなら、それは人の問題ではなく、会議の設計の問題かもしれません。
今なら、顧問ファシリテータープランの初回相談を無料でお受けしています。
気になった方は、こちらからどうぞ。

https://araki-facilitation.pages.dev/

いいなと思ったら応援しよう!